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株式会社アイシン

7259東証プライム輸送用機器

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事業内容

株式会社アイシンは、1949年創業のトヨタ自動車グループの中核自動車部品メーカーです。当社グループは200社の子会社・関連会社(製造138社、販売19社、その他43社)で構成され、日本・北米・欧州・中国・アセアン・インドの5地域セグメントで事業を展開しています。

主力製品はオートマチックトランスミッション(AT)、ハイブリッドトランスミッション、eAxleなどのパワートレイン関連部品に加え、ブレーキシステム・自動駐車システム等の走行安全関連、パワースライドドア等の車体関連部品を幅広く手掛けます。主要顧客はトヨタ自動車㈱で、当連結会計年度の販売高に占める割合は29.5%(1,511,263百万円)です。

エナジーソリューション(ガスヒートポンプエアコン等)も展開しています。

ビジネスモデル

当社グループは、トヨタ自動車㈱をはじめとする大手自動車メーカーから約3ヶ月前後の予約的発注指示を受け、生産計画を立案・実行する受注生産型ビジネスモデルを採用しています。日本・北米・欧州・中国・アセアン・インドの各地域に製造拠点を設け、現地生産による為替リスク分散とコスト競争力を確保しています。

売上収益5,117,764百万円(2026期)のうち、アセアン・インドセグメントは営業利益率11.3%と高収益を誇り、地域ポートフォリオが全体収益を下支えしています。

企業の強み

オートマチックトランスミッション、ハイブリッドトランスミッション、eAxle、電気式4WDユニット(e-Four)等、多様なパワートレイン製品をフルラインアップで提供できる開発・製造体制を保有しています。北米ではハイブリッドトランスミッション生産台数増加により売上収益が前期比10.0%増、アセアン・インドでも15.7%増を達成しており、電動化対応製品が実績として業績を牽引しています。

日本・北米・欧州・中国・アセアン・インド・その他の6セグメントに製造拠点を展開し、2026期の合計生産高は5,968,106百万円に達します。地域分散により特定市場への依存を低減するとともに、アセアン・インドセグメントが営業利益率11.3%を達成するなど、高収益地域が全体利益を補完する構造を実現しています。

当連結会計年度の研究開発費は総額265,400百万円(2,654億円)に達し、パワートレインのハードウェア進化に加え、センシング・ソフトウェア統合制御、生成AI活用、ペロブスカイト太陽電池等の次世代技術研究まで幅広く投資しています。グローバルな研究開発拠点と先端研究機関との連携体制を構築しており、技術的な競争優位の維持・強化を継続的に実施しています。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の親会社帰属当期利益は171,697百万円(前期比59.6%増)と大幅増益を達成したが、2027年3月期予想は150,000百万円(前期比12.6%減)と減益見通し。外部要因として円高の為替前提(1USD150円)による減収影響、中東地政学リスクに起因する原材料価格高騰(150億円の減益要因を織り込み)が重石となる。

構造改革加速で営業利益は2.7%増を見込むものの、税引前利益・純利益段階での減益は投資家の注目点となる。

2026年3月期の北米セグメント利益は39,133百万円(前期比33.5%増)と力強い回復を示した一方、欧州はATの販売台数減少でセグメント利益4,123百万円(同6.1%減)、中国は構造改革費用等の一過性費用計上でセグメント利益30,657百万円(同5.3%減)と低迷が続く。外部要因として欧州のEV移行の遅れとAT需要縮小、中国での現地メーカー台頭によるAT需要減少が継続しており、これら2極の収益改善が全社利益率向上の鍵を握る。

2026年4月28日決議の自己株式取得(上限65,000,000株・1,000億円)および33,000,000株消却(発行済株式総数の4.3%)は、2028年中期経営計画で掲げる資本効率向上・PBR改善に向けた具体的な行動として評価できる。一方、2026年3月期のROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)は8.2%(前期5.2%)と改善しているものの、中期計画目標水準との乖離解消には電動化商品の拡販と構造改革の加速が不可欠であり、達成可否が引き続き焦点となる。

成長戦略

電動化・知能化へのリソーセスシフトとバランスシート改革でPBR1倍超・2028年中期計画目標を目指す

北米・アセアン・インドでのハイブリッドトランスミッション生産台数増加が2026年3月期業績を牽引。2027年3月期予想でも電動化商品の拡販を売上収益成長(5,250,000百万円、前期比2.6%増)の主要ドライバーとして位置付けており、継続的な設備投資(有形固定資産取得241,798百万円)を実施中。

製品保証引当金の見積方法変更(包括的計算への移行)による5,862百万円のコスト削減、アイシン化工㈱の吸収合併(2025年4月)による事業効率化など、継続的な構造改革を実施。2026年3月期の営業利益率4.5%(前期4.1%)への改善として成果が表れており、2027年3月期も営業利益2.7%増を見込む。

2026年4月28日に最大65,000,000株・上限1,000億円の自己株式取得(公開買付け23,239,327株含む)と33,000,000株消却(発行済株式総数の4.3%)を決議。2028年中期経営計画で掲げる資本効率向上・PBR改善に向けた具体的施策として実行段階に入った。

年間配当も70円(前期60円相当)に増配し、2027年3月期は75円を予想。

最終更新: 2026年7月19日