事業内容
カッパ・クリエイト株式会社は、コロワイドグループに属する回転寿司チェーン「かっぱ寿司」の運営企業である。国内外で直営299店舗(2026年3月期末)を展開する回転寿司事業を基幹とし、子会社・株式会社ジャパンフレッシュを通じてコンビニエンスストアやスーパーマーケット向けに寿司・調理パンを製造販売するデリカ事業を併営する。
主要顧客はファミリー層を中心とした幅広い年齢層であり、税込110円の価格訴求商品から高付加価値商品まで多様なニーズに対応している。売上高は回転寿司事業が約81%、デリカ事業が約19%を占める。
ビジネスモデル
回転寿司事業では直営店舗での飲食サービス提供により売上を計上し、コロワイドグループとの共同調達・業態間連携メニュー開発によって原材料コストを抑制する。デリカ事業では自社工場での製造を通じてコンビニ・スーパー向けに食品を供給し、回転寿司事業との食材・商品シナジーも活用する。
設備投資(自動案内システム・セルフレジ等)による省力化と生産性向上が収益構造の改善を支える。
企業の強み
親会社コロワイドグループ(107社超)との共同調達・業態間連携メニュー開発により原材料価格の低減と食品ロス削減を実現している。グループシナジーは単独企業では困難な調達スケールを提供し、継続的なコストコントロールの基盤となっている。
自動案内システムを累計287店舗、セルフレジを累計249店舗に導入済み。AIを活用したワークスケジュール・シフト作成・トレーニングマニュアルのDX化をテスト運用中であり、省力化と人員配置最適化による店舗オペレーションの均質化が進んでいる。
税込110円の根幹商品・税込90円の生活応援価格商品による価格訴求と、期間限定フェア・著名ブランドとのコラボ商品・食べ放題全店展開による価値訴求を両立。アクティブシニア向け優待カードやキャラクターコラボによる新規顧客獲得など、多様な顧客層への訴求実績がある。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期67,206百万円から2026期73,193百万円まで緩やかな増収基調を維持しているが、利益面は大きく振れている。2024期に黒字転換(営業利益1,693百万円)後、2025期1,433百万円、2026期532百万円と2期連続で営業利益が減少。
2026期は減損損失715百万円(国内85店舗・海外2店舗・国内1工場)の計上が響き、親会社株主帰属当期純損失394百万円に転落した。外部要因として原材料・エネルギー価格の高止まりと人件費高騰が売上総利益率を前年同期比1.2%押し下げており、コスト圧力が継続している。
営業CFは2,527百万円と黒字を維持しているが、前期3,833百万円から大幅に減少した。
成長戦略
既存店強化・計画出店・DX深化・海外展開の4軸で売上拡大と収益回復を目指す
NPS評点・従業員エンゲージメント評点の継続向上とQSC強化を軸に既存店競争力を高める。価格訴求と価値訴求の両輪展開により多様な消費者ニーズに対応し、安定的な客数増加を通じた売上拡大を目指す。
当期22店舗改装を実施し、自動案内システム累計287店舗・セルフレジ累計249店舗に拡大。AIを活用したワークスケジュール・シフト作成・トレーニングマニュアルDX化のテスト運用を継続し、店舗オペレーションの均質化と省力化を推進する。
「大都市駅前」「郊外型商業施設・ロードサイド」「新規商圏でのポジション確立」の3軸で出店を推進。当期4店舗出店し期末299店舗。2027年3月期も計画的出店を継続し店舗網を拡大する。
インドネシア事業はマーケティング施策奏功で売上堅調、当期2店舗新規出店・1店舗改装を実施。韓国事業は収益モデル改革を通じた出店を推進。海外第3国の出店候補調査・現地パートナーとの関係強化も継続する。
調理パン・常温パンへの販売戦略シフトと積極的販促施策により両カテゴリーの売上が伸長。デザート事業も新規取引先獲得で成長基調。ただし2026期もセグメント損失46百万円(前期損失26百万円)と赤字が拡大しており、収益化が引き続き課題。
最終更新: 2026年7月19日

