事業内容
株式会社システムソフトは1983年創業の東証スタンダード上場のITサービス企業。Web技術をベースとするシステム開発に強みを持ち、不動産・情報通信・生損保・教育分野の顧客に対してシステム開発・ソリューションサービスを長年提供している。
RPAソリューションやSSクラウドシリーズ等のSaaSも展開し、ストック型収益の積み上げを図る。また、DX推進・オープンイノベーション・FAコンサルティングを手掛けるオープンイノベーション事業も運営するが、2025年2月に主要事業を株式会社ティーケーピーへ承継し急縮小中。
連結子会社6社を含むグループ体制で事業を展開している。
ビジネスモデル
主力のテクノロジー事業では、不動産・通信・生損保・教育分野の顧客に対するシステム開発・受託サービスを収益基盤とし、SSクラウドシリーズやRPAソリューションによるSaaSサブスクリプション収益を積み上げる。オープンイノベーション事業ではDXコンサルティング・アライアンスサービス・FAアドバイザリーを提供。
2025年9月期の売上高1,373百万円のうち、テクノロジー事業が1,047百万円(76.3%)を占める。
企業の強み
不動産分野、情報通信分野、生損保分野、教育分野において長年にわたりシステム開発・ソリューションサービスを提供し、既存案件は概ね順調に推移。2025年9月期においてApaman Network社(14.9%)・三菱電機ソフトウエア社(14.9%)が主要顧客として顕在化し、安定的な売上基盤を形成している。
2025年9月期末の自己資本比率は83.3%、現金及び現金同等物は3,242百万円。資産合計4,869百万円に対し負債合計515百万円と財務健全性は高く、M&A・投資活動の原資として活用可能な財務基盤を保持している。
2025年8月にJPAX FUND株式会社、同9月にマムクリエイト株式会社、同10月に株式会社わさびおよびGreen&Digital Partnersを相次いで子会社化。SES・DXコンサルティング機能を外部から獲得し、事業規模の拡大と競争力強化を機動的に実行している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年9月期中間期(2025年10月~2026年3月)の売上高は636百万円(前年同期比13.0%減)と引き続き減収となったが、オープンイノベーション事業の事業継承完了により前期の大幅な構造変化は一巡した。営業損失は75百万円と前年同期の396百万円から大幅に改善し、テクノロジー事業はセグメント利益10百万円と黒字転換を果たした。
外部環境としてAI・DX関連需要の拡大が追い風となる一方、エンジニア採用競争の激化・人件費上昇が引き続きコスト圧力となっている。通期予想は売上高1,800百万円・営業利益50百万円と黒字転換を見込むが、中間期進捗率は売上高35.3%・営業利益は依然損失段階にあり、下期への偏重が大きい。
成長戦略
戦略的M&Aと九州新拠点設立でテクノロジー事業の規模拡大を加速
株式会社わさびおよびGreen&Digital Partnersの子会社化(取得原価230百万円)によりSES・DXコンサルティング機能を獲得し、テクノロジー事業の売上高が前年同期比40.6%増の602百万円へ拡大。後発事象として企業買収資金893百万円を確保し、2026年5月~2027年9月にかけてさらなるM&Aを計画している。
第三者割当増資により調達した資金のうち100百万円を九州新拠点の設立資金として充当する計画。2026年7月~2027年9月の支出予定時期が設定されており、地域密着型の顧客開拓と人材確保を通じてテクノロジー事業の収益基盤を地理的に拡大することを目指す。
SSクラウドシリーズを含むSaaSおよびRPAソリューションサービスの継続提供により、受託開発に依存しない安定的なストック収益の拡大を図る。AI・DX関連需要の拡大という市場環境を追い風として、既存顧客への深耕と新規顧客獲得を推進している。
前期に実施したオープンイノベーション事業の大規模事業継承により、販管費が前年同期比586百万円から292百万円へ大幅削減された。全社費用108百万円(前年同期309百万円)のさらなる圧縮を通じて、通期営業利益50百万円の黒字転換を目指す。
最終更新: 2026年7月17日

