事業内容
株式会社ヒマラヤは1976年に岐阜県で創業し、スキー・ゴルフ・アウトドア・一般スポーツ用品を幅広く取り扱うスポーツ専門小売チェーンである。2025年8月末時点で全国29都道府県に101店舗・売場面積219,506㎡を展開し、総合レジャースポーツ用品店(91店舗)と専門スポーツ用品店(10店舗)を運営する。
EC事業も積極展開しており、子会社コアブレイン株式会社がフルフィルメント業務を担う。主力商品は一般スポーツ用品(売上構成比63.0%)で、部活動関連・ランニング・タウンシューズ等の需要を取り込む。
東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所プレミア市場に上場。
ビジネスモデル
スポーツ・レジャー用品を仕入れ、全国のリアル店舗およびEC(インターネット販売)を通じて消費者に販売する小売モデルを採用する。2025年8月期の売上高60,447百万円に対し売上総利益は21,202百万円(粗利率約35.1%)。
販売費及び一般管理費は20,916百万円と高水準で、営業利益は285百万円(営業利益率0.5%)にとどまる。EC事業では子会社コアブレインが物流・フルフィルメントを内製化し、EC専売品・リユース商品の拡充で収益性向上を図る。
企業の強み
2025年8月末時点で全国29都道府県に101店舗・売場面積219,506㎡を展開。2025年8月期に3店舗出店・1店舗退店し、前期比2店舗増・売場面積6,679㎡増を実現。岐阜県(10店舗)・愛知県(10店舗)・福岡県(8店舗)等に集積し、地域密着型の販売基盤を有する。
売上構成は一般スポーツ38,064百万円(63.0%)、ゴルフ10,055百万円(16.6%)、アウトドア8,177百万円(13.5%)、スキー・スノーボード3,112百万円(5.2%)と多品種に分散。部活動関連・ランニングシューズ等の堅調需要が一般スポーツカテゴリーを下支えしている。
子会社コアブレイン株式会社がEC販売の受注・梱包・発送・代金回収・顧客管理等のフルフィルメント業務を一貫して担う。EC専用物流センターの効率化を継続的に推進しており、EC専売品・リユース商品の拡充と合わせてEC事業の収益性向上に取り組んでいる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期62,133百万円をピークに2024期58,512百万円まで低下後、2025期60,447百万円へ微回復。2026期通期予想は62,000百万円と増収見込みだが、3Q累計は45,248百万円(前年同期比1.2%増)にとどまる。
一方、営業利益は2021期2,024百万円から2025期285百万円へ5年間で約86%減少し、2026期3Q累計は136百万円(前年同期比47.8%減)とさらに悪化。外部要因として暖冬傾向による冬物アパレルの在庫処分、エネルギー価格上昇による物流費増加、人件費上昇が収益を圧迫。
特別損失(減損損失123百万円)も加わり、3Q累計の親会社株主帰属純利益は19百万円(前年同期比89.5%減)と極めて低水準。
成長戦略
既存店改善・EC拡充・リユース・物流効率化による収益基盤の再構築
新規出店より既存店のリニューアルと売場コントロールを優先。2026年8月期は2店舗退店(99店舗体制)とし、不採算店の整理を進めながら既存店の収益性向上を図る。販売費及び一般管理費は前年同期比で削減を実現。
EC専用物流センターを活用したEC専売品の品揃え強化と、リユース商品の取り扱い拡大により粗利率の改善を目指す。既存の内製フルフィルメント体制を活かしたコスト効率の高いEC事業拡大を推進。
物流倉庫のオペレーション改善によりエネルギー価格上昇や人件費増加の影響を吸収し、物流コストの抑制を図る。減価償却費は前年同期605百万円から619百万円へ微増しており、設備投資の効果発現が課題。
デジタル化推進を喫緊の課題と位置付け、顧客ニーズの変化への対応力強化を図る。『50周年大感謝祭』に向けた広報宣伝活動等を通じた顧客接点の強化も実施。3月〜5月にかけて売上総利益率の改善傾向が確認された。
最終更新: 2026年7月17日

