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フランスベッドホールディングス株式会社

7840東証プライムその他製品

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フランスベッドホールディングス株式会社7840

事業内容

フランスベッドホールディングスは、持株会社として傘下に連結8社・非連結2社・関連会社2社を擁する企業グループである。主力のメディカルサービス事業では、介護保険制度下における福祉用具の貸与・販売を核に、病院・高齢者施設向けベッド販売、リネンサプライ等を展開する。

インテリア健康事業では、ベッド・家具・寝装品・健康機器の製造・卸売・戸別訪問販売を行う。主要顧客は在宅介護利用者・ケアマネジャー・病院・ホテル・一般消費者と多岐にわたり、2026年3月期の連結売上高は61,769百万円。

メディカルサービス事業が売上の約68%を占め、グループの成長エンジンとなっている。

ビジネスモデル

主力の福祉用具貸与事業では、介護保険制度を活用した月次レンタル料収入が安定的な継続収益を形成する。顧客譲受(事業承継問題を抱える同業者からの契約承継)によりレンタル契約基盤を拡充し、市場伸長率を上回る成長を実現している。

インテリア健康事業では、中・高価格帯の高付加価値商品の製造・卸売と、ホテル向けレンタルを組み合わせて収益を確保する。レンタル資産への投資はセール・アンド・リースバックで資金調達し、営業キャッシュフローを株主還元・運転資金に充当する構造をとる。

企業の強み

主力の福祉用具貸与事業において、顧客譲受の推進によりレンタル売上が市場伸長率を上回って拡大。2026年3月期のメディカルサービス事業売上高は41,830百万円(前年同期比3.2%増)に達し、国内福祉用具貸与事業者としてNo.1シェアを目指す経営方針のもと、営業員採用・配送車両増強・サービスセンター整備を継続的に実施している。

フランスベッド株式会社の商品開発部とスリープ研究センターが研究開発を担い、2026年3月期の研究開発費は207百万円。独自品質基準「FES規格」に基づく製品開発を実践し、業界初エコマーク認定マットレス「ホテル・エコ・コレクション」、いびき軽減枕「シレア」、ベッド内蔵型見守りシステム「M-2R」等の新製品を相次いで市場投入している。

2026年3月期末の自己資本比率は59.2%(前期末57.2%から改善)。現金及び現金同等物残高は12,355百万円を確保し、営業活動によるキャッシュフローは6,333百万円を創出。

CMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)によるグループ資金の一元管理で金融費用を削減しており、レンタル資産投資・株主還元・運転資金を自己資金で賄える財務体力を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高61,769百万円(前期比1.9%増)と増収を確保したものの、営業利益は4,335百万円(同7.7%減)、当期純利益は2,746百万円(同6.8%減)と2期連続の減益。賃上げに伴う人件費増加、物流費高騰、メディカルサービス事業拡大に向けた先行投資が販管費を押し上げた(販管費29,478百万円、前期比1,119百万円増)。

外部要因として物価上昇・人件費高止まりが続く中、コスト構造の改善が急務となっている。

メディカルサービス事業の売上高は41,830百万円(前期比3.2%増)と堅調に拡大したが、セグメント経常利益は3,369百万円(同6.2%減)と利益率が低下した。市場環境として団塊世代の後期高齢者化という構造的追い風は継続しているが、営業員採用・配送車両増強・サービスセンター整備等の先行投資コストが利益を圧迫している。

リネンサプライ事業では第2四半期に洗濯処理能力の逼迫による臨時費用が発生したが、第3四半期以降は収益性が改善基調に転じた点は評価できる。

インテリア健康事業の売上高は19,380百万円(前期比0.5%減)、セグメント経常利益は952百万円(同10.7%減)と厳しい状況が続く。外部要因として継続的な物価上昇による耐久消費財需要の低迷が家具店・催事向け販売を直撃している。

一方、当期に決定した工場再編等の構造改革施策(事業構造改善費用78百万円を特別損失計上)の効果が次期以降に発現する見込みであり、2027年3月期の収益性改善に向けた取り組みの進捗が注目される。

成長戦略

シルバービジネスへの資源集中と収益構造改善で増益回帰を目指す

顧客譲受スキームによる福祉用具貸与契約の継続的承継に加え、都市部を中心としたレンタル拡大に向けた体制強化とサービスセンター機能の充実を推進。2026年3月期も大規模契約承継を含む複数案件を実施し、売上高41,830百万円(前期比3.2%増)を達成した。

生産拠点の集約・再編計画に基づき、製造・物流コストの削減、在庫管理の適正化および原価構造の見直しを実施。2026年3月期に事業構造改善費用78百万円を特別損失計上し、次期以降の収益性改善効果の発現を見込む。

IoTセンサー搭載ベッドおよび関連IoT機器の病院・介護施設向け販売を推進。介護テクノロジー導入助成金の拡充を追い風に受注が増加。移乗支援機能を有する多機能介護ベッド(仮称)のAMED採択により将来製品開発も進展している。

本社部門を含む間接部門の業務プロセス見直しや機能集約を通じた固定費削減を推進。2027年3月期は売上規模の拡大よりも収益構造の改善を重視し、営業利益4,600百万円(前期比6.1%増)・経常利益4,700百万円(同8.3%増)・当期純利益3,070百万円(同11.7%増)を予想する。

最終更新: 2026年7月19日