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株式会社第一興商

7458東証プライム卸売業

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株式会社第一興商7458

事業内容

第一興商は1976年に業務用カラオケ事業を開始し、現在は当社及び子会社38社で構成されるグループ企業。主力の業務用カラオケ事業では「DAM」ブランドの機器販売・賃貸と通信カラオケコンテンツ提供を全国展開し、直営カラオケ「ビッグエコー」(521店舗)・飲食店舗(167店舗)を運営するカラオケ・飲食店舗事業、日本クラウン・徳間ジャパン等を擁する音楽ソフト事業、「ザ・パーク」ブランドのパーキング事業(約4,400施設・51,000車室)を加えた4セグメントで構成される。

主要顧客はカラオケボックス・ナイト市場の事業者、介護施設等のエルダー市場、および一般消費者に及ぶ。

ビジネスモデル

業務用カラオケでは機器賃貸料と通信カラオケ情報提供料を毎月定額で回収するストック型収益が安定キャッシュフローの基盤となる。直営カラオケ・飲食店舗は現金売上が大半を占め、メーカー直営の強みを活かして最新機種を即時導入し集客力を高める。

パーキング事業はM&Aを含む施設拡大で規模を追求しつつ不採算施設の整理で収益率を向上させる。各セグメントが相互補完しながら売上高162,950百万円(2026年3月期)を創出している。

企業の強み

業務用カラオケ市場において高い市場占有率を有し、国内販売子会社25社・小売事業所36拠点・卸売営業所9拠点の全国網を構築。2026年3月期の業務用カラオケセグメント売上高は65,278百万円、営業利益率18.3%を維持しており、競合が短期間で模倣困難な流通インフラと顧客基盤を保有する。

「ビッグエコー」521店舗をメーカー直営で運営することで、新フラッグシップ「LIVE DAM WAO!」を発売直後に全店導入し既存店カラオケ売上前期比4%増を実現。機器開発・コンテンツ制作・店舗運営を一体化した垂直統合モデルが競合との差別化要因となっている。

機器賃貸・情報提供収入は毎月定額回収のストック型収益であり、2026年3月期の営業活動によるキャッシュフローは25,096百万円。現金及び現金同等物期末残高は48,475百万円に達し、設備投資・M&A・株主還元を自己資金で賄える財務基盤を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は162,950百万円と過去最高を更新した一方、営業利益は17,917百万円(前期比0.2%減)と2期連続の減益となった。「LIVE DAM WAO!」発売に伴うプロモーション費用(広告宣伝費が前期1,605百万円→当期2,214百万円)、本社移転費用、人件費増加(給料及び賞与14,619百万円→15,164百万円)が販管費を35,811百万円から38,261百万円へ押し上げた。

売上総利益率は前期35.1%から当期34.5%へ低下しており、コスト構造の改善が課題として残る。

親会社株主に帰属する当期純利益は15,889百万円(前期比12.6%減)と大幅に減少したが、その主因は前期に計上した繰延税金資産の積み増し(法人税等調整額△2,658百万円)の剥落(当期は△696百万円)によるものである。一方、固定資産売却益は前期4,415百万円から当期7,663百万円へ増加しており、特別損益の変動が純利益を左右する構造が続く。

税前利益ベースでは23,636百万円(前期22,911百万円)と増益であり、経常的な収益力の評価には注意が必要。

2027年3月期の会社予想は売上高168,700百万円(前期比3.5%増)、営業利益18,500百万円(同3.3%増)と増収増益を見込む一方、親会社株主に帰属する当期純利益は12,200百万円(同23.2%減)と大幅減益を予想している。当期に計上した固定資産売却益7,663百万円の反動が主因とみられ、特別利益の剥落が純利益を大きく押し下げる見通し。

配当は1株当たり68円(普通配当のみ)と創業55周年記念配当10円を除いた実質的な増配(普通配当:前期57円→当期67円→次期68円)を継続する方針であり、配当性向は57.6%と高水準となる。

成長戦略

DAMブランド強化・ビッグエコー高付加価値化・パーキング事業拡大の三本柱で持続成長

2025年4月発売の新フラッグシップモデルの機能・コンテンツ訴求を通じてカラオケボックス市場・ナイト市場への浸透を促進し、DAM1台あたり収益の向上と旧機種からの入替え加速を図る。当期は卸売を中心とした商品販売売上増加により業務用カラオケセグメントが前期比4.8%増収・2.1%増益を達成した。

介護施設等への訪問営業・オンラインコンサート実施を通じてエルダー市場専用機「FREE DAM LIFE」の拡販を推進。健康寿命の延伸・介護施設職員の業務負荷軽減という社会課題解決への貢献を訴求することで、成長市場であるエルダー市場でのDAM稼働台数増加を図る。

リプレイスを含む人口集積地への出店を継続し、メーカー直営店としてカラオケ機器・音響・美観の設備充実と顧客満足度向上を図る。当期はM&Aによるカラオケ16店舗取得を含む積極出店を実施し、既存店売上高はカラオケ前期比4%増・飲食同2%増と堅調に推移した。

M&Aを含む新規施設開拓を継続し、2026年3月期末の約4,400施設・51,000車室からさらなる事業規模拡大を図る。不採算施設の改善・整理を通じた収益力向上も並行して推進。当期は前期比13.9%増収・18.5%増益を達成し、新たな収益の柱として確立しつつある。

2026年2月に3か所に分散していた本社機能を1か所へ集約完了。部門間コミュニケーションの活性化による生産性向上と新たなイノベーション創出を通じて企業価値向上を目指す。当期は本社移転費用が販管費増加要因となったが、次期以降はコスト効率化効果の発現が期待される。

最終更新: 2026年7月19日