事業内容
BCC株式会社は、大手IT企業向けの営業人材派遣・業務委託を主軸とするIT営業アウトソーシング事業(売上高の約88%)と、介護レクリエーション普及・自治体連携によるヘルスケアビジネス事業(同約11%)を二本柱とする。50社超の大手IT企業ネットワークと、累計1,300社超の中小企業へのIT支援実績を持つ。
介護レク広場会員7万人超・レクリエーション介護士認定者4万人弱からなるシニアプラットフォームを保有し、IT×ヘルスケアDXの融合を中長期の成長軸に据える。2021年7月に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。
ビジネスモデル
主力のIT営業アウトソーシング事業では、独自のBCC-LaPTプログラムで未経験者をIT営業人材に育成し、大手IT企業へ派遣・業務委託するフロー型モデルが収益の中心。加えて、BMXサービスによるネットワークソリューションのストック型収益(前期比48.1%増の211百万円)を積み上げる。
ヘルスケアビジネス事業では自治体からの業務請負と、シニアプラットフォームを活用した企業向けプロモーション支援で収益を得る。
企業の強み
BCC-LaPTプログラムにより未経験者をIT営業人材に育成する仕組みを確立。2025年9月期末の派遣・業務委託人員は過去最高の166名に達し、翌Q1末には170名へ拡大。20年超の育成ノウハウを体系化したeラーニング「LAPTRE」も展開している。
創業以来構築した大手IT企業50社超とのネットワークが参入障壁となっている。2025年9月期の主要顧客は株式会社インターネットイニシアティブ(売上高比22.1%)、ダイワボウ情報システム株式会社(同14.6%)、日鉄ソリューションズ株式会社(同10.1%)で、上位3社で売上の約47%を占める。
介護レク広場会員7万人超(85%超が介護関係者)とレクリエーション介護士認定者4万人弱を合わせた介護レクリエーション人数は11万人超。ヘルスケア分野への新規参入・事業拡大を目指す企業向けの市場調査・プロモーション支援の基盤となる希少なネットワーク資産である。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期1,124百万円から2025期1,467百万円へ5期連続増収。2026年9月期は通期予想1,850百万円と引き続き増収見込みだが、中間期実績923百万円は通期予想の約50%水準にとどまる。
営業利益は2023期に67百万円の黒字を記録した後、2024期△18百万円・2025期△98百万円と赤字が拡大。2026年9月期中間期も△81百万円の営業損失を計上し、通期予想△194百万円と損失拡大が続く。
M&A関連費用・のれん償却・採用・育成投資が費用を押し上げており、外部環境としてDX需要は旺盛だが、内部の費用構造改善が急務。
成長戦略
IT人材拡大・BMXストック収益・ヘルスケアDX・M&A活用による多角的成長
BCC-LaPTプログラムとeラーニング「LAPTRE」を活用し、未経験者採用を継続。中間期末の派遣・業務委託人員は174名に達しており、デジタルマーケティングによる新規顧客獲得も並行推進。
中堅・中小企業向けネットワークソリューション「BMX」のサービス拡大を継続。中間期のソリューション事業売上高は116百万円と好調に推移しており、ストック型収益の積み上げが進んでいる。
グッドデジタル株式会社の連結化とDXO株式会社からのシステムエンジニアリングサービス事業譲受(総取得原価約95百万円)により、エンジニアリング事業売上高は中間期で128百万円を計上。のれん(暫定113百万円)は10年均等償却。
介護施設向けDX支援・介護ロボット導入支援を手掛けるロボタスネット株式会社を子会社化(取得原価20百万円、議決権比率95.2%)。中間期は2026年1月〜3月の3か月間のみ連結。ヘルスケアビジネス事業とのシナジーを志向。
経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」補助事業に採択されたMerry Mewを通じ、異業種からIT営業職へのキャリア転換支援を提供。中間期のその他事業売上高は8百万円にとどまり、損失△38百万円と先行投資フェーズが継続。
最終更新: 2026年7月17日

