事業内容
株式会社グローバルダイニングは、1973年創業の東証スタンダード上場の飲食企業。都内を中心にイタリア料理(ラ・ボエム)、和食(権八)、アジア料理(モンスーンカフェ)、メキシコアメリカ料理(ゼスト)など多彩な業態を展開し、国内45店舗・米国3店舗の計48店舗を運営する。
「エンターテインメントとしての外食」を企業哲学に掲げ、料理・サービス・空間の三位一体による高付加価値体験を提供。主要顧客は都市部の外食需要層およびインバウンド旅行者。
2025年12月期の連結売上高は13,660百万円。
ビジネスモデル
直営店舗での飲食サービス提供が主収益源。ラ・ボエム・権八・モンスーンカフェ等の独自ブランドを複数展開し、業態ごとに異なる顧客層を取り込む。
バンケット・デザート製造・フランチャイズ部門も補完的に運営。米国子会社(カリフォルニア州3店舗)を通じたグローバル展開も行い、国内既存店の安定収益を基盤に新規出店・新業態開発で成長を図る。
企業の強み
ラ・ボエム(前期比11.2%増)、権八(同5.3%増)、ゼスト(同13.9%増)など主要業態が軒並み増収。2025年12月期の国内既存店売上高は前年比6.3%増と堅調に推移し、インバウンド需要・住宅立地双方で集客力を発揮している。
2025年12月期末の自己資本比率は50.2%。コロナ禍を経た財務再構築を経ても健全な財務基盤を維持。インタレスト・カバレッジ・レシオは34.0倍と利払い余力も十分であり、借入金に対する返済能力は高い水準にある。
米国事業の売上高は2,510百万円(前期比50.1%増)と急拡大。営業損失は58百万円(前期218百万円の損失)と大幅に縮小。ロサンゼルス山火事という不測の事態があった中でも、新店Settecentoの好スタートがこれを牽引した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期9,573百万円から2025期13,660百万円へ5期連続増収。2026年12月期第1四半期は3,434百万円(前年同期比14.5%増)と加速感が増している。
利益面では、2025期に那須パラダイスヴィレッジ開業等の投資負担で営業利益688百万円(2024期753百万円から低下)と低迷したが、2026年12月期第1四半期は営業利益230百万円と前年同期の営業損失58百万円から大幅黒字転換。外部環境として、インバウンド需要の堅調継続が追い風となる一方、原材料・エネルギー価格の高止まりと人件費上昇が継続的な逆風。
通期予想は営業利益948百万円(前期比37.9%増)と大幅改善を見込む。
成長戦略
既存業態の深化・那須複合施設の収益化・米国黒字化の三段階成長
人材育成と組織活性化を通じたラ・ボエム(前年同期比16.2%増)・権八(同7.7%増)の既存店成長を継続。インバウンド需要および住宅立地双方での集客を強化し、既存店全体で前年同期比14.6%増の高成長を実現している。
2025年グランドオープンした宿泊設備付き複合施設について、地域密着型の安定稼働を目指し、認知度向上とリピートを生み出すサービス・コンテンツ開発に注力。「その他」売上高は前年同期比40.9%増と高成長を示すが、長期目線での収益化フェーズにある。
国内CEO・CFOが米国のCEO・CFOを兼務する体制に刷新し、管理体制の強化と国内ナレッジの投入により通期黒字化を目指す。具体的な損益状況の開示は限定的であり、進捗の詳細確認が必要。
収益改善が見込めない店舗を機動的に閉店し、経営資源を成長業態に集中させる。2026年1月に愛知県2店舗(ラ・ボエムパスタフレスカ、モンスーンカフェ)を閉店済み。第1四半期の大幅黒字転換に貢献。
最終更新: 2026年7月17日

