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株式会社高速

7504東証プライム卸売業

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株式会社高速7504

事業内容

株式会社高速は、宮城県仙台市を本拠地とする食品軽包装資材・工業包装資材の製造・販売を主軸とする総合包装資材企業。当社と連結子会社6社(㈱清和、日本コンテック㈱、プラス包装システム㈱、常磐パッケージ㈱、高速シーパック㈱、高速シーリング㈱)で構成され、食品容器・フィルム・紙製品・段ボール・物流資材・シール等を幅広く取り扱う。

主要顧客は食品スーパー、中食・外食事業者、食品メーカー等で、東北から全国主要都市に営業拠点を展開。2026年3月期の売上高は124,192百万円で11期連続過去最高を更新した。

ビジネスモデル

当社グループは、製造(ポリ袋・段ボール・紙器・シール等)から物流資材販売・卸売まで垂直統合したグループ体制を構築。各連結子会社が専門領域を担い、親会社の広域営業網を通じて顧客に多品種の包装資材をワンストップで提供する。

収益は商品販売の売上総利益が主体で、有利子負債ゼロの財務基盤のもと自己資金を中心に設備・M&A投資を行い、規模拡大と利益成長を両立させている。

企業の強み

2026年3月期の売上高124,192百万円、営業利益4,866百万円はいずれも過去最高。売上高は11期連続、営業利益・経常利益は8期連続、当期純利益は5期連続での最高益更新であり、景気変動下でも持続的な成長を実現している点は同業他社と比較して際立つ実績である。

2026年3月期末時点で有利子負債残高はゼロ、自己資本比率は67.30%。取引銀行との当座貸越契約9,430百万円(未使用枠全額)を保有し、緊急時の資金調達余力も確保。無借金経営により金利負担なく積極的な設備・M&A投資が可能な財務構造を維持している。

㈱清和(茶包装)、プラス包装システム㈱(ポリ袋製造)、常磐パッケージ㈱(段ボール製造)、高速シーパック㈱(印刷紙器)、日本コンテック㈱(物流資材)、高速シーリング㈱(シール・ラベル)の6連結子会社が専門領域を担い、多品種ワンストップ供給体制を構築。競合が短期間で模倣困難な垂直統合型のサプライチェーンが差別化の源泉となっている。

エンヴァリスの着眼点

市場環境として、コロナ禍後の中食・外食需要回復・観光需要の堅調が食品容器(前期比8.7%増、53,046百万円)やフィルム(同7.2%増)の需要を押し上げている。同社はこの外部追い風を、既存顧客との深耕関係と新規開拓力によって競合以上に取り込んでいる点が評価できる。

ただし、外部環境悪化時の売上成長鈍化リスクは引き続き注視が必要。

2026年3月期の売上高営業利益率は3.9%と前期と同水準にとどまる。売上高の拡大に伴い販売費及び一般管理費(賞与引当金繰入額1,658百万円、給料及び手当6,768百万円等)が増加しており、増収効果が利益率改善に直結しにくい構造。

物価高騰・人件費上昇が続く環境下では、コスト管理の巧拙が今後の利益率改善の鍵となる。

2026年3月期の投資活動によるキャッシュ・フローは△4,253百万円(前期△2,517百万円)と大幅に拡大し、有形固定資産取得支出は4,366百万円に達した。土地が2,612百万円増加するなど積極的な資産形成が進む一方、現金及び現金同等物の期末残高は8,116百万円から4,616百万円へと急減。

2027年3月期の業績予想では営業利益5,100百万円(前期比4.8%増)と成長継続を見込むが、投資回収の進捗と営業CFの回復が焦点となる。

成長戦略

中長期ビジョン「高速ファンづくり チャレンジ2035」のもと売上・利益の持続的拡大と23期連続増配を目指す

2026年度からスタートした中長期経営計画において、基本施策の継続と新たなチャレンジへの積極投資を推進。2027年3月期は売上高135,000百万円(前期比8.7%増)、営業利益5,100百万円(同4.8%増)、当期純利益4,000百万円(同6.3%増)を計画。

2026年3月期に有形固定資産取得支出4,366百万円(前期2,177百万円)を実施し、土地2,612百万円増加を含む大規模な設備投資を断行。生産・物流インフラの強化により中長期的な供給能力と競争力の向上を図る。

2026年3月期は創立60周年記念配当(中間・期末各30円)を含む年間116円(普通配当56円+記念配当60円)を実施し、配当性向60.2%。2027年3月期は年間120円(中間60円・期末60円)を予定し、23期連続増配を目指す。

最終更新: 2026年7月19日