事業内容
株式会社TWOSTONE&Sonsは、2013年設立のITエンジニア特化型HRテクノロジー企業を母体に、2023年6月に持株会社体制へ移行した東証グロース上場企業。「BREAK THE RULES」を経営ビジョンに掲げ、「テクノロジー×HR」をテーマとして、①フリーランス・正社員エンジニアのマッチング・教育・転職支援を一気通貫で提供する「エンジニアプラットフォームサービス」(売上高の約87%)、②デジタルマーケティング支援の「マーケティングプラットフォームサービス」、③M&Aアドバイザリーと戦略コンサルの「コンサル・アドバイザリーサービス」の3セグメントで構成。
連結子会社13社(2025年11月27日時点)を擁し、M&Aを活用した積極的な事業拡大を継続している。
ビジネスモデル
主力のMidworks事業ではフリーランスエンジニアと企業を準委任契約でマッチングし、稼働エンジニア数に連動した継続収益を得る。School事業・Stars Agent事業がエンジニア供給パイプラインを担い、FCS事業・受託開発事業が受託収益を補完する。
コンサル・アドバイザリーセグメントはM&Aアドバイザリー成功報酬と戦略コンサルのプロジェクトフィーで高利益率を実現。グループ間のデータベース・ノウハウ共有によりクロスセルを図る構造。
企業の強み
売上高は2021年8月期4,283百万円から2025年8月期18,077百万円へ4.2倍に拡大。営業利益は同期間128百万円から820百万円へ約6.4倍に成長。
2025年8月期は売上高前年比26.5%増、営業利益前年比72.7%増と増収増益が加速しており、売上総利益率も28.8%から30.5%へ改善した。
「学習(tech boost)→転職支援(Stars Agent)→フリーランス独立(Midworks)→受託開発(FCS/Growth One)」という一連のエンジニアキャリアパスを自社グループ内で完結させる構造を持つ。各事業が独自のエンジニアデータベースを蓄積・共有することで、競合他社が模倣しにくい供給パイプラインを形成している。
2021年以降、TSR株式会社・ジンアース・MapleSystems・Carecon・enableX・ストラテジーキャンパス・FAMなど複数社を順次子会社化。2025年8月期は戦略コンサル領域だけで4件のM&Aを実施し、コンサル・アドバイザリーセグメントの売上高を前年比80.3%増の1,865百万円に拡大した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年8月期第3四半期累計(2025年9月〜2026年5月)は売上高15,879百万円(前年同期比18.5%増)と増収を維持。ただし売上総利益率は前年同期30.6%から35.2%へ改善した一方、販管費が前年同期比55.2%増の4,992百万円に膨らんだ結果、営業利益は602百万円(同32.3%減)と大幅減益。
外部要因としてIT人材需給の逼迫継続がエンジニアセグメントの売上成長(前年同期比12.9%増)を下支えしているが、コンサル・アドバイザリーセグメントも利益は前年同期比20.8%減と採用投資の影響を受けている。通期業績予想(売上高24,182百万円・営業利益1,324百万円)は変更なし。
成長戦略
Midworks中心のエンジニア事業拡大とM&A・コンサル強化による複合成長
エンジニア獲得・顧客獲得向け広告投資および正社員エンジニア・内勤営業人材の採用投資を継続実施。第3四半期累計でエンジニアプラットフォームサービス売上高は13,083百万円(前年同期比12.9%増)と着実に拡大しており、DX・生成AI需要を背景とした稼働エンジニア数の増加が収益ドライバーとなっている。
業界経験豊富な専門人材の積極採用によりM&Aアドバイザリー・戦略コンサルの提案力を強化。第3四半期累計売上高は2,488百万円(前年同期比68.7%増)と高成長を維持。ただし採用投資先行によりセグメント利益は396百万円(同20.8%減)と利益面では先行投資フェーズが継続している。
当第3四半期連結累計期間においてストラテジーキャンパス・FAM・TWOSTONE Financial Technologiesの3社を新規連結。のれん残高は1,940百万円(前期末比67百万円増)。機動的なM&Aによる事業規模の積み上げを継続しており、グループ全体の収益基盤の多様化を推進している。
企業のマーケティング全般を担えるようサービス拡充を図っているが、第3四半期累計でセグメント損失11,840千円(前年同期はセグメント利益49,217千円)と赤字転落。売上高も前年同期比10.7%減の308百万円と縮小しており、収益改善に向けた施策の効果発現が課題となっている。
最終更新: 2026年7月17日

