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朝日インテック株式会社

7747東証プライム精密機器

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朝日インテック株式会社7747

事業内容

朝日インテックは1976年設立、極細ステンレスロープの販売から出発し、現在は血管内治療に使用される低侵襲治療製品(ガイドワイヤー・カテーテル)の開発・製造・販売を主体とする研究開発型医療機器メーカーである。連結子会社18社を含むグループで、世界121の国と地域へ製品を供給。

主力のメディカル事業(売上高の約90%)に加え、医療・産業機器向け部材を提供するデバイス事業を展開する。タイ・ベトナム・フィリピンの海外工場で素材から完成品までの一貫生産体制を構築し、米国・欧州主要国では直接販売体制を整備している。

ビジネスモデル

伸線・ワイヤーフォーミング・コーティング・トルクの4つのコアテクノロジーを基盤に、素材から完成品までの一貫生産体制を海外工場で構築。国内は直接販売、海外は米国・仏・独・伊で直接販売、その他地域は代理店経由で病院等へ販売する。

メディカル事業のセグメント利益率は31.0%(2025年6月期)と高水準を維持。研究開発費は売上高比率約10%を継続投下し、技術優位性を持続的に強化している。

企業の強み

国内初の心筋梗塞治療用PCIガイドワイヤーを1992年に製品化して以来、CTO病変対応製品など難易度の高い治療領域でも製品群を拡充。2025年6月期のメディカル事業売上高は107,779百万円(前年同期比12.7%増)と全地域でシェアを継続拡大しており、世界121カ国への供給実績がその地位を裏付ける。

タイ・ベトナム・フィリピンの3海外工場で素材から完成品までの一貫生産体制を確立。量産品は原則として海外工場に生産移管し、国内は研究開発・試作に特化することで生産性を向上。2025年6月期の売上総利益率は67.7%、メディカル事業セグメント利益率は31.0%と高水準を達成している。

伸線・ワイヤーフォーミング・コーティング・トルクの4技術を核に、医療機器と産業機器の技術循環を実現。2025年6月期の研究開発費は12,248百万円(売上高比約10.2%)。

末梢血管治療用「CROSSLEAD」シリーズや脳血管治療用「CHIKAI Nexus 014」など新製品を継続投入し、非循環器領域への展開を加速している。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計の親会社株主帰属純利益は26,657百万円(前年同期比+204.2%)と急拡大したが、前年同期に計上された減損損失9,300百万円の剥落が主因。営業利益ベースでも+45.5%増と本業の成長は本物であるが、純利益の急回復を額面通りに評価するには特別損益の内容精査が不可欠。

通期予想純利益30,556百万円に対し3Q累計で26,657百万円(進捗率87.3%)と高水準であり、通期上振れ余地を注視したい。

2026年6月期第3四半期累計の地域別売上高で中国は28,549百万円(前年同期比+21.5%増)と全地域最大となり、売上構成比は26.3%に達した。外部要因として中国の医療機器調達政策(国産化推進・VBP拡大)や米中関係の緊張が事業継続リスクとなり得る。

一方、同社の中国向け製品は高度な技術力を要するカテーテル類が中心であり、短期的な代替困難性が一定の緩衝材となっている点も考慮が必要。

通期売上高予想141,142百万円に対し3Q累計108,366百万円(進捗率76.8%)、営業利益予想42,220百万円に対し3Q累計37,414百万円(進捗率88.6%)と高進捗。外部要因として、補助金収入が前年同期864百万円から当期175百万円へ大幅減少し、為替差損も縮小(948百万円→369百万円)している。

米ドル・ユーロ・タイバーツ等の為替レートが業績に与える影響は大きく、円高進行局面では下期の利益押し下げリスクとなる点を留意すべき。

成長戦略

「Building the Future 2030」で2030年売上高180,000百万円・営業利益率28%を目指す

PCIガイドワイヤー・貫通カテーテルを中心とした循環器領域の全地域シェア拡大に加え、末梢・腹部血管系製品(非循環器)の全地域展開を推進。2026年6月期第3四半期累計でメディカル事業売上高94,766百万円(前年同期比+14.6%)を達成し、計画は順調に進捗。

米国での販売強化を目的とした営業関係費用を積極投下しつつ、欧州主要国(仏・独・伊)での直接販売化を段階的に推進。代理店マージンの内製化により中長期的な利益率改善を図る。当期は販管費増加(39,374百万円、前年同期比+7.7%)を伴いながらも営業利益率34.5%を達成。

ニッタモールド株式会社およびNITTA M&T(THAILAND)CO.,LTD.の連結子会社化(2025年7月~)により、医療部材・産業部材ともに売上高が急拡大。デバイス事業外部顧客売上高13,600百万円(前年同期比+49.5%)、セグメント利益7,274百万円(同+88.6%)と顕著な効果を発揮。

タイ・ベトナム・フィリピン等の海外工場での一貫生産体制を維持・強化し、生産性改善を継続。2026年6月期第3四半期累計の売上原価率は29.1%(前年同期32.2%から改善)と着実に低下しており、スケールメリットの発現が確認できる。

最終更新: 2026年7月17日