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株式会社三十三フィナンシャルグループ

7322東証プライム銀行業

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株式会社三十三フィナンシャルグループ7322

事業内容

株式会社三十三フィナンシャルグループは、2018年に三重銀行と第三銀行の共同株式移転により設立された地域金融持株会社。2021年に両行が合併し三十三銀行が発足。

連結子会社9社を擁し、銀行業(預金・貸出・外為・窓販)を中核に、リース業(三十三リース)、クレジットカード業・信用保証業等の金融サービスを三重県・愛知県を中心に提供する。東京証券取引所プライム市場および名古屋証券取引所プレミア市場に上場。

総資産は4兆5,840億円規模の中堅地域金融グループである。

ビジネスモデル

主収益源は貸出金利息(三十三銀行単体で41,944百万円)と役務取引等収益(連結15,638百万円)。預金で低コスト資金を調達し貸出・有価証券運用で利鞘を稼ぐ伝統的な預貸モデルに加え、投資信託・保険の窓口販売や事業承継・ビジネスマッチング等のソリューション提供で手数料収益を積み上げる。

グループ内でリース・クレジットカード・信用保証をクロスセルし、顧客接点を多層化している。

企業の強み

三十三銀行単体の貸出金残高は3,146,616百万円(前期末比109,411百万円増)に達し、不良債権比率は1.91%(前期末2.29%)に改善。個人預かり資産残高も3,944,759百万円(前期末比190,388百万円増)と拡大しており、三重県における深い顧客リレーションが数値で裏付けられている。

第3次中期経営計画(2024年4月〜2027年3月)において、ビジネスマッチング成約件数は2年累計4,042件(3年目標3,000件を既に超過達成)、地元事業性貸出残高は14,108億円(2027年3月末目標14,200億円に対し99.4%達成)、女性役席者比率は19.5%(目標19%以上を達成)と複数KPIで計画を上回る進捗を示している。

銀行業に加え、三十三リース(経常収益17,625百万円)、クレジットカード・信用保証等(経常収益6,362百万円)をグループ内で連携させ、セグメント間内部取引4,681百万円を創出。三重リースとの合併による業務効率化も完了しており、グループ内シナジーを実現している。

エンヴァリスの着眼点

当第1四半期は経常収益28,485百万円(前年同期比+31.2%)と大幅増収を確保したが、個別貸倒引当金繰入額が前年同期比+13億円と急増したことなどから経常費用が+39.9%増加し、経常利益は3,380百万円(△10.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,442百万円(△12.4%)と減益となった。増収減益の構図であり、与信コストの動向を継続的に注視する必要がある。

会社は2026年5月15日公表の通期予想(経常利益21,400百万円、純利益15,000百万円、いずれも前期比増益)を維持している。1Q時点で経常利益は通期計画の15.8%、純利益は16.3%の進捗率にとどまり、上期・下期にかけての貸倒コストの推移や資金利益の伸びが計画達成の鍵となる。

その他セグメントの経常収益はセグメント間内部取引を含め4,380百万円(前年同期比+2,023百万円)と拡大しており、統合を見据えたグループ内連携強化の動きがうかがえる。広域統合による顧客基盤・事業領域拡大は中長期の成長機会だが、統合準備コストや実務的な統合リスクについて今後の開示で確認する必要がある。

成長戦略

あいちFGとの経営統合による広域化と、金利上昇環境を活用した資金利益拡大

2027年4月の経営統合により顧客基盤・事業領域を拡大し、広域金融グループとしての規模拡大を目指す。統合準備に伴うグループ内連携強化の動きが1Qのその他セグメント収益拡大にも表れている。

貸出金利息(当第1四半期12,062百万円、前年同期比+2,328百万円)・有価証券利息配当金(4,110百万円、+1,689百万円)の増加により資金利益が拡大。一方で資金調達費用も増加(3,639百万円、+1,598百万円)しており、利鞘のネット効果を継続的に検証する必要がある。

投資信託・保険等の窓販強化により個人預かり資産は3,932,000百万円(前期末比+631億円)に拡大。役務取引等利益は3,570百万円(前年同期比+332百万円)と非金利収益の多角化が進展している。

最終更新: 2026年8月2日