事業内容
株式会社アイリックコーポレーションは、来店型保険ショップ『保険クリニック®』直営店74店舗・FC196店舗を核とする保険販売事業、保険代理店・金融機関向けSaaSプラットフォーム(ASシリーズ)とFCサポートを提供するソリューション事業、子会社インフォディオが運営するAI-OCR技術を核としたシステム事業の3セグメントを展開する。1995年設立、2018年東証マザーズ上場(現グロース市場)。
生命保険・損害保険合わせて53社と代理店業務委託契約を締結し、個人・法人・金融機関を主要顧客層とする。「人と保険の未来をつなぐ~Fintech Innovation~」を企業テーマに掲げ、保険分析・販売支援のプラットフォーマーとして事業展開を推進している。
ビジネスモデル
保険販売事業では保険会社から保険手数料を受領するフロー型収益が主体。ソリューション事業では代理店・金融機関向けASシリーズの月額利用料(MRR)とFCロイヤリティによるストック型収益を確保。
システム事業ではスマートOCR®のサブスクリプション・リカーリング方式による安定収益を積み上げる。3事業が相互補完的に機能し、保険販売で培ったノウハウをSaaSとして外販する循環モデルを構築している。
企業の強み
自社開発の『保険IQシステム®』は証券分析・ライフプラン作成・商品比較・申込手続きまでを一貫処理できる業界唯一のシステム。保険会社16社とのAPI連携、25年間の保険データ蓄積、現場募集人の意見を反映した操作性が競争優位性の根拠。改正保険業法対応機能も搭載済み。
2025年6月期のソリューション事業セグメント利益率は33.3%(売上高2,231百万円、セグメント利益743百万円)。代理店・金融機関向けASシリーズIDは6,784ID、保険会社向けを含む合計11,615IDに到達。前期比32.8%の利益増を達成し、ストック型収益基盤が確立されている。
インフォディオのシステム事業は2025年6月期に売上高1,368百万円(前期比45.1%増)、セグメント利益166百万円(前期はセグメント損失13百万円)と黒字転換。官公庁・大手企業・金融機関へのスマートOCR®新規導入増加とサブスクリプション収益の積み上がりが寄与した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期4,638百万円→2025期9,425百万円と5期で約2倍に拡大。2026年6月期第3四半期累計は8,100百万円(前年同期比19.4%増)と高成長を継続。
営業利益は2023期に188百万円まで落ち込んだ後、2024期495百万円・2025期742百万円と急回復し、当3Q累計531百万円(同6.2%増)と増益基調を維持。ただし親会社帰属純利益は288百万円と前年同期比3.1%減。
投資有価証券評価損・賃貸借契約解約損等の特別損失25,207千円計上が主因であり、経常利益ベースでは6.0%増益。自己資本比率は62.9%と財務健全性は維持されている。
外部要因として、雇用・所得環境の改善を背景とした保険需要の底堅さが来店件数増加を支援している。
成長戦略
3か年計画でバーティカルSaaS確立・保険クリニックブランド拡大・AI活用深化を推進
事業譲受・新規出店により直営店を積極増加(前年度末比19店舗増の106店舗)。藤岡ファミリー起用のWeb広告・SNS施策継続により来店件数前年同期比29.8%増・成約件数同17.6%増を実現。FC向けWeb送客強化と新規リクルート活動により加盟網の維持・拡充を図る。
代理店・金融機関向けIDを7,124IDまで拡大し、生成AI活用の『AS FiNDER』リリース等でプロダクト価値を向上。改正保険業法施行(2026年6月)を追い風に新規ID獲得を加速。保険会社向けMRRは大手1社契約解除の影響で前年同期比5.7%減と課題が残る。
子会社ライフアシストの新規採用強化効果が顕在化し、FA事業は2026年6月期第3四半期累計でセグメント利益54百万円(前年同期は28百万円の損失)と黒字転換を達成。当社FA部門も計画超過で堅調推移しており、売上高1,664百万円(前年同期比27.8%増)と高成長を実現。
インフォディオがスマートOCR・DenHo・broxのライセンス収入・保守運用収入を着実に拡大。2026年6月期第3四半期累計売上高1,510百万円(前年同期比18.7%増)・セグメント利益140百万円(同7.4%増)と安定成長軌道を維持。グループ内部向け開発との連携深化によるシナジー創出を継続。
2026年6月1日施行の改正保険業法を踏まえ、苦情対応の適正化・募集業務の透明性向上・法令遵守体制強化を重要経営課題として推進。顧客本位の業務運営体制整備により、保険代理店としての信頼性向上とASシリーズの需要取り込みを同時に図る。
最終更新: 2026年7月17日

