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株式会社ダイイチ

7643東証スタンダード小売業

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株式会社ダイイチ7643

事業内容

株式会社ダイイチは1958年に北海道帯広市で創業し、帯広・旭川・札幌の3ブロックで食料品主体のスーパーマーケット26店舗を展開する地域密着型小売企業。東証スタンダード・札証上場。

イトーヨーカ堂との資本業務提携(2013年締結)を活用し、商品共同調達・セブンプレミアム拡販・物流インフラ共有等で競争力を維持。移動スーパー「とくし丸」20台を運営し、買い物困難者への食料品配送も手掛けるなど、地域インフラとしての役割も担う。

主要顧客は北海道在住の一般消費者であり、日常の食生活を支える生活必需品小売業として位置づけられる。

ビジネスモデル

商品仕入(合計43,943百万円、2025年9月期)を行い、青果・水産・畜産・惣菜・デイリー・一般食品等を店頭販売することで売上高58,571百万円を計上。売上総利益率25.3%、営業利益率2.2%の薄利多売構造。

イトーヨーカ堂との提携によるセブンプレミアム商品の拡販や共同調達でコスト競争力を補完。テナント賃貸等の付帯業務も収益源の一部を構成する。

企業の強み

2013年締結のイトーヨーカ堂との資本業務提携により、セブンプレミアム商品の拡販(2025年9月期売上高で前期比120%)、商品・資材の共同調達によるコスト削減、物流・インフラの相互活用を実現。顧客の節約志向・簡単便利ニーズへの対応力を強化している。

帯広(10店舗・売上高22,736百万円)、旭川(7店舗・売上高14,266百万円)、札幌(9店舗・売上高21,566百万円)の3ブロックに集中出店するドミナント戦略を採用。中期経営計画で掲げた「札幌地区200億円体制」を2025年9月期に実現した。

2025年9月期末の自己資本比率は63.0%、純資産17,214百万円。現金及び現金同等物残高は7,011百万円を維持。長期借入金残高は41百万円と極めて低水準であり、貸出コミットメント3,000百万円も確保。財務健全性は業界内でも高い水準にある。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の営業利益は1,013百万円(前年同期比31.7%増)と大幅増益。前中間期に発生した新規出店費用が当期は不在となり、営業利益率は2.7%から3.2%へ改善した。

通期予想1,680百万円に対する中間進捗率は60.3%と高水準であり、下期に出店費用等の特殊要因がなければ通期予想の達成確度は高いと判断される。外部要因として、飲食料品価格の上昇が売上高を押し上げている側面もある。

2026年9月期中間期の地域別売上高は、札幌ブロックが12,067百万円(前年同期比20.7%増)と新規出店効果で高成長を示す一方、旭川ブロックは7,310百万円(同2.3%増)と低成長にとどまる。帯広ブロックも同3.6%増と緩やかな伸びにとどまっており、成長の大半を札幌ブロックの新規出店に依存する構造は、既存店の底上げという観点でリスクとして残る。

スーパーマーケット業界では一部生鮮食品を除く飲食料品価格の上昇が続き、顧客の節約志向が日々強まっている。業種・業態の垣根を越えた競争激化も進んでおり、人件費・各種経費の増加も継続している。

売上総利益率の改善(25.8%)や販管費比率の改善(23.5%)は評価できるが、外部環境として物価高・競合激化が続く中、利益率の持続的改善には構造的な取り組みの継続が不可欠である。

成長戦略

新規出店店舗の体質強化と既存店活性化で増収増益を継続する

すすきの店(2023年11月)・稲田店(2024年9月)・千歳店(2024年11月)がいずれも2桁の売上高伸長を継続。2025年3月オープンのアリオ札幌店は開業当初から全店1位の売上高を争う好調推移。新規出店店舗の早期黒字化が利益率改善に直結する。

即食商品の拡充・適正量目・適正価格の追求、セブンプレミアム商品の販促強化を継続。全社挙げての在庫管理・ロス削減により売上総利益率が前年同期比0.3ポイント改善(25.8%)、販管費比率も0.4ポイント改善(23.5%)を実現。

中期経営計画に基づく新規出店計画を継続推進。特に札幌ブロックでの出店が売上高成長を牽引しており、2026年9月期中間期の札幌ブロック売上高は前年同期比20.7%増と高成長を実現。

2025年12月の恵庭市との協定締結により全8市町との災害時物資支援協定が完了。フードドライブ活動は2026年3月末時点で15カ店に拡大し、開始から約3,600点・約740kgの飲食料品を地域社会福祉協議会等へ提供。帯広農業高校との商品開発連携も継続。

人件費・各種経費の増加が続く中、人財確保・育成強化とジェンダーレス推進を重点項目として取り組む。店舗収益性の改善・業務改善推進・災害対策強化も並行して推進し、持続的な利益成長の基盤を整備する。

最終更新: 2026年7月17日