事業内容
バンダイナムコホールディングスは、子会社96社・関連会社17社で構成される総合エンターテインメントグループ。ガンダム・ONE PIECE・DRAGON BALL・たまごっち等の強力なIP(知的財産)を核に、トイホビー・デジタル(家庭用ゲーム・スマートフォンアプリ)・映像音楽・アミューズメントの4事業を有機的に連携させる「IP軸戦略」を推進する。
主要顧客は子供から大人(ハイターゲット)まで幅広く、日本国内のみならず北米・欧州・アジアを含むグローバル市場を対象とする。2026年3月期の連結売上高は1,348,246百万円に達し、展開IPは600以上に拡大している。
ビジネスモデル
同一IPをトイホビー・ゲーム・映像・アミューズメントの各事業で同時展開することで、IP価値を相互に高め合いながら複数の収益源を確保する。トイホビー事業(売上高673,968百万円)が最大の収益柱であり、デジタル事業(476,592百万円)・アミューズメント事業(152,747百万円)・映像音楽事業(95,506百万円)が補完する。
ライセンス収益・物販・施設運営・ゲーム課金等の多様な収益形態を組み合わせ、特定タイトルへの依存を分散させるポートフォリオ経営を実践している。
企業の強み
2026年3月期に商品・サービスとして展開したIP数は600以上に増加。ガンダム・ONE PIECE・DRAGON BALL・たまごっち・アイドルマスター等の定番IPに加え、新規IP創出にも継続投資しており、特定IPへの依存リスクを分散しながら安定収益基盤を構築している。
2026年3月期のトイホビー事業売上高は673,968百万円(前期比12.9%増)、セグメント利益は126,938百万円(前期比24.2%増)。ガンプラ・コレクターズフィギュア・一番くじ等のハイターゲット向け商品が国内外で好調に推移し、グループ最大の収益セグメントとして高い利益貢献を実現している。
2026年3月期末の自己資本比率は72.3%(前期71.9%から改善)、現金及び現金同等物残高は412,416百万円。運転資金・設備資金を主として内部資金で賄う財務方針のもと、中期計画期間中に約6,000億円の成長投資を計画しながらも健全な財務体質を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2027年3月期第1四半期は売上高328,494百万円(前年同期比9.3%増)、営業利益69,204百万円(同33.3%増)と好調だったが、前期(2026年3月期)は売上高1,348,246百万円・営業利益189,517百万円と過去最高を更新した後であり、通期予想は売上高1,350,000百万円(前期比0.1%増)、営業利益185,000百万円(同2.4%減)と実質減益予想を継続。トイホビー事業の好調とデジタル・映像音楽事業の反動減が交錯し、成長ペースは踊り場に入りつつある。
成長戦略
IP軸戦略のグローバル深化と資本効率重視で2028年3月期に売上高14,500億円・営業利益2,000億円を目指す
ハイターゲット層向け商品やトレーディングカード、カプセルトイの展開拡大、各地域でのEC強化を推進。2027年3月期第1四半期はトイホビー事業が国内外で大幅増収増益となり戦略の実効性が確認された。
北米に映像音楽事業会社を設立し、実写映画「GUNDAM(仮称)」の本格制作を推進。海外でのガンダムIPのライセンス・プロモーション強化によりIP価値最大化を目指すが、2027年3月期第1四半期は同事業の利益が前年比68.8%減と苦戦。
全方位でパートナー・IPファン・株主とつながる専門部署「CW360」を新設し、従来手が届かなかった領域への挑戦を推進。人材育成の機会としても活用する方針。
中期計画期間中に約6,000億円の成長投資(ゲーム・映像制作原価、設備投資、360投資)を計画し、EPS・エクイティスプレッド(目標5%以上)を意識したROE向上に注力。自己株式消却(5,000,000株)も実施済み。
最終更新: 2026年8月6日

