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ジャパンクラフトホールディングス株式会社

7135東証スタンダード小売業

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ジャパンクラフトホールディングス株式会社7135

事業内容

ジャパンクラフトホールディングスは、2022年1月に藤久株式会社が単独株式移転により設立した持株会社。傘下に手芸専門店「クラフトハートトーカイ」を全国214店舗展開する藤久株式会社(小売事業)、手芸関連書籍の出版を手がける日本ヴォーグ社(創業70周年)、教室運営のヴォーグ学園(出版・教育事業)の3子会社を持つ。

手芸用品・生活雑貨の店舗・EC販売から書籍出版、カルチャースクール運営まで、ハンドメイドに関わるバリューチェーンを一貫して保有する。主要顧客は手芸愛好者を中心に、近年は若年層の編み物ブームにより新規顧客層の取り込みも進んでいる。

東京・名古屋の両証券取引所に上場(現スタンダード市場)。

ビジネスモデル

小売事業では直営店とオーナーシステム(販売委託)の2形態で214店舗を運営し、商品の所有権はグループが保持したまま販売委託料を支払う低リスク展開を実現。ECモールも併用し、売上高14,046百万円の約78%を小売事業が占める。

出版・教育事業では書籍販売・ECサイト「手づくりタウン」・カルチャースクール・オンライン教室を組み合わせ、手芸人口の育成と顧客ロイヤリティ向上を図る。BtoB事業(ホームセンター・書店向け商品卸)も新たな収益柱として育成中。

企業の強み

藤久が運営する「クラフトハートトーカイ」は全国214店舗(2025年6月末)を展開。うち78店舗はオーナーシステム(販売委託)を活用し、商品所有権をグループが保持しながら店舗運営コストの一部をオーナー負担とする独自モデルで、チェーン展開の効率性を高めている。

日本ヴォーグ社は2024年5月に創業70周年を迎えた手芸出版の老舗。長年蓄積した書籍・テキスト資産を活用し、ECサイト「手づくりタウン」や糸のマーケットイベント「イトマ!」(過去最大来場者数を記録)、2026年1月開催予定の「手芸検定」など多様なコンテンツ展開が可能。

2022期〜2024期に累計約5,854百万円の営業損失を計上した後、不採算店舗閉鎖と販管費削減(前期比約1,900百万円減)により2025期に営業利益66百万円を達成。小売事業単体でも営業利益319百万円を計上し、収益構造の改善が数値として確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計の営業利益は120百万円と前年比8.8%増で改善が続く一方、経常利益は25百万円(前年同四半期比61.4%減)と大幅に悪化した。シンジケートローン手数料49百万円の新規計上と支払利息の増加(46百万円→60百万円)が主因であり、金融費用の増加が営業改善の成果を侵食している構図。

通期業績予想(経常利益262百万円)の達成には第4四半期での大幅な挽回が必要であり、達成確度を慎重に見極める必要がある。

2026年6月期第3四半期累計の親会社株主帰属四半期純利益は191百万円(前年同四半期は170百万円の純損失)と大幅改善したが、その主因は投資有価証券売却益217百万円(特別利益)の計上である。本業の経常利益は25百万円にとどまっており、純利益の改善は一時的な特別利益によるものと判断すべきである。

後発事象として2026年5月にヴォーグ学園株式を150百万円で譲渡しており、第4四半期に子会社株式売却益が特別利益に計上される見込みだが、影響額は現在精査中。

売上高は2022期15,712百万円から2026年6月期第3四半期累計(9か月)10,548百万円と縮小傾向が続いており、少子化・趣味の多様化・百円ショップとの競合激化・愛好者の高齢化という構造的逆風は継続している。外部要因として若年層の編み物ブームが追い風となり、小売事業売上高は前年同四半期比1.2%増と微増を確保。

通期予想売上高14,598百万円(前期比3.9%増)の達成には第4四半期の上積みが必要であり、ブームの持続性と季節需要の取り込みが鍵となる。

成長戦略

手芸の裾野拡大・収益性向上・グループシナジー深化の3本柱で2028年6月期に売上高16,640百万円・営業利益1,120百万円を目指す

若年層を中心とした編み物ブームを活用し、ポップアップショップ「旅する毛糸店」の開催や初心者向け書籍の展開でライトユーザーを取り込む。小売事業売上高は前年同四半期比1.2%増と成果が表れている。

出版・教育事業における不採算事業の構造改革を推進し、出版・教育事業の営業利益は前年同四半期比506.3%増の10百万円と大幅改善。ヴォーグ学園(カルチャースクール)を2026年5月にハルメクへ150百万円で譲渡し、出版事業への経営資源集中を図った。

グループ各社の仕入・マーケティング機能の一元化を推進し、コスト効率改善を図る。販売費及び一般管理費は前年同四半期比161百万円削減されており、機能統合の効果が数値に表れ始めている。

2025年12月より有料会員制度を開始し、顧客ロイヤルティ向上と継続的な利用促進を目指す。EC事業における安定的な収益基盤の構築を図り、店舗依存からの収益多様化を推進する。

小学生の「シール交換」トレンドを捉え、書店・雑貨店等へのシール販売が好調に推移。BtoB事業を小売事業の新たな収益柱として育成し、消費者向け販売への依存度を低減する。

最終更新: 2026年7月17日