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株式会社デイトナ

7228東証スタンダード輸送用機器

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事業内容

株式会社デイトナは1972年創業、静岡県森町を本拠地とする二輪車用品の専業メーカー・卸売企業。「デイトナ」ブランドのもと、国内拠点卸売事業(連結売上の約73%)を中核に、インドネシア・フィリピンのアジア拠点卸売事業、関東・東海・関西の実店舗による小売事業、太陽光発電・リユース販売のその他事業を展開する。

主要顧客はバイクライフを楽しむ趣味性の高いエンドユーザーで、仲卸店・EC(アマゾンジャパン合同会社向け売上高2,593百万円)・直営店を通じて商品を届ける。2025年3月期の連結売上高は14,377百万円。

ビジネスモデル

デイトナは自社工場を持たず、商品特性に合わせた最適ベンダーへ生産を委託するファブレス方式を採用。少人数で構成する開発グループ制により、毎年1,000点超の新商品(2025年度1,184点)を投入し、既存商品の販売逓減を補完する。

収益は主に仲卸店・EC・直営店への卸販売から得られ、目標営業利益率は10%以上。アジア子会社でも同様のOEM開発・卸販売モデルを展開し、高利益率(アジア拠点セグメント利益率21.8%)を実現している。

企業の強み

2025年度は代替品を除く新商品1,184点(前期比同数)を投入し、当社売上高全体に占める新商品構成比は7.2%を維持。既存商品の販売逓減を継続的にカバーする商品開発力が、国内拠点卸売事業の売上高10,385百万円を下支えしている。

2025年3月期の自己資本比率は80.1%(前期78.0%から2.1ポイント上昇)。有利子負債残高は852百万円に対し現金及び現金同等物は2,195百万円を保有し、インタレスト・カバレッジ・レシオは106.7倍。M&Aや新規事業投資に対応できる財務余力を有する。

アジア拠点卸売事業のセグメント利益率は21.8%と国内事業(約10%)を大幅に上回る。2024年2月設立のフィリピン子会社は約600店舗の小売販路を構築済み。インドネシア子会社では新商品売上比率15%以上を達成し、東南アジアでの成長基盤が急速に整備されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期において、国内拠点卸売事業のセグメント利益は106百万円(前年同四半期比23.7%減)と円安による仕入コスト増・オフロード商品販売減の影響が継続している。一方、アジア拠点卸売事業のセグメント利益は196百万円(同33.3%増)と急拡大しており、国内の利益減少を補って余りある成長を示している。

アジア事業の利益貢献度が高まるほど、為替リスクの分散効果も期待できる。

外部要因として、円安基調による仕入コスト増は前連結会計年度から継続しており、2026年12月期第1四半期の国内拠点卸売事業セグメント利益率は4.6%(前年同四半期は6.1%)まで低下している。会社側は為替ヘッジ・新商品投入・製造先見直しで対応しているが、不安定な国際情勢や政府施策の影響は不透明と説明しており、短期的な利益率回復には不確実性が残る。

通期業績予想(営業利益1,736百万円、前期比7.8%増)の達成には国内卸売の利益率改善が鍵となる。

2026年12月期第1四半期の売上高3,501百万円は通期予想15,566百万円の22.5%、営業利益349百万円は通期予想1,736百万円の20.1%と、季節性を考慮すれば概ね想定内の進捗である。ただし小売事業はコロナ後の趣味分散・物価高騰による高価格帯商品の販売鈍化が続き、来店客数の減少傾向が継続している。

PITサービス需要は堅調だが、小売事業の売上高490百万円(前年同四半期比0.9%減)・セグメント利益23百万円(同20.2%減)の低迷が続けば、通期予想の下振れリスクとなり得る。

成長戦略

アジア拠点の急成長・国内ブランド力強化・新規事業育成の三本柱で中長期成長を目指す

インドネシア子会社でキャストホイール等新商品拡充と人的リソース強化を推進。フィリピン子会社では大手ディストリビューターとの取引拡大によりフィリピン全土をカバーする販売ネットワークを整備中。2026年12月期第1四半期にセグメント利益33.3%増を達成し、成長トレンドが継続している。

中期経営方針「変革と成長」のもと、毎年1,000点超の新商品投入と既存品リニューアル開発に注力。2026年12月期第1四半期ではツーリングバッグ・ドライブレコーダー・電子機器マウント・ライディングシューズ・ヘルメット等が好調に推移し、国内卸売売上高は前年同四半期比0.5%増を確保した。

国内拠点卸売事業において発電機カテゴリーの売上が拡大し、二輪車関連以外の収益源として育成が進んでいる。リユース販売事業では自社販売方式の見直しにより利益率改善が進み、一般ユーザーからの買い取り体制構築と法人仕入れ強化で商品調達の安定化に取り組んでいる。

最終更新: 2026年7月17日