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扶桑電通株式会社

7505東証スタンダード卸売業

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扶桑電通株式会社7505

事業内容

扶桑電通株式会社は1948年創業、富士通株式会社の特約店として出発した独立系ICT専門商社である。ネットワーク機器の施工・設置、オフィス機器の販売、システムコンサルティング・ソフトウエア開発、および運用・保守サービスを一貫して提供する。

主要顧客は自治体・医療・電力・運輸・民需(一般企業)など多業種にわたり、全国に北海道から九州まで広域の営業拠点を展開する。2025年9月期の売上高は54,684百万円、受注残高は29,637百万円に達し、事業規模は拡大基調にある。

東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

1964年以来継続する富士通グループ販売パートナー契約を核に、ネットワーク・ソリューション・オフィス・サービスの4部門で収益を多層化している。機器販売・施工(フロー収益)に加え、保守・クラウドサービス(ストック収益)を組み合わせることで収益の安定性を確保。

2025年9月期のサービス部門売上高は11,938百万円(前年同期比10.5%増)と着実に拡大している。

企業の強み

1964年に通信特約店契約を締結して以来、60年超にわたり富士通グループとの取引関係を維持・拡充。2024年7月には富士通株式会社・富士通Japan株式会社・エフサステクノロジーズ株式会社を対象とする富士通グループ販売パートナー契約を新たに締結し、連携強化による新規商談活性化が2025年9月期の増収に直接貢献した。

2025年9月期の営業利益は3,428百万円(前年同期比83.8%増)、売上高営業利益率は6.3%(前年同期比2.3ポイント上昇)。売上高増加に加え、オフィス部門・ソリューション部門での粗利益率改善が利益拡大を牽引。

営業キャッシュフローも4,877百万円と前年同期の1,310百万円から大幅に改善した。

1948年の創業以来、東北・関西・中国・中部・九州・北海道・四国・関東と全国に営業拠点を整備。自治体・医療・電力・運輸・民需など多業種に対応し、特定顧客への売上依存度が100分の10を超える先がないほど顧客分散が進んでいる。

2025年9月期の受注高は63,504百万円(前年同期比23.7%増)と幅広い業種で受注が拡大した。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の売上高35,264百万円は通期予想59,300百万円の59.5%、営業利益3,370百万円は通期予想3,580百万円の94.1%に相当する。同社は顧客の3月決算集中により第2四半期売上が高くなる季節性を持つため、売上進捗率は想定内だが、営業利益の進捗率が極めて高い点は注目に値する。

下期の利益水準次第では通期予想の上振れ余地がある。

中間期の受注高26,856百万円は売上高35,264百万円を大幅に下回っており、ヘルスケアビジネスの好調の一方で民需向け情報端末更新案件の減少が確認された。外部要因として企業の設備投資動向や中東情勢を背景とした景気回復の弱さが受注に影響している可能性がある。

下期の受注動向が通期業績の達成可否を左右する先行指標として注視が必要。

2026年9月期中間期より初めて中間連結財務諸表を作成したため、前年同中間期との比較分析が不可能な状態にある。通期予想も対前期増減率が非開示であり、投資家が業績の実質的な成長率を判断する材料が限定的。

連結子会社システムメイクの業績寄与度も不明確であり、今後の情報開示の充実が企業価値評価の精度向上に不可欠。富士通依存と特定業種集中という構造的リスクも引き続き残存する。

成長戦略

業種特化DX・M&A・経営基盤強化の3軸で2027年9月期の持続的成長を目指す

官公庁・自治体・製造・流通・金融生損保・ヘルスケアの6業種を軸に、AI・クラウド・次世代通信を活用したDXを推進。伴走型コンサルティング力を高め、顧客の経営課題解決から成果創出までを一体的に支援。中間期ではヘルスケア大型案件・自治体防災案件が好調に推移し戦略の有効性を確認。

パートナー企業とのアライアンスおよび戦略的M&Aを通じて技術力・人材・事業領域を拡充しグループシナジーを発揮。2025年12月に株式会社システムメイクを連結子会社化(取得日2025年12月22日)し、連結財務諸表作成会社へ移行。今後も追加M&Aの可能性を示唆。

DX人財育成と人事制度刷新、生成AI・AI基盤の整備による業務高度化、BIやSFAを活用した業務効率化を推進。J-ESOP(株式給付信託)を活用した人財インセンティブ制度を整備し、2026年2月に自己株式540,000株を第三者割当処分。生産性と提案力を高め変化に強い組織構築を目指す。

保守・サポートサービスを中心とするサービス部門(中間期売上高6,401百万円)のストック収益を拡大し、景気変動に左右されにくい安定収益基盤を強化。機器販売からサービス・ソリューションへの収益構造シフトを継続的に推進する。

最終更新: 2026年7月17日