事業内容
株式会社SHINKOは、保守サービス事業・ソリューション事業・人材サービス事業の3事業を柱に、全国60超の拠点から24時間365日体制でサービスを提供する独立系ITサービス企業。主要顧客は病院・クリニック・調剤薬局等の医療機関、官公庁・自治体、一般企業・小売店など多岐にわたる。
約36,000件の保守契約を保有し、750名超のエンジニアがCE・SEの両スキルを活かして保守から導入設計・設置展開・人材派遣まで一貫対応する。1953年創業の長い歴史を持ち、2023年に東京証券取引所スタンダード市場へ上場した。
ビジネスモデル
収益の柱は保守サービス事業(売上高5,140百万円)と人材サービス事業(同2,269百万円)のストック型契約収益。ソリューション事業(同11,974百万円)はIT機器販売・設置展開等のフロー収益だが、工事完了後に保守契約へ引き継ぐシナジー構造を持つ。
ウィーメックス・KDDI・NECフィールディング等の大手パートナーからの受託を軸に、全国拠点とエンジニアリソースを活用して案件を内製化し、利益率向上を図る。
企業の強み
病院・クリニック・調剤薬局向けに約36,000件の保守契約を締結。ウィーメックス製電子カルテ・レセプトコンピュータ、PHC製電子薬歴システム等の主要医療ITを網羅し、メーカー非依存の独立系として複数ベンダーから保守を受託。
契約ベースのストック収益は景気変動に左右されにくく、2020年以降のコロナ禍においても安定収益を維持した実績を持つ。
全国60超の拠点に750名超のエンジニアを配置し、24時間365日のオンサイトサービスを提供。エンジニアはCE・SEの両スキルを保有し、保守・導入・派遣の3事業を横断的に担う。
テクニカルセンターがディスパッチャー機能・遠隔監視・スマートグラスによる技術支援を担い、迅速かつ品質の均一なサービス提供を実現している。
ソリューション事業で機器を導入した顧客から保守サービス事業が継続的に保守を受託し、人材サービス事業の派遣先からソリューション・保守案件を獲得するシナジー構造を持つ。2025年より開始したLCMサービスは調達から廃棄までをワンストップで提供し、事業間連携をさらに強化。
古物商許可・医療機器修理業許可(6拠点)の取得により対応領域を拡大している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年3月期15,949百万円→2024年3月期16,146百万円→2025年3月期16,904百万円→2026年3月期19,383百万円と4期連続増収。2026年3月期は官公庁ネットワーク工事・医療機関向けパソコン導入・NEXT GIGA対応等の複数大型案件が重なり増収率が加速した。
営業利益率は4.1%(2025年3月期)→4.7%(2026年3月期)に改善し、価格転嫁交渉の成果が表れている。ただし大型案件対応に伴う売掛金急増(前期末比1,799百万円増)により営業CFは435百万円のマイナスに転落。
外部環境として中東情勢悪化による物流・原材料コスト上昇が下期から顕在化しており、今後のコスト管理が課題となる。
成長戦略
医療・官公庁・介護DX需要を取り込み、3ヶ年で事業基盤を拡大する中期計画を推進
デジタル庁の令和8年度予算で情報システム整備・運用費用の拡大が計画されており、2026年3月期に整備した体制・ナレッジを活用して継続受注を目指す。2026年3月期は官公庁ネットワーク工事が大幅増加し、ソリューション事業売上高22.0%増に貢献した。
2028年4月本格運用開始予定の介護情報基盤に向け、カードリーダー等機器導入・Webサービスアカウント設定等の導入支援事業者として活動を開始。2026年3月期より介護事業所・医療機関での対応が徐々に始まっており、今後2年間で各自治体・介護事業所等への導入支援を拡大する。
3事業中最も利益率の高い保守サービス事業を伸ばすことで全社利益率の向上を図る。ソリューション事業完了後の保守受託シナジーに加え、2026年3月期より本格開始したLCM(ライフサイクルマネジメント)案件の拡大に取り組む。テクニカルセンターでの電子黒板・医療機器リペア受託も新サービス領域として育成中。
2026年3月期は70名の新卒社員を採用し、賞与を3ヶ月から4ヶ月に増額。離職率6.5%と業界平均を下回る水準を維持した。エンジニアの採用・育成・資格取得促進への継続投資により、ソリューション・保守・人材の全事業で需要増に対応できる人材基盤を整備する。
医療DXの深化に対応するため、2026年4月1日より組織再編を実施。ヘルスケア分野への更なる積極的な参入を目指し、医療機関・介護施設向けのIT導入支援・保守・人材派遣を一体的に提供する体制を整備する。
最終更新: 2026年7月19日

