株式会社創健社 logo

株式会社創健社

7413東証スタンダード卸売業

株式会社創健社 logo
株式会社創健社7413

事業内容

株式会社創健社は1968年設立、「安心で・おいしく・栄養価値のある」食品の提供を企業使命とする自然食品専業の卸売企業である。調味料・副食品・嗜好品・飲料・油脂・乳製品・乾物・雑穀・栄養補助食品など幅広いカテゴリーを取り扱い、連結子会社の髙橋製麺株式会社が即席麺の製造を担う。

主力ブランドとして「ジロロモーニ」(本格派オーガニック食材)と「メイシーちゃん」(子育て世代向け菓子・食品)を展開し、全国の自然食品専門店・健康食品取扱店等を主要販売先とする。東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

創健社は商品の企画・開発を自社で行い、製造は髙橋製麺等の連結子会社および外部委託先に委ねるファブレス型の卸売モデルを採用する。売上総利益率25.3%(2026年3月期)を経営指標の一つとして重視し、付加価値の高いプライベートブランド商品の拡充と価格最適化により収益性の向上を図る。

研究開発費は41,821千円(2026年3月期)を投じ、オーガニック・プラントベース商品の新商品開発・リニューアルを継続している。

企業の強み

1968年の創業以来、不要な食品添加物を使わない自然食品専業企業として55年超の歴史を持つ。「ジロロモーニ」「メイシーちゃん」の二大ブランドは長年のファンコミュニティを形成しており、2024年4月施行の食品添加物不使用表示ガイドラインへの対応においても既存の商品哲学との整合性が高く、ブランド信頼性の毀損リスクが低い。

連結子会社の髙橋製麺株式会社は、有機JAS認定の即席ラーメン工場(2012年認定)を保有し、米国・欧州向け有機認証も取得済みである。自社グループ内に製造機能を持つことで、品質管理の一貫性確保と原材料の最大活用が可能であり、OEM供給による外部収益も獲得している。

売上総利益率は2026年3月期に25.3%(前期比0.1ポイント増)を達成し、売上高が4.0%減少した局面でも粗利率を維持・改善した。販売費及び一般管理費は1,178百万円と前期比ほぼ横ばいに抑制されており、売上減少下でも費用構造の安定性が確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の連結業績は、売上高4,751百万円(前期比4.0%減)、営業利益21百万円(同68.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益17百万円(同64.2%減)と大幅な減益となった。調味料(前期比8.9%減)・油脂乳製品(同11.0%減)・副食品(同3.6%減)等の主力カテゴリーが軒並み減収。

加えて棚卸資産廃棄損10百万円の特別損失が純利益を押し下げた。外部要因として物価上昇に伴う消費者の節約志向の高まりや人手不足・物流コスト上昇が事業環境を悪化させている。

2026年3月期の売上高営業利益率は0.4%(前期1.3%)と過去5期で最低水準に落ち込んだ。2027年3月期の会社予想は売上高4,900百万円(前期比3.1%増)、営業利益35百万円(同66.1%増)と回復を見込むが、営業利益率は0.7%程度にとどまる見通し。

販売費及び一般管理費の削減余地が限られる中、売上回復の確実性が収益改善の鍵となる。配当性向は82.3%(2026年3月期)と高水準であり、利益水準に対して配当負担が重い状況が続いている。

2026年4月開始の第7次中期経営計画(〜2029年3月)では営業利益1億円達成を目標に掲げるが、直近実績21百万円からの乖離は大きく、達成には売上拡大と費用構造の双方での改善が不可欠。自然食品市場は拡大傾向にある一方で新規参入も多く、市場環境として競争激化が続いている。

ECサイト・デリバリーサービスの活用や新ブランド展開等の成長施策の実効性が問われる局面にある。

成長戦略

第7次中計『共創と変革による成長基盤の強化』で営業利益1億円達成を目指す。

2024年4月施行の食品添加物不使用ガイドラインへの対応を完了し、環境配慮型・身体にやさしいプラントベース商品を消費者に分かりやすく訴求。自社ブランドのファン獲得を推進する。

ECサイトやデリバリーサービスなど非接触での販売・サービスを拡大し、新規顧客層の獲得を図る。消費者の節約志向が高まる中、利便性向上による需要取り込みを目指す。

メイシーシリーズを中心とした嗜好品・飲料カテゴリーは2026年3月期に前期比5.5%増と堅調。引き続き同カテゴリーの品揃え強化・販売促進を通じて売上拡大を図る。

第7次中期経営計画(2026年4月〜2029年3月)『共創と変革による成長基盤の強化』のもと、各種施策を推進し営業利益1億円の達成を目指す。2027年3月期予想は35百万円と道半ばの状況。

最終更新: 2026年7月19日