事業内容
ユニソルホールディングス株式会社(旧フルサト・マルカホールディングス)は、2021年10月にフルサト工業と株式会社マルカが共同株式移転により設立した持株会社。連結子会社23社を擁し、①工作機械・産業機械・工具の国内外販売(機械・工具)、②鉄骨建築用資材・住宅設備・配管資材の販売・製造(建設資材)、③建設機械の販売・レンタル(建設機械)、④監視カメラ・アクセスコントロール等のIoTセキュリティシステム(IoTソリューション)の4セグメントを展開。
主要顧客は国内外の製造業・建設業・不動産・データセンター事業者等に及ぶ。2025年12月期の連結売上高は159,036百万円。
ビジネスモデル
主収益源は商品仕入・販売(2025年12月期仕入実績120,547百万円)であり、機械・工具セグメントが売上高の約66%を占める。これに加え、建設資材セグメントではターンバックルブレース等の自社製造による付加価値提供、IoTソリューションセグメントではアクセスコントロール等のストック型サービスによる安定収益積み上げを行う。
グループ各社の資金を一括管理するキャッシュマネジメントシステムを導入し、資金効率を高めている。
企業の強み
株式会社マルカの前身から70年超にわたり構築した海外拠点網を保有。北米(米国・メキシコ)、東南アジア(タイ・インドネシア・マレーシア・ベトナム)、中国等に連結子会社を展開。2025年12月期の海外機械分野売上は前年比14.4%増、うち北米は同28.1%増と高成長を実現した。
2025年12月期末の自己資本比率は62.1%と高水準を維持。キャッシュ・フロー対有利子負債比率は0.2年、インタレスト・カバレッジ・レシオは429.0倍と財務健全性は極めて高い。現金及び現金同等物は27,792百万円を確保しており、M&Aや設備投資への機動的な資金投下が可能な状態にある。
IoTソリューションセグメントは2025年12月期売上高3,896百万円(前年比+8.6%)、営業利益246百万円(同+30.8%)と全セグメント中唯一の増収増益を達成。データセンター向けプロジェクト案件の受注拡大と、アクセスコントロール等ストック型サービスによる安定収益の積み上げが寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期162,416百万円をピークに2025期159,036百万円まで漸減。2026年12月期第1四半期は41,698百万円(前年同期比1.1%増)と微増にとどまる。
営業利益は2022期5,895百万円から2025期3,380百万円へ低下傾向が続き、1Qも874百万円(同1.0%減)と改善に至っていない。一方、親会社株主帰属純利益は621百万円(同9.6%増)と改善し、2025期通年1,906百万円からの回復基調が期待される。
外部要因として、中東情勢によるエネルギー・原材料高騰、米国通商政策の不確実性、住宅着工戸数の減少が引き続き業績の下押し要因となっている。
成長戦略
ユニソル株式会社発足によるシナジー極大化と新中期経営計画・M&Aによる事業領域拡大
2026年1月に株式会社マルカが株式会社ジーネットを吸収合併しユニソル株式会社として発足。機械・工具・建設資材の顧客基盤統合によるクロスセリング拡大と調達コスト削減を推進。
1Q時点では機械・工具セグメントの売上高が前年同期比1.8%減と統合効果の売上貢献は限定的であり、シナジー具現化の進捗を継続注視する必要がある。
市場環境の変化に即応した成長戦略と資本効率改善を早期に提示することを目的として、2026年7月に新中期経営計画を公表予定。資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、経済的価値と社会・環境的価値の向上を目指した取り組みを進めている。
2026年12月期第1四半期にMT FOOD SYSTEMS CO., LTD.の一部株式を取得し連結化。機械・工具セグメントにおいて1,428百万円ののれんが発生(取得原価の配分は暫定値)。海外食品関連システム事業への参入により、グローバル事業の多様化を図る。
前期末の駆け込み需要の反動減およびAI向けメモリ不足による録画機器の販売調整により、1Qは売上高817百万円(前年同期比16.6%減)・セグメント利益35百万円(同65.3%減)と急落。メモリ需給正常化後の録画機器販売回復とセキュリティカメラ市場拡大を取り込む戦略だが、回復時期は不透明。
最終更新: 2026年7月17日

