竹田iPホールディングス株式会社 logo

竹田iPホールディングス株式会社

7875東証スタンダードその他製品

竹田iPホールディングス株式会社 logo
竹田iPホールディングス株式会社7875

事業内容

竹田iPホールディングスは1924年創業の印刷会社を源流とし、2023年にホールディングス体制へ移行。情報コミュニケーション(印刷・BPO・DX・グローバルパッケージ)、ソリューションセールス(印刷関連機械・資材の総合商社)、半導体関連マスク(スクリーンマスク・メタルマスク等の製造販売)、不動産賃貸の4セグメントで構成される。

国内外16社体制で東南アジア・中国にも事業展開し、AI・データセンター需要を取り込む半導体関連マスク事業を中核成長事業と位置付けながら、印刷依存からの脱却を推進している。

ビジネスモデル

売上高34,479百万円のうち情報コミュニケーション16,181百万円、ソリューションセールス13,825百万円、半導体関連マスク6,388百万円が主要収益源。印刷事業の安定キャッシュを活用しつつ、半導体関連マスク事業(国内外5社体制)とグローバルパッケージ事業(タイ新工場)への設備投資を実行。

BPO・ロジスティクス・DX領域の受託拡大と自社ブランド製品の販売増により、利益率の改善を図る収益構造転換モデルを採用している。

企業の強み

竹田東京プロセスサービスとプロセス・ラボ・ミクロンの国内2社に加え、中国・タイ・ベトナムの海外3社で東アジア〜東南アジアをカバーする商圏を確立。2026年3月期の半導体関連マスクセグメントは売上高6,388百万円、営業利益566百万円(前期比28.4%増)を達成し、グループ最高の収益性を示している。

株式会社光文堂を中核とするソリューションセールスセグメントは、独立系では国内トップクラスのシェアを有する全国拠点網を保有。2026年3月期は売上高13,825百万円(前期比16.7%増)、営業利益392百万円(前期比51.3%増)と大幅増収増益を達成し、自社ブランド製品の販売増が利益率改善に寄与した。

2026年3月期末の自己資本比率は57.3%、現金及び現金同等物は5,935百万円を確保。有利子負債は事業規模に対して抑制的な水準にあり、2026年6月には大英エレクトロニクス株式会社の子会社化を決議するなど、財務規律を維持しながら成長投資・M&Aを実行できる財務基盤を有している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の情報コミュニケーションセグメントは売上高16,145百万円(前期比2.6%減)、営業利益348百万円(同41.4%減)と大幅な減益。商業印刷物の減少が続く中、タイ新工場の立ち上げコストも重なり、最大セグメントの収益力低下が全体の営業利益を5.3%押し下げた。

ペーパーレス化・少子高齢化という構造的な逆風が続く中、BPO・DXへの転換速度が業績回復の鍵となる。

半導体関連マスクセグメントはAIサーバー・スマートフォン向けが好調な一方、自動車分野はEV需要減速と生産調整の影響で出荷が低調。タイ・ベトナムも市場環境の影響で受注が弱含み。

2027年3月期予想では売上高35,500百万円・営業利益1,630百万円(前期比25.1%増)と強気の計画を掲げるが、中国経済の低迷や米国関税政策の影響が顕在化した場合、半導体マスク事業の回復シナリオに下振れリスクがある。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,129百万円と前期2,816百万円から大幅減少。有形固定資産取得1,695百万円・無形固定資産取得297百万円の投資継続によりフリーCFは△328百万円と赤字転落。

現金及び現金同等物は5,935百万円と依然として潤沢だが、タイ新工場の本格稼働や国内設備更新が続く中、投資回収の進捗と収益貢献の時期が今後の評価ポイントとなる。

成長戦略

事業ポートフォリオ改革・半導体マスク強化・グローバルパッケージ育成の3本柱で中期計画最終年度を達成

国内拠点の統廃合・生産設備更新(プロセス・ラボ・ミクロン本社工場建替え、中部テクノロジーセンター閉鎖)による固定費削減と生産効率向上を推進。2026年3月期にセグメント営業利益566百万円(前期比28.4%増)を達成し、構造改革の効果が顕在化。

TAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.においてグループ最大規模の新工場が2025年10月より操業開始。タイ拠点の有形固定資産は1,581百万円(前期962百万円)へ大幅増加。2027年3月期は新工場の本格稼働による収益貢献拡大を見込む。

受発注管理システム「TS-BASE」の新規成約獲得・既存顧客への追加機能提供、ロジスティクス及び事務局代行業務の受託拡大を推進。情報コミュニケーションセグメントの印刷依存度低下を目指すが、2026年3月期は商業印刷物減少の影響が大きく、セグメント全体は減収減益。

中期経営計画で配当実施金額に下限を設け、計画期間にわたり下限設定額を逓増させる方針。2026年3月期は年間配当47円(配当性向35.2%)を実施。2027年3月期は株式分割(1→2株)後ベースで年間23円50銭(下限18円50銭、配当性向34.5%)を予定。

最終更新: 2026年7月19日