事業内容
レック株式会社は1983年創業の日用品メーカーで、清掃用品・家庭用日用雑貨・衛生用消耗品等を企画・製造・販売する。子会社21社・関連会社1社を含むグループで事業を展開し、「日用雑貨衣料品事業」の単一セグメントで構成される。
主要販売先は100円ショップ大手の㈱大創産業(売上高の32.8%)と㈱セリア(同13.3%)であり、量販チャネルへの供給力を強みとする。近年はキャラクター関連製品やバルサンブランドの殺虫剤、グロンサン等のドリンク剤事業にも展開し、製品ポートフォリオの多様化を進めている。
ビジネスモデル
自社グループ工場と協力工場を組み合わせた生産体制のもと、本社・静岡企画部に設置した企画開発部門が新製品を継続的に創出する。製品は主に100円ショップ等の量販チャネルを通じて消費者に届けられる。
製品改廃によるセールスミックス改善と生産工程のコスト削減を組み合わせることで売上総利益率の向上を図り、TVCM・新製品発表会等の販促活動で認知度を高めて業容を拡大する収益構造を持つ。
企業の強み
本社・静岡企画部に企画開発部門を設置し、研究開発費1,764百万円を投じて清掃用品・キャラクターコレクタブル製品・バルサンブランド・コスメ等の新製品を継続的に創出。設備投資2,117百万円のうち金型880百万円を新製品向けに充当し、多品種少量生産体制を支えている。
㈱大創産業向け販売高22,423百万円(売上高比32.8%)、㈱セリア向け9,051百万円(同13.3%)と、上位2社で売上高の約46%を占める安定した販売基盤を有する。100円ショップ向けベンダー能力を持つメーカーとして物流体制も整備しており、取引先からの要望への迅速対応力を構築している。
2018年にライオン㈱からバルサンブランドの殺虫剤事業を譲受し連結子会社化、2024年6月には同社からグロンサン・グロモントのドリンク剤事業を譲受するなど、外部ブランドの取得による事業領域拡大を継続的に実行してきた実績を持つ。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期51,423百万円から2026年3月期68,294百万円へ5期連続増収。営業利益は2023年3月期に911百万円まで落ち込んだ後、製品改廃・コスト削減の効果が累積し2026年3月期は4,136百万円まで回復した。
当期純利益も2,978百万円(前期比78.6%増)と大幅増益。売上総利益率の改善(26.3%→30.3%)が主要因であり、外部要因として原材料価格の高止まりや円安が続く中でも自社努力による利益率改善が実現した。
営業キャッシュ・フローは9,030百万円(前期4,213百万円)と倍増し、財務体質も改善。自己資本比率は40.0%(前期38.7%)へ回復した。
成長戦略
新製品開発・キャラクター展開・M&A・生産効率化の四軸で持続的な業容拡大と利益率向上を目指す
バルサン等の自社ブランドとキャラクターのコラボ製品や推しグッズ等の開発を継続強化。節約志向の消費環境下でも付加価値訴求による差別化を図り、2026年3月期は家庭用日用雑貨品が前期比7.3%増の28,067百万円と最大の増収貢献セグメントとなった。
2024年6月にライオン株式会社より「グロンサン」「グロモント」のドリンク剤事業を譲受し、「その他」カテゴリー(虫・ウィルス等対策品、化粧品、家電、食品、ドリンク剤等)の拡充を実現。暫定的な会計処理が2026年3月期第1四半期に確定し、のれんは1,243百万円に確定した。
既存製品の改廃によるセールスミックス最適化と、業務工程見直し・経費削減による生産性向上を継続実施。2026年3月期は売上総利益率が30.3%へ改善し、営業利益率も6.1%を達成。2027年3月期も引き続き原材料価格上昇への対応として新製品開発・既存製品改廃・業務効率化を推進する方針。
TVCMや新製品発表会等の積極的な販促活動を継続し、主要製品の知名度向上と新規顧客獲得を図る。2027年3月期の連結業績予想は売上高70,500百万円(前期比3.2%増)、営業利益4,200百万円(同1.5%増)を見込む。
最終更新: 2026年7月19日

