現代自動車グループへの販売集中
韓国GMBは現代自動車グループへバルブスプールや電動ウォーターポンプ等の自動車部品をOEM供給しており、2026年3月期連結売上高に対する販売比率は38.3%に達する。特定顧客への高い依存度により、現代自動車グループの事業動向・海外展開の変化が当社グループの業績に直接影響する。当社グループは現代自動車の海外展開に伴う海外投資案件の増加に対応しつつ、リスク分散を図っている。
米国補修用部品市場の競争激化
米国市場では中国製自動車部品による低価格競争が激化し、大規模供給業者による寡占化が進んでいる。当社グループは生産拠点を中国・タイへ移管し、品質と価格の最適バランスを追求しているが、競合状況の進展により業績への影響が懸念される。また、DIY慣行に起因する返品増加リスクも存在し、大手小売業者との取引拡大に伴い返品数量が増加する可能性がある。
為替変動リスク
2026年3月期連結売上高に占める海外売上高比率は90.9%、当社単体の直接輸出による売上高比率は51.4%と高水準であり、為替変動の影響を受けやすい事業構造となっている。対策として取引通貨バランスの改善、円建て取引の増加、海外調達の拡大、生産の海外移転、為替予約等を実施しているが、急激な為替変動により業績に影響が生じる可能性がある。
製品品質・リコールリスク
当社グループは品質保証体制を構築しているが、全製品に欠陥がなくリコールや製造物責任賠償が発生しないという保証はない。大規模なリコールや製造物責任賠償が発生した場合、多額のコスト負担と社会的評価の悪化により業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。保険加入により一定のリスクヘッジを図っているが、最終的な賠償額を十分にカバーできる保証はない。
自然災害・地政学リスク
当社グループおよび主要取引先の拠点において自然災害・戦争・テロ・感染症等が発生した場合、生産・調達・販売活動が停滞・中断するリスクがある。ロシアの連結子会社は2022年2月のウクライナ軍事侵攻により工場稼働を停止し、2024年より限定的な稼働を再開したが、戦闘地域の拡大・紛争長期化・経済制裁等により業績への影響が継続する可能性がある。事業継続計画の整備等でリスク低減に努めているが、完全な回避は困難としている。
情報セキュリティリスク
サイバー攻撃等により基幹システムや通信システムが停止した場合、生産・販売・財務経理等の業務活動が中断し、顧客への製商品供給が不能となる可能性がある。取引先情報や技術情報等の重要情報が漏洩した場合は、賠償責任の発生や信頼性低下により業績に影響が生じる。対策としてウイルス対策ソフト導入、ネットワークセキュリティ強化、挙動検知製品・バックアップシステムの導入、従業員教育等を実施している。
中国事業の環境変化リスク
中国では4社の子会社を運営しているが、人件費上昇による生産コストアップ、外資企業向け優遇税制の改正、環境規制強化等の政策変更により事業環境が変化するリスクがある。急激な環境変化が当社グループの事業展開・業績に影響を及ぼす可能性があるが、中国子会社の効率的運営と販売・調達先の開拓を継続することで事業拡大と価格競争力強化を図っている。
海外生産体制・技術移転リスク
当社グループは韓国・中国・タイ・欧州・米国・インドに生産拠点を展開しているが、十分な技術支援ができない場合や優秀な技術者が確保できない場合、事業計画に影響が生じる可能性がある。機械故障等の不測の事態による生産遅延・納期遅延リスクも存在し、海外子会社への支援・指導強化により対応している。また、コスト競争力の観点からグループ外調達も推進しており、品質水準を維持できる海外調達先の開拓状況が業績に影響する。
韓国市場の法規制・慣行リスク
韓国GMBは韓国証券取引所に上場しており、当社の持分比率は54.4%となっている。韓国の法規則・慣行等の変化により当社グループの事業計画に影響を受ける可能性があり、現代自動車グループの海外展開拡大に伴う海外投資案件の増加への対応も求められる。
海外商標権侵害リスク
当社グループは51の国または地域で商標権を登録し知的財産権を管理しているが、アジア地域等ではGMBの偽ブランド自動車部品が流通している。偽造品の流通は当社グループのブランド価値・売上・信頼性に悪影響を及ぼす可能性があり、商標権保護の積極的な実施により対応している。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

