事業内容
スギホールディングスは、1976年に愛知県西尾市で創業した調剤併設型ドラッグストアチェーンを中核とする持株会社。主力の株式会社スギ薬局が医薬品・健康食品・化粧品・日用品の物販と処方せん調剤を一体提供する「トータルヘルスケア戦略」を展開。
I&H株式会社(調剤薬局チェーン)の子会社化により北海道から九州まで全国2,186店舗(2025年2月末)を擁する。訪問看護・医療機関開業支援・海外貿易事業も傘下に持ち、地域医療インフラとしての機能を強化している。
主要顧客は一般消費者および処方せんを持つ患者層で、高齢化社会の進展とともに需要基盤が拡大している。
ビジネスモデル
売上高878,021百万円(2025年2月期)のうち、物販648,505百万円・調剤218,866百万円の二本柱で構成。物販はスギ薬局アプリを活用した製配販連携による原価低減と販促最適化で粗利を改善。
調剤は処方せん応需枚数の伸長と在宅医療展開で高付加価値収益を積み上げる。ドミナント出店による商圏密度向上と既存店改装で顧客利便性を高め、リピート来店を促進する構造。
企業の強み
売上高は2022年2月期625,477百万円から2026年2月期1,010,336百万円へ5年間で約1.6倍に成長。中期経営計画で掲げた売上高1兆円目標を当初計画より1年前倒しで達成。I&H株式会社子会社化(376店舗取得)と年間130店舗超の新規出店が規模拡大を牽引した。
調剤併設型ドラッグストアとして処方せん調剤・在宅医療・物販を一体提供。2025年2月期の調剤売上は218,866百万円(前年同期比37.8%増)と高成長を維持。高齢化進展による処方せん応需枚数の構造的増加が調剤売上を下支えし、物販との相乗効果で集客力を高めている。
スギ薬局アプリを通じた購買データ連動型の製配販連携を推進し、物販部門の原価低減と販促適正化を実現。2025年2月期の売上総利益は275,043百万円(前年同期比20.2%増)と売上高増加率を上回る伸びを示しており、アプリ活用による粗利改善効果が数値に表れている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2022期から2026期にかけて売上高は625,477百万円→1,010,336百万円、営業利益は32,137百万円→48,568百万円と5期連続増収増益を達成。2027年2月期第1四半期(2026年3月〜5月)は売上高270,175百万円(前年同期比10.1%増)、EBITDA17,069百万円(同7.9%増)、営業利益12,209百万円(同10.9%増)と本業は堅調。
一方、経常利益は持分法投資損失(1,170百万円)・支払利息増加(390百万円)により1.9%増にとどまった。純利益は前年同期の一過性税務効果(繰延税金資産追加計上)の剥落により67.5%減の6,901百万円。
外部環境として物価上昇継続・薬価改定・競争激化が続くが、高齢化進展による処方せん応需枚数の伸長が調剤売上を下支えしている。通期業績予想(売上高1,092,000百万円、営業利益54,000百万円)に変更はなく、第1四半期進捗率は売上高24.7%、営業利益22.6%。
成長戦略
出店・M&A・調剤DX・GIC資本活用で1兆円超の持続成長を加速
2027年2月期第1四半期に34店舗新規出店・55店舗改装を実施し、期末店舗数は2,343店舗に到達。新店の早期立ち上げとエリアニーズに応じた既存店改装で競争力を強化。通期でも積極的な出店投資を継続する方針。
2026年9月1日付でセキ薬品を連結子会社化する予定。本取引による2027年2月期通期業績への影響は現在精査中。事業規模拡大と早期シナジー創出(調剤・物販の相互補完)が期待される。
2026年7月9日取締役会決議。普通株式5,082,000株を1株3,195円で発行し、資金調達額16,008百万円を店舗出店・既存店改装投資、DX・AI関連投資(SCM含む)、戦略的投資およびM&Aに充当する。払込期日は2026年7月27日。
調剤室・待合室の拡張・改装と医療機関との連携強化により高度専門処方せん・訪問調剤の応需体制を強化。処方せん送信アプリ普及・対物業務自動化による人員適正配置で生産性向上を図る。高齢化進展という市場環境も追い風。
スギ薬局アプリを活用した購買データ連動型販促とPB商品の拡売を推進。2027年2月期第1四半期の売上総利益は前年同期比10.2%増と売上高増加率(10.1%増)を上回り、粗利改善効果が数値に表れている。
第三者所有モデルを活用し初期投資を抑制しながら太陽光パネル設置店舗を順次拡大。脱炭素社会の実現とエネルギーコスト削減を同時に追求。国連グローバル・コンパクトへの加入継続によりESG情報開示も高度化。
最終更新: 2026年7月17日

