事業内容
株式会社ヤシマキザイは1948年創業の鉄道専門商社で、JR各社をはじめとする鉄道事業者・鉄道車両メーカー・電気品メーカー等に対し、鉄道車両用電気用品・車体用品・内燃用品・コネクタ・電子部品・発変電設備・システム等の幅広い商材を供給する。国内は北海道から九州まで全国に拠点を展開し、海外は中国・フィリピン・ベトナム・インドネシア・インド・台湾に拠点を持つ。
連結子会社ヤシマ物流株式会社が物流機能を担い、中国現地法人亜西瑪(上海)貿易有限公司が中国中車向け販売を展開する。2026年3月期の連結売上高は33,864百万円で、鉄道事業が売上高の約93%を占める。
ビジネスモデル
仕入先メーカー(日立製作所・ナブテスコ・コイト電工・日本航空電子工業等)の特約店・代理店として商材を仕入れ、鉄道事業者・鉄道車両メーカー等に販売する卸売業。常時4,000点超の商材を在庫保有するストック機能により受注から納品までのリードタイムを短縮し、安定供給を実現する。
販売先・仕入先双方の中間に立ち、納期調整・トラブル対応・新商材開発を担うことで付加価値を提供し、継続的なリレーションシップを収益基盤とする。
企業の強み
1948年創業以来、旧日本国有鉄道(現JR各社)との取引を継続し、北海道から九州まで全国に拠点を展開。2026年3月期においてJR東日本・JR西日本・JR東海の3社合計で売上高の約46%を占める。長期にわたる取引実績と全国拠点網は競合他社が短期間で模倣困難な固有の顧客基盤を形成している。
ヤシマ物流株式会社の生田事業所において常時4,000点超の商材を在庫保有するストック機能を有し、メーカー直送に比べ短納期での安定供給を実現する。この在庫機能は鉄道事業者の突発的な修繕需要や部品交換ニーズに対応する差別化要因であり、顧客リレーションシップの強化に寄与している。
株式会社日立製作所(特約店)、ナブテスコ株式会社(代理店)、コイト電工株式会社(代理店)、日本航空電子工業株式会社(特約店)等の主要仕入先と長期にわたる特約店・代理店契約を締結。これらの契約は1年ごとの自動更新であり、継続的な商権を確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の業績推移は、2022期(売上高28,294百万円、営業利益372百万円)→2023期(25,524百万円、65百万円)→2024期(27,730百万円、365百万円)→2025期(29,047百万円、△44百万円)→2026期(33,865百万円、728百万円)。2025年3月期は大型案件の損失計上等により営業損失・最終損失に転落したが、2026年3月期はJR各社の業績回復・インバウンド需要拡大という外部要因の追い風を受け、鉄道事業が牽引する形で過去5期で最高の売上高・営業利益を達成した。
訂正後の総資産は27,783百万円、自己資本比率は37.1%。
成長戦略
鉄道事業基盤の深耕・海外展開加速・一般事業の黒字化転換の3本柱
検修設備・保線等車両周辺領域への事業領域拡大と、4,000点超の在庫ストック機能を活かした新商材開発を推進。2026年3月期に鉄道事業売上高31,362百万円・セグメント利益804百万円を達成し、受注環境の好転が確認された。
ODA鉄道インフラ整備案件への参画を含む海外7カ国以上の拠点網を活用し、成長市場での売上拡大を図る。既存拠点網の活用により追加投資を抑制しながら収益貢献を目指す。
産業機器向け在庫調整局面の緩和を受け、道路交通インフラ業界への新規進出やEV充電器等の成長市場向け商材拡販を推進。2026年3月期もセグメント損失76百万円と赤字継続中であり、黒字化は未達。
最終更新: 2026年7月19日

