事業内容
西川計測株式会社は1932年創業の計測・制御・理化学分野のエンジニアリング商社。制御・情報機器システム(PA/FA)、計測器、理化学機器、産業機器の4部門を展開し、上下水道・電力・ガスなどの公共インフラ事業体から半導体・化学・自動車・食品・薬品など幅広い産業顧客に対応する。
商品販売にとどまらず、エンジニアリング、ソフトウェア製作、計装工事、保守サービスを一括提供する点が特徴。横河電機グループおよびアジレント・テクノロジーの代理店として主要商品を仕入れ、全国の営業拠点網を通じて顧客に密着したサービスを提供している。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
横河電機グループ・アジレント・テクノロジーから計測・制御機器を仕入れ、顧客に販売する代理店機能を核としつつ、エンジニアリング・ソフトウェア製作・計装工事・保守サービスを付加することで高付加価値化を図る。売上総利益率は売上高38,719百万円に対し売上総利益8,786百万円(約22.7%)。
販売費及び一般管理費は5,028百万円(売上高比13.0%)に抑制し、営業利益3,757百万円(営業利益率9.7%)を確保。資金調達は自己資本と営業キャッシュフローで完結している。
企業の強み
2021期売上高30,473百万円・営業利益1,916百万円から2025期売上高38,719百万円・営業利益3,757百万円へ、5期間で売上高+27.1%・営業利益+96.1%を達成。特に2024期以降の利益成長が加速しており、収益構造の改善が数値で確認できる。
2025期末の自己資本比率は60.4%と目標値50%以上を大幅に上回り、ROEも13.8%と目標値10%以上を達成。純資産は20,480百万円、現金及び現金同等物は9,606百万円を確保し、無借金経営に近い強固な財務基盤を維持している。
2025期末の受注残高は28,272百万円(前年比21.5%増)。品目別では産業機器・その他が前年比67.1%増の5,940百万円、計測器が93.1%増の1,667百万円と急拡大。
受注高合計も43,831百万円(前年比15.1%増)と旺盛な需要を示しており、次期以降の売上高を下支えする先行指標として機能している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期30,473百万円から2025期38,719百万円へ5期連続増収。2026年6月期は通期予想45,000百万円(前期比16.2%増)と成長が加速。
第3四半期累計売上高35,665百万円(前年同期比13.3%増)はライフライン関連の堅調推移に加え、外部要因として半導体関連投資需要の増加・自動車関連大型案件が寄与。営業利益率は第3四半期累計で10.9%と前年同期(11.7%)から若干低下しており、販管費増加(前年同期比9.8%増)の影響が見られる。
配当予想も350円(前期320円から増配)へ修正済み。
成長戦略
SE2025の4戦略でエンジニアリング商社としての付加価値を拡大
ライフライン(水道・ガス・電力)関連の設備更新需要を既存顧客基盤で着実に取り込みつつ、半導体・自動車等の成長分野への展開を強化。2026年6月期第3四半期累計で売上高前年同期比13.3%増を達成し、成長ビジネス拡大の効果が数値に表れている。
理化学機器販売にラボDX等のソリューションを付加し、単純機器販売から高付加価値提案へ転換。2026年6月期第3四半期累計の理化学機器販売は前年同期比6.0%増と堅調に推移しており、ソリューション付加による差別化が継続している。
計測・制御システムにDX・IoT・AI技術を組み合わせた提案型営業を強化。制御・情報機器システムの受注高が前年同期比18.1%増、受注残高が同26.3%増と大幅拡大しており、付加価値提案の訴求力が受注獲得に貢献していることが示唆される。
財務健全性の維持と株主還元の強化を並行推進。2026年6月期の年間配当予想を350円(前期比30円増配)へ修正。自己資本比率57.4%と健全水準を維持しつつ、投資有価証券(主に横河電機株式)の時価増加により純資産が前期末比18.6%増の24,293百万円に拡大。
最終更新: 2026年7月17日

