事業内容
東邦レマック株式会社は1958年設立の靴卸売専業企業で、東京証券取引所スタンダード市場に上場。シューズ事業では婦人靴・紳士靴・ゴム・スニーカー等の企画・卸売・EC販売を行い、オリジナルブランド(MAGICAL STEPS、LEON等)とライセンスブランド(a.v.v、la farfa等)を展開する。
主要顧客はチヨダ(売上高の24.9%)としまむら(同23.5%)で、両社合計で売上高の約48%を占める。2024年12月に不動産部を設置し、2025年12月期より不動産事業(物件の売買・保有・賃貸)を独立セグメントとして稼働させた。
ビジネスモデル
シューズ事業では、海外生産を活用した自社企画商品(オリジナルブランド・ODM)を量販店・専門店チェーンへ卸売することで収益を得る。売上高の約48%を上位2社(チヨダ・しまむら)に依存する構造。
不動産事業では宅地建物取引業免許を取得し、物件の仕入・賃貸・再販を行う。2025年12月期の不動産事業売上高は94百万円、営業利益は12百万円と小規模ながら黒字を確保している。
企業の強み
チヨダ(売上高の24.9%、1,130百万円)としまむら(同23.5%、1,068百万円)との長期取引関係を維持しており、両社合計で売上高の約48%を占める。安定した販売チャネルを確保しており、卸売事業の基盤となっている。
2025年12月期において紳士靴の販売足数は前年同期比17.3%増を達成。ビジネスシューズODM商品が伸長し、売上高は1,156百万円(前年同期比14.0%増)と全商品カテゴリー中唯一の増収を実現した。
2025年12月期末の自己資本比率は67.4%と、中長期目標55.0%を上回る水準を維持。現金及び現金同等物残高は1,775百万円を確保しており、財務健全性は相対的に高い。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期6,339百万円から2025期4,548百万円まで5期連続で減少。2026年12月期第1四半期累計は1,143百万円(前年同期比0.7%減)と微減にとどまった。
営業損失は前年同期30百万円から20百万円へ改善し、不採算事業整理の効果が発現。しかし経常損失は暗号資産評価損19百万円・特別調査費用14百万円等の一過性費用計上により56百万円(前年同期18百万円)へ大幅悪化、四半期純損失も57百万円(同19百万円)となった。
外部要因として円安継続による仕入原価上昇・消費者の節約志向が売上総利益率を圧迫(売上総利益309百万円、前年同期比7.7%減)。通期予想(売上高5,104百万円・営業利益88百万円)の達成には後半への大幅な業績回復が必要。
成長戦略
商品価値重視への転換とPB強化・不動産事業本格展開による収益構造多様化
前事業年度に実施した不採算事業の整理により、販管費を前年同期比35百万円削減。2026年12月期第1四半期においても削減効果が継続し、営業損失を前年同期比10百万円改善させた。
B.C.COMPANY(婦人靴)、LEON・CORE CUSHION(紳士靴)等のPBブランドおよびODM商品は堅調に推移。ライセンスブランド依存からの脱却を図り、販売単価上昇(婦人靴8.5%増、紳士靴5.6%増)を実現しているが、足数減少が課題。
賃貸物件増加により不動産事業売上高は37百万円(前年同期比81.0%増)と拡大。販売用不動産残高827百万円・土地残高1,449百万円を積み上げ、賃貸・再販両面での収益化を推進。ただし第1四半期は営業損失1百万円と収益貢献は限定的。
市場環境としてスニーカー・ハンズフリーシューズ需要が拡大する中、スニーカー受注増加によりゴム・スニーカー・その他カテゴリーが前年同期比32.6%増の360百万円を達成。トレンドアイテムへの商品ラインナップ拡充を継続。
最終更新: 2026年7月17日

