事業内容
株式会社創健社は1968年設立、「安心で・おいしく・栄養価値のある」食品の提供を企業使命とする自然食品専業の卸売企業である。調味料・副食品・嗜好品・飲料・油脂・乳製品・乾物・雑穀・栄養補助食品など幅広いカテゴリーを取り扱い、連結子会社の髙橋製麺株式会社が即席麺の製造を担う。
主力ブランドとして「ジロロモーニ」(本格派オーガニック食材)と「メイシーちゃん」(子育て世代向け菓子・食品)を展開し、全国の自然食品専門店・健康食品取扱店等を主要販売先とする。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
創健社は商品の企画・開発を自社で行い、製造は髙橋製麺等の連結子会社および外部委託先に委ねるファブレス型の卸売モデルを採用する。売上総利益率25.3%(2026年3月期)を経営指標の一つとして重視し、付加価値の高いプライベートブランド商品の拡充と価格最適化により収益性の向上を図る。
研究開発費は41,821千円(2026年3月期)を投じ、オーガニック・プラントベース商品の新商品開発・リニューアルを継続している。
企業の強み
1968年の創業以来、不要な食品添加物を使わない自然食品専業企業として55年超の歴史を持つ。「ジロロモーニ」「メイシーちゃん」の二大ブランドは長年のファンコミュニティを形成しており、2024年4月施行の食品添加物不使用表示ガイドラインへの対応においても既存の商品哲学との整合性が高く、ブランド信頼性の毀損リスクが低い。
連結子会社の髙橋製麺株式会社は、有機JAS認定の即席ラーメン工場(2012年認定)を保有し、米国・欧州向け有機認証も取得済みである。自社グループ内に製造機能を持つことで、品質管理の一貫性確保と原材料の最大活用が可能であり、OEM供給による外部収益も獲得している。
売上総利益率は2026年3月期に25.3%(前期比0.1ポイント増)を達成し、売上高が4.0%減少した局面でも粗利率を維持・改善した。販売費及び一般管理費は1,178百万円と前期比ほぼ横ばいに抑制されており、売上減少下でも費用構造の安定性が確認できる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2022期4,633百万円→2025期4,951百万円と緩やかな拡大基調にあったが、2026期は4,751百万円と前期比199百万円減(4.0%減)に転落。営業利益は2025期の66百万円から21百万円へ68.0%減と急落し、2022〜2024期の低水準(24〜26百万円)を下回った。
外部要因として、物価上昇に伴う消費者の節約志向の高まり・人手不足・物流コスト上昇が中小企業の経営環境を悪化させた。調味料・油脂乳製品等の主力カテゴリーが軒並み減収となった一方、嗜好品・飲料(+5.5%)・乾物・雑穀(+1.1%)は増収を確保。
営業CFは4百万円の流出(前期38百万円の流出)と改善したが、法人税等の支払53百万円が重荷となった。2027年3月期は売上高4,900百万円・営業利益35百万円を会社予想として開示している。
成長戦略
第7次中計『共創と変革による成長基盤の強化』で営業利益1億円達成を目指す。
2024年4月施行の食品添加物不使用ガイドラインへの対応を完了し、環境配慮型・身体にやさしいプラントベース商品を消費者に分かりやすく訴求。自社ブランドのファン獲得を推進する。
ECサイトやデリバリーサービスなど非接触での販売・サービスを拡大し、新規顧客層の獲得を図る。消費者の節約志向が高まる中、利便性向上による需要取り込みを目指す。
メイシーシリーズを中心とした嗜好品・飲料カテゴリーは2026年3月期に前期比5.5%増と堅調。引き続き同カテゴリーの品揃え強化・販売促進を通じて売上拡大を図る。
第7次中期経営計画(2026年4月〜2029年3月)『共創と変革による成長基盤の強化』のもと、各種施策を推進し営業利益1億円の達成を目指す。2027年3月期予想は35百万円と道半ばの状況。
最終更新: 2026年7月19日

