事業内容
極東開発工業は1955年創業の特装車専業メーカーで、ダンプトラック・ごみ収集車・コンクリートポンプ車・トレーラ等の特装車製造販売(売上高の約84%)を中核に、廃棄物リサイクル施設の建設・運転受託(約11%)、立体駐車装置・コインパーキング運営(約5%)の3事業を展開する。国内4工場・子会社日本トレクスの3工場を含む多拠点生産体制を持ち、コンクリートポンプ車・トレーラ等で国内トップシェアを確保。
中国・インドネシア・インド・オーストラリアに製造・販売拠点を持ち、グローバル展開も進める。主要顧客はトラックメーカー・ディーラー・自治体・運送会社等と多岐にわたる。
ビジネスモデル
特装車事業は顧客カスタムオーダーに対応した受注生産を基本とし、先行在庫を持たない多品種少量生産体制を採る。製品販売に加え、補修部品・アフターサービス・運転受託・メンテナンス等のストックビジネスが安定収益を支える。
環境事業は自治体向けリサイクル施設の設計施工から竣工後の運転受託・メンテナンスまで一貫提供し、パーキング事業はリニューアル・メンテナンスとコインパーキング運営で継続収益を確保する。
企業の強み
コンクリートポンプ車・トレーラをはじめ複数製品で国内トップシェアを確保。ダンプ・ごみ収集車・テールゲートリフタ・タンクローリ等を網羅する総合ラインナップは同業他社との最大の差別化要因であり、顧客の多様なニーズに一社で対応できる点が競争優位の源泉となっている。
2026年3月末時点の特装車事業受注残高は117,190百万円(前期比17.7%増)で、連結特装車事業売上高の10カ月分以上に相当する。環境事業の受注残高も49,863百万円(前期比5.0%増)を維持しており、グループ合計受注残高169,456百万円が中期的な売上の視認性を高めている。
新西部パーツセンター(2025年7月竣工)に高さ約20メートルの大型自動倉庫を導入し、中部パーツセンターを統合して2026年1月に本格稼働。部品供給体制の効率化とサービス品質向上を実現した。環境事業の運転受託・メンテナンス等ストックビジネスも堅調に推移し、営業利益率18.4%を達成している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023期の113,089百万円を底に3期連続で加速的に拡大し、2026年3月期は161,332百万円(前期比+14.9%)に達した。営業利益も8,877百万円(+33.4%)、経常利益9,478百万円(+37.5%)と本業は大幅改善。
営業利益率は5.5%(前期4.7%)に向上した。一方、公正取引委員会からの独占禁止法関連損失5,925百万円を特別損失に計上したことで、親会社株主帰属純利益は3,692百万円(前期比△36.6%)と大幅減益。
外部要因として、トラックシャシ供給改善・国内受注の底堅い推移・製品価格改定効果が売上・利益拡大を後押しした。2027年3月期は売上高180,000百万円・純利益5,000百万円を予想し、純利益の正常化を見込む。
成長戦略
2030年度売上高200,000百万円・営業利益率10%・ROE10%を目指す長期ビジョン実現
継続的な製品価格改定(2025年4月実施)に加え、BEV対応「eパッカー®」・電動定置式ピストンクリート®「PT110-20M」等の高付加価値新製品を投入。IoT活用の車両管理支援システム「K-DaSS®」がグッドデザイン賞を受賞するなど、製品競争力の強化を推進。
インドSATRAC ENGINEERINGのチェンナイ第二工場が2026年2月竣工、インドネシアPT. Kyokuto Indomobil Manufacturing Indonesia新工場は2026年7月竣工予定。2024年12月グループ化のオーストラリアSTG Global Holdings Pty Ltdの運営体制整備も進行中。
IoT・AI等の新技術およびカーボンニュートラルに向けた社会的変革に対応する研究開発体制強化を目的とした拠点建設を推進。2026年6月の竣工により、次世代製品開発の加速と技術競争力の強化を図る。
兵庫県三木市の新西部パーツセンターに高層ラック大型自動倉庫を導入し、2026年1月に愛知県小牧市の中部パーツセンターを統合して本格稼働開始。部品供給体制の効率化とサービス品質向上により、補修部品・アフターサービス収益の拡大を図る。
中期経営計画(2026年3月期〜2028年3月期)において3ヵ年累計総額150億円以上かつDOE4%以上の安定的な配当を方針とする。2026年3月期の年間配当は140円(DOE約4.8%)。2027年3月期は120円(DOE4%以上確保見込み)と減配予定だが方針は維持。
最終更新: 2026年7月19日

