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日本モーゲージサービス株式会社

7192東証スタンダードその他の金融業

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日本モーゲージサービス株式会社7192

事業内容

日本モーゲージサービスは1996年創業の住宅産業特化型金融サービスグループ。当社(住宅金融事業)、株式会社ハウスジーメン(住宅瑕疵保険等事業)、株式会社住宅アカデメイア(住宅アカデメイア事業)の3セグメントで構成される。

主要顧客は全国の中小住宅事業者(工務店・ビルダー)であり、BtoBtoC型のビジネスモデルのもと、フラット35をはじめとする住宅ローン、法定義務保険である住宅瑕疵保険、住宅保証サービス、住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」を組み合わせて提供する。住宅の建設から引渡し後のメンテナンス・中古流通に至る長い住宅ライフサイクル全体をカバーする住宅金融サービス会社は国内で唯一と位置付けている。

ビジネスモデル

住宅事業者を販売チャネルとして活用するBtoBtoC型モデル。住宅金融事業では融資手数料・利息・サービシングフィーが主収益源であり、貸付債権は住宅金融支援機構や信託会社へ即時譲渡しデフォルトリスクを最小化する。

住宅瑕疵保険等事業では保険・保証料収入と検査料収入を前受金で受領し、再保険でリスクをヘッジ。住宅アカデメイア事業では住宅保証サービスのアドミニストレーションフィーを積み上げる。

3事業のクロス販売により1顧客当たり収益を最大化する構造。

企業の強み

住宅瑕疵担保責任保険法人として国土交通大臣の指定を受けた法人は全国で5法人のみ。子会社ハウスジーメンはその一つであり、法定義務保険である新築住宅かし保険を独占的に販売できる高参入障壁の事業を保有する。

2026年3月期の同事業営業収益は3,375百万円、営業利益は前期比26.0%増の361百万円を計上した。

フラット35等の住宅ローン、住宅瑕疵保険、地盤保証、住宅性能評価、住宅メンテナンス保証、住宅設備延長修理保証、住宅事業クラウド「助っ人クラウド」まで90種以上の商品ラインナップを保有。新築から引渡し後のアフターメンテナンス・中古流通まで一棟の住宅に複数サービスをクロス販売できる体制は国内で唯一と有報に記載されている。

住宅金融事業では、フラット35の貸付債権を住宅金融支援機構へ即時譲渡し、変動金利型プロパーローン「十色」は信託会社へ信託譲渡することでデフォルトリスクを最小化する。つなぎローンも代理受領権を活用して回収リスクを抑制。

2026年3月期の住宅金融事業営業利益は1,137百万円と全セグメント中最大で、グループ利益の約72%を占める。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は営業収益7,960百万円(前期比+5.2%)、営業利益1,584百万円(同+13.1%)、親会社株主帰属当期純利益1,090百万円(同+10.9%)と堅調に着地した。しかし2027年3月期の会社予想は営業利益1,340百万円(前期比▲15.4%)と大幅減益を見込んでおり、住宅アカデメイア事業の収益計上方法訂正(105百万円の次期繰延)や住宅着工件数の減少継続が下押し要因として意識される。

改正建築基準法施行に伴う建築確認遅延・駆け込み需要の反動、住宅価格高止まり、住宅ローン金利上昇が重なり、全国の新設住宅着工戸数は前年同月比で減少が続いている。当社の主要顧客層である中小住宅事業者の経営環境は一層厳しさを増しており、与信力低下による資金繰り悪化ケースも増加している。

買取再販ローン等の中古住宅向けサービスへの転換がどの程度の速度で進むかが、中長期の業績を左右する最大の焦点である。

2026年5月26日付で2026年3月期決算短信の訂正が公表された。住宅アカデメイア事業の住宅保証サービス新商品について、一括計上から保証期間按分計上への変更により、営業収益・営業利益105百万円が2027年3月期へ繰り延べられた。

訂正自体は保守的な会計処理への修正であり、2027年3月期への収益貢献が見込まれる点はポジティブだが、新商品の計上方法を事後的に変更した点は内部管理体制の観点から引き続き注視が必要である。

成長戦略

短期は中古住宅向けサービス強化・クロス販売深化、長期は決済金融軸のプラットフォーム構築

買取再販ローン等の中古住宅向け商品を成長領域と位置付け、営業強化と商品ラインナップ拡充を推進。新築市場縮小の構造的逆風を中古市場へのシフトで補完する戦略。2026年3月期に買取再販ローンの推進実績あり。

住宅瑕疵保険と連携する建築確認申請等のワンストップソリューションを深化させ、住宅事業者の業務効率化支援を強化。改正建築基準法施行に伴う建築確認遅延への対応ニーズを取り込む。

住宅事業クラウドシステム「助っ人クラウド」の追加機能開発を継続し、利用事業者への住宅保証サービス等のクロスセルを拡大。2026年3月期に住宅保証サービス件数が前年同期比4.4%増加と着実に積み上がっている。

事業提携や非営利組織への参画を通じたアライアンスを加速させ、オープンブック方式による材工分離発注や不動産のC to C取引を可能にするプラットフォーム構築を目指す。決済金融を軸としたマネタイズの仕組みづくりを推進。

最終更新: 2026年7月19日