事業内容
株式会社コナカは1952年創業の紳士服専門店を起源とし、現在は「コナカ・フタタ」「SUIT SELECT」「DIFFERENCE」等のビジネスウェアブランドを主軸に、サマンサタバサグループ(バッグ・ジュエリー・アパレル)を傘下に持つファッション事業を中核とする。加えて、コナカエンタープライズを通じてフードサービス事業(「かつや」等)と教育事業(「Kids Duo International」等英語・療育教室)を展開する。
2025年9月期末時点でグループ全体607店舗を運営し、主要顧客層はビジネスパーソンを中心に幅広い年齢層に及ぶ。2022年にプライム市場、2023年にスタンダード市場へ移行している。
ビジネスモデル
主力のファッション事業では、自社企画・製造・販売のSPA型モデルを採用し、スーツ・ビジネスウェアから服飾雑貨まで幅広い品揃えで客単価を確保する。フードサービス事業はフランチャイズ加盟による「かつや」等の運営で安定的な収益を得る。
教育事業は直営教室の月謝収入モデルで継続的な収益を積み上げる。グループ全体の売上高55,487百万円のうちファッション事業が94.3%を占め、収益構造の大部分を同事業が担う。
企業の強み
ビジネスウェア(コナカ・フタタ、SUIT SELECT)、カスタムオーダー(DIFFERENCE)、バッグ・ジュエリー(サマンサタバサグループ)、外食(かつや)、英語・療育教室(Kids Duo)と多様な業態を保有。ファッション事業が低迷する局面でも、フードサービス事業(前年同期比7.8%増)・教育事業(同6.1%増)が増収基調を維持し、グループ全体の収益を下支えした。
2025年9月期に44店舗を退店(うちサマンサタバサグループ含む)し、不採算資産を圧縮。固定資産売却収入982百万円、敷金・保証金回収553百万円を実現し、営業CFは1,216百万円の収入に転換(前期は228百万円の使用)。
営業損失も前期の1,348百万円から766百万円へ縮小し、構造改革の効果が数値に表れ始めている。
創業70年超の歴史を持ち、「コナカ・フタタ」「SUIT SELECT」等のブランドは全国に認知されている。2025年9月期末時点で当社単体411店舗・グループ全体607店舗の店舗網を維持。
「DONATO VINCI」「VINCI UOMO」等の独占ライセンスブランドも保有し、2028年8月まで契約継続中。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期58,584百万円をピークに5期連続で減収が続き、2026年9月期中間期は30,255百万円(前年同期比6.3%減)。退店(中間期78店舗)に伴う売上減少が主因。
営業利益は940百万円(前年同期比40.6%減)と本業収益は悪化。一方、投資有価証券売却益2,626百万円・固定資産売却益672百万円の特別利益計上により中間純利益は3,198百万円(前年同期比96.2%増)と大幅増益。
外部要因として物価上昇による消費マインドへの影響や中東情勢に伴うエネルギー価格・為替の不透明感が引き続き事業環境を圧迫している。通期予想は売上高55,240百万円(前期比0.4%減)、営業利益423百万円、当期純利益1,585百万円で据え置き。
成長戦略
事業ポートフォリオ最適化・次世代オーダー業態展開・DX推進による採算性向上
AIやデジタル技術を活用した次世代型オーダースーツブランドを2025年12月に北関東で第1号店出店後、順調に店舗数を拡大。従来ブランドがリーチできていなかった地域・顧客層の獲得を図り、オーダー専業ブランドの収益基盤を拡充する。
契約満了退店・近隣店舗統廃合を推進し、店舗体制を再構築。2026年9月期中間期に78店舗を退店(13店舗新規出店)。サマンサタバサグループでは不採算店舗撤退と経費削減を推進し収益改善に注力。販管費削減(前年同期比594百万円減)に寄与している。
投資有価証券(2,809百万円収入)・有形固定資産(1,254百万円収入)の売却により手元資金を充実。短期借入金を3,323百万円純減させ、財務制限条項抵触リスクの低減と流動性確保を図った。自己資本比率は43.3%(前期末39.3%)に改善。
フードサービス事業では店舗DX化を推進しながら各種フェア・期間限定メニューで売上高1,100百万円(前年同期比1.6%増)を確保。教育事業は療育事業の安定化により売上高528百万円(前年同期比6.7%増)と着実に成長。グループ内の安定収益源として位置づけ。
最終更新: 2026年7月17日

