事業内容
白銅株式会社は1932年創業の非鉄金属専門商社で、アルミニウム・伸銅・ステンレス等の金属素材を材料メーカーから仕入れ、自社工場で切断・フライス加工等を施して短納期で顧客に届けるビジネスを展開する。国内では約5,700品目サイズを標準在庫品として常時保有し、半導体製造装置・航空宇宙・工作機械・自動車業界等の製造業顧客を主要ターゲットとする。
海外は米国・中国・タイに連結子会社を持ち、グループ売上高68,110百万円のうち日本セグメントが約87%を占める。東京証券取引所プライム市場上場。
ビジネスモデル
材料メーカーから大量仕入れした金属素材を自社工場に常時在庫し、顧客の注文に応じて切断・フライス等の加工を施して短納期で納品することで付加価値を創出する。標準在庫品の粗利率が高く、販売量の増減が収益性に直結する構造。
「白銅ネットサービス」(270,200アイテム)を通じたEC販売も展開し、非価格競争での優位性確保と利益率向上を図る。
企業の強み
「白銅ネットサービス」は2026年3月末時点で270,200アイテムを取り扱い、「DATAで見積り・注文」「描いて見積り・注文」等の新機能追加によりウォータージェット・レーザー加工品の即時見積・注文を実現。顧客の利便性向上と非価格競争での差別化を支える自社固有のデジタル販売基盤である。
神奈川・滋賀・福島・佐賀・埼玉(2拠点)・福岡に工場を展開し、2026年1月には埼玉第二工場を新設。滋賀工場へのファイバーレーザー加工機導入も実施。多拠点の加工設備網は競合が短期間で模倣困難な物理的インフラであり、翌日配達・短納期対応を可能にする競争優位の源泉となっている。
2026年3月期末の自己資本比率は53.5%(前期末53.1%)、現金及び現金同等物残高は7,670百万円。営業活動によるキャッシュ・フローは4,493百万円と前年同期比で大幅増加。無借金に近い財務構造と潤沢な手元流動性が、設備投資・海外展開・株主還元を内部留保で賄える財務的柔軟性を支えている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年3月期の57,253百万円を底に2期連続増収となり、2026年3月期は68,109百万円(前期比+2.6%)。主因は原材料市況の上昇(アルミニウム地金:492千円/t→635千円/t、電気銅建値:1,540千円/t→2,040千円/t)による商品単価上昇と、航空・宇宙業界向け販売量の増加。
一方、半導体製造装置業界向けは前半の需要低迷により通期では販売量が減少し、運賃単価上昇・固定費増加が重なり営業利益は2,872百万円(同▲3.7%)と減益。営業CFは4,493百万円と大幅改善(前期1,782百万円)し、現金残高は7,670百万円に増加。
2027年3月期は半導体向け設備投資の本格回復を背景に売上高84,000百万円・営業利益4,310百万円の大幅増益を予想している。
成長戦略
ECサービス進化・加工能力拡充・海外事業強化の3軸で大幅増収増益を目指す
2026年3月末時点で270,200アイテムまで拡充。「DATAで見積り・注文」「描いて見積り・注文」等の新機能追加によりウォータージェット・レーザー加工品の即時見積・注文を実現し、顧客利便性向上と受注効率化を推進。
2026年1月に埼玉第二工場を新設し、半導体関連需要拡大・航空宇宙業界等の成長領域への拡販を踏まえた生産能力を増強。滋賀工場へのファイバーレーザー加工機導入による新規需要取り込みも実施済み。
West Coast Aluminum & Stainless, LLCの持分49%を212,577千円で追加取得し100%子会社化(2025年6月)。ガバナンス強化と北米市場での競争力強化・シナジー創出を図り、海外事業の収益改善を目指す。
成長領域として位置づける航空・宇宙・自動車業界を中心に新規顧客開拓と休眠顧客の再稼働に継続的に取り組む。アルミニウム・ステンレス薄板の拡販強化も並行して推進し、売上基盤の多様化を図る。
最終更新: 2026年7月19日

