事業内容
株式会社Enjinは「あらゆる価値を可視化する」をミッションに掲げ、PRコンサルティングサービスとメディアプラットフォームサービスの2セグメントでPR事業を展開する。テレビ・新聞・雑誌・ラジオ・WEB/SNSを組み合わせたマルチメディア戦略により、主に中小・中堅企業のブランド価値向上を支援。
子会社アズ・ワールドコムジャパンを通じて世界49カ国115都市113オフィスのグローバルPRネットワーク「WORLDCOM」に参画し、国内外の政府系案件にも対応する。自社メディア「KENJA GLOBAL」「私のカクゴ」「Qualitas」を保有し、制作費と掲載費の二層収益構造を確立している。
2007年設立、2021年東証マザーズ上場(現グロース市場)。
ビジネスモデル
PRコンサルティングサービスでは、クライアントのヒアリングからメディア選定・露出までをワンストップで提供し、「制作費+掲載費」の二層収益構造を確立。顧客単価と継続率が高くLTVが安定しており、再契約率も高水準で推移する。
メディアプラットフォームサービスでは、マッチングプラットフォーム「メディチョク」をSaaS型で展開し、ニュースリリース作成代行等の付加サービスで顧客単価向上を図る。2025年5月期の売上高は2,920百万円、営業利益率は約28.8%。
企業の強み
2025年5月期において、売上高計画2,701百万円に対し実績2,919百万円(達成率108.0%)、営業利益計画700百万円に対し実績841百万円(達成率120.1%)と、両指標で計画を大幅に上回った。前年比減収減益ながら計画超過を達成しており、経営の予測精度と収益管理能力の高さを示している。
子会社アズ・ワールドコムジャパンは世界49カ国115都市113オフィスを結ぶグローバルPRネットワーク「WORLDCOM」の日本代表社。民間企業に加え国内外の政府系案件にも対応可能であり、国内中小PR会社では希少なグローバル案件対応力を有する。
2025年5月期末の現金及び現金同等物は4,127,950千円(前年比16.6%増)、資産合計5,302,835千円に対し負債合計659,287千円と有利子負債ゼロの実質無借金経営。純資産比率は約87.6%に達し、財務健全性は極めて高い水準にある。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年5月期の連結業績は売上高2,699百万円(前期比△7.6%)、営業利益361百万円(同△57.0%)、親会社株主帰属当期純利益250百万円(同△53.6%)。売上高は主力PRコンサルティングの人員減少により前期比221百万円減少。
利益面では新規連結子会社の事業特性を反映して売上原価が251百万円増加し、売上原価率が20.0%から30.9%へ上昇したことで売上総利益が471百万円減少した。販管費はほぼ横ばいだったが、オフィス移転・解約に伴う減損損失44百万円を特別損失に計上。
営業CFは△41百万円と初の赤字転落。財務面では投資有価証券取得(1,860百万円支出)により現金及び現金同等物が4,128百万円から1,740百万円へ大幅減少した。
成長戦略
PR人材育成・メディチョク再成長・新規連結子会社の通期寄与・グループ相互送客の4軸
主力PR事業の売上減少の主因である人員減少への対応として、若手層の即戦力化とマネジメント層育成に積極投資。2027年5月期の個別売上高予想2,197百万円(前期比△2.5%)は依然減収見通しであり、人材回復の効果発現には時間を要する見込み。
2026年5月期のメディチョクは売上高195百万円(前期比△46.9%)、セグメント損失62百万円と大幅悪化。サービス改善完了後の新規営業再開による顧客獲得回復が急務。2027年5月期予想には具体的な黒字化目標は開示されていない。
2026年5月期に取得した不動産(クロスロード)・観光バス(En Journey)・訪日観光(ホタルス)の各社が2027年5月期より通期連結。売上高3,510百万円予想(前期比+30.0%)の主要な増収ドライバー。ただし営業利益は322百万円(同△10.8%)と減益予想であり、収益貢献は限定的。
PR事業で構築した累計7,000社超の顧客基盤を活用し、不動産・旅行・広報PR周辺の各事業を組み合わせたサービス拡充と相互送客を推進。不動産小口化・トークン化等の新スキームも中長期的に視野に入れる。現時点では具体的な相互送客実績の定量開示はなし。
最終更新: 2026年7月17日

