医療制度改革・償還価格改定
厚生労働省による特定保険医療材料の償還価格改定が基本的に2年に1度実施されており、保険償還価格は全体として低下傾向にある。これに連動して医療機関向け販売価格も低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として、生産設備の高度化による原価低減、販売コスト抑制、高付加価値製品への注力、不採算製品が生じないよう適宜取り組んでいる。
法的規制・許認可リスク
医療機器の開発・製造・販売は販売先各国の法令等による規制を受けており、各国で規制強化の傾向が続いている。許認可が得られない、取り消される、または適時に取得できない場合、事業計画の遅延や見直しが生じ業績に影響する可能性がある。薬事担当部門を設置し、各国規制に関する情報収集と適切な対応に取り組んでいる。
品質保証・製造物責任
高度な技術を要する医療機器を取り扱うため、製造・輸送段階での不良品発生や医療現場での不適切な取扱いを完全に排除することはできない。医療事故が発生した場合、製造物責任による係争や製品回収が生じ、訴訟費用・回収費用等により業績が影響を受ける可能性がある。ISO品質マネジメントシステムに基づく品質管理体制の確立と、必要な保険による対応を講じている。
原材料・部品の供給と価格
製品原材料の大半をプラスチック及びステンレス鋼が占め、プラスチックの調達価格は原油・ナフサ価格に概ね連動している。中東情勢等の外部環境変化による原材料価格高騰や、供給業者の都合による供給支障が生じた場合、生産・出荷の遅延や原価上昇により業績が影響を受ける可能性がある。複数の供給業者からの購買・新規供給ルートの開拓と調達コスト削減に取り組んでいる。
特定製品への依存
人工透析類、静脈留置針類、インターベンション類の3品目を提供しているが、各品目内で主力製品が高い比率を占めている。主力製品が過度な価格競争に巻き込まれた場合や製品の陳腐化により競争力が著しく低下した場合、事業及び業績が影響を受ける可能性がある。製品の継続的な改善・改良による競争力維持と、高付加価値新製品の開発・製品ラインアップ拡充に取り組んでいる。
生産拠点の集中リスク
当社グループが販売する製品のほとんどは連結子会社・東郷メディキット株式会社が製造しており、主な製造工場は宮崎県日向市に集中している。地震・津波・台風・水害・火災等の災害により製造工場が被害を受けた場合、生産停止や復旧遅延により製品出荷に影響し業績が悪化する可能性がある。Medikit Vietnam Co., Ltd.での生産拡大、内陸部の日向第二・第三工場の整備、佐倉流通倉庫での製品在庫保持等によりリスク分散を推進している。
技術革新への対応
医療関連業界の技術進歩は著しく速く、検査・治療方法を革新する新技術が開発された場合、当社グループ製品が陳腐化してマーケットシェアの減少や販売価格の低下を招く可能性がある。販売会社である当社が顧客ニーズを探求し、製造子会社・東郷メディキット株式会社がニーズを踏まえた開発を行う両社連携体制により、市場変化や顧客ニーズに応える製品提供を基本方針としている。
サイバーセキュリティ
デジタル革新の加速に伴い、情報システムに対するサイバー攻撃の脅威が高まっており、事業運営に悪影響を及ぼす可能性がある。情報漏えいやシステム障害が発生した場合、業務停止や信頼失墜等により業績が影響を受けるリスクがある。情報・情報システム・情報通信ネットワークの適切な管理、漏えい・紛失の未然防止策、インシデント発生時の影響最小化策を講じ、サイバーセキュリティを経営課題として対応している。
販売先の信用リスク
販売経路は病院への直接販売と医療機器販売業者への卸売販売の2つで構成されており、販売価格の低下や競争激化により取引先の経営が厳しくなる可能性がある。販売先の信用状況が大幅に悪化した場合や販売先との関係に大きな変動が生じた場合、売上債権の回収不能等により業績が影響を受ける可能性がある。販売先の信用状況を継続的にモニタリングし、必要に応じて担保の預入を求めるなど売上債権管理に留意している。
海外事業展開リスク
当社グループの更なる成長には海外での製造・販売が重要であり、積極的な海外展開を方針としているが、予期せぬ政情変化や原油等資源価格高騰による原材料価格上昇など海外環境の動向により、海外事業が計画通りに展開されない可能性がある。また新規事業においても予測と異なる状況が発生し、計画通りに進まない可能性がある。新たな市場における販売ルートの確立を慎重に進めるとともに、起こりうる様々なリスクを想定して事業を実施している。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

