事業内容
株式会社ヒューマンクリエイションホールディングスは、純粋持株会社である当社と連結子会社7社(計8社)で構成される独立系ITサービスグループ。主力の技術者派遣(SES)を基盤としつつ、システムコンサルティング・受託開発・ERP導入・AIソリューション・BPO・M&A仲介まで、システム開発の上流から保守運用まで全工程をカバーする。
主要顧客は大手SIer・メーカーで、金融・製造・流通・エネルギー・公共・通信など幅広い業界に対応。2021年3月に東証グロース市場へ上場し、M&Aを活用したインオーガニック成長を継続的に推進している。
ビジネスモデル
収益の中心は顧客企業との派遣契約に基づく技術者派遣で、エンジニア保有人数773人・稼働率98.6%・平均契約単価667千円/月(2025年9月期)の安定的な月次収益が基盤。これに加え、コンサルティング・受託開発・M&A仲介等の「戦略領域」(売上高3,642百万円、前期比66.3%増)が高付加価値収益として拡大中。
M&Aによる子会社追加で事業領域を拡張し、グループ内での人材育成・案件参画の好循環により単価向上と収益性改善を図る構造。
企業の強み
7子会社を通じてコンサルティング(上流)から保守運用(下流)まで全工程に対応可能。特定の親会社・業界に依存しない独立系の強みにより、幅広い顧客・案件に対応できる体制を構築。全国6拠点(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡)でエンジニアをフレキシブルにアサイン可能。
稼働率は2021年9月期97.7%から2025年9月期98.6%と高水準を維持。平均契約単価は2021年9月期570千円/月から2025年9月期667千円/月へ5期連続で上昇(同期間で17.0%増)。商流改善・技術力向上・上流工程シフトが単価改善に寄与している。
コンサルティング・受託開発等の戦略領域売上高は2021年9月期1,042百万円から2025年9月期3,642百万円へ約3.5倍に拡大。2024年2月TARA(AIソリューション)、2025年4月HCフィナンシャル・アドバイザー(M&A仲介)を連結子会社化し、グループ内売上シェアは39.2%(前期30.6%)に上昇。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期5,035百万円から2025期8,946百万円へ5期連続増収を達成。2026年9月期中間期も4,477百万円(前期比10.0%増)と増収を維持したが、成長率は前期中間期の19.1%から鈍化。
利益面では販売費及び一般管理費が前期比258百万円増加し、営業利益は120百万円(前期比68.2%減)、親会社株主帰属中間純利益は17百万円(前期比90.2%減)と急激に悪化した。EBITDAも444百万円から232百万円へ半減。
外部要因としてDX需要は堅調に推移しているが、HCフィナンシャル・アドバイザー連結化に伴う経営コンサルティングセグメントの損失(148百万円)と全社費用の増加が収益を圧迫している。通期予想は変更なしだが、下期への利益偏重が顕著な構造となっている。
成長戦略
M&Aによるインオーガニック成長と人的資本経営によるオーガニック成長の両輪で2030年9月期に向け非連続成長を目指す
2024年2月TARA、2025年4月HCフィナンシャル・アドバイザーの連結子会社化を実行済み。2030年9月期を最終年とする新中長期経営方針のもと、経営コンサルティング等の高付加価値領域へのM&Aを継続推進する方針。
2025年4月連結化のHCフィナンシャル・アドバイザーを核とする経営コンサルティングセグメントは2026年9月期中間期に売上高318百万円・セグメント損失148百万円。立ち上げ期のコスト先行段階にあり、早期の黒字化が課題。
平均給与引き上げ・独自eラーニング・研究会等による人財育成を継続。技術者の稼働率維持と派遣単価の継続的改善(前期比3.4%増)を実現してきた実績があり、コンサルティング・受託開発領域への積極投資で高付加価値シフトを推進。
技術力向上を目的としたコンサルティング・受託開発領域への投資を継続。案件に係る商流改善や技術者の技術向上を通じた派遣単価改善と新規顧客開拓により、稼働率の維持・改善を図る。
最終更新: 2026年7月17日

