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株式会社ハルメクホールディングス

7119東証グロース小売業

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事業内容

株式会社ハルメクホールディングスは、「50代からの女性がよりよく生きることを応援します」を経営理念に掲げ、シニア女性の多様なニーズに応えるプラットフォームビジネスを展開する。中核のハルメク事業では、国内全雑誌販売部数No.1(日本ABC協会調べ)の月刊誌「ハルメク」を起点に、オリジナル商品の通信販売・店舗販売、イベント・講座・旅行等のコミュニティサービスを一体的に提供する。

ことせ事業では、低価格帯カタログ通販を外商営業的スタイルで運営する。主要顧客は50歳以上の女性で、ハルメク事業顧客の平均年齢は73歳。

2026年3月期の連結売上収益は33,812百万円。

ビジネスモデル

雑誌「ハルメク」(定期購読のみ、書店販売なし)で高ロイヤリティ読者を獲得し、誌面と連動したオリジナル商品(オリジナル比率約8割)のカタログ・EC・店舗販売でクロスセルを図る。さらに講座・旅行・イベント等のコミュニティ体験でファン化を促進し、顧客単価と継続率を高める。

情報コンテンツ・物販・コミュニティの3事業が相互に集客・育成・ファン化を担う循環構造が収益基盤となっている。

企業の強み

雑誌「ハルメク」は日本ABC協会調べで4年連続国内全雑誌販売部数No.1を達成し、2026年3月期下期平均読者数は44万人。書店販売を行わない定期購読専売モデルにより、誌面に共感した高ロイヤリティ読者のみを獲得する構造となっており、物販・コミュニティへのクロスセル率が高い顧客基盤を形成している。

社内シンクタンク「生きかた上手研究所」が約6,100名のハルトモ(ファンモニター)を活用し、企画・開発・販売・評価・改善の全PDCAで調査を実施。月平均約2,000枚のはがき、月平均約15,000件のお客様センター声、年間126回のインターネット調査等を商品開発に反映し、オリジナル商品比率約8割・中高価格帯での高い販売力を実現している。

雑誌(情報コンテンツ)・通販(物販)・イベント講座旅行(コミュニティ)の3事業が連動し、集客→育成→ファン化のサイクルを形成。2026年3月期の新規顧客獲得は情報コンテンツ経由12万人・物販経由12万人と複数チャネルが機能しており、通信販売単体事業者との差別化を実現している。

ハルメク事業顧客数は2022年3月期74万人から2026年3月期93万人へ4期連続で年平均+6%成長を達成した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上収益は33,812百万円(前期比0.3%減)と微減にとどまったが、2023年秋以降悪化していた広告効率の改善が進み、販売費及び一般管理費が17,272百万円(前期比541百万円減)に圧縮された結果、営業利益は1,774百万円(前期比66.1%増)、当期利益は1,051百万円(前期比68.5%増)と大幅改善。収益性回復の実現は評価できる。

ことせ事業は売上収益6,602百万円(前期比12.8%減)と減収ながらセグメント利益3百万円と黒字転換を実現した。一方、ハルメク事業の読者数は前年同期46万人から44万人へ減少しており、中長期的な集客力の維持が課題。

2027年3月期は売上収益35,000百万円(前期比3.5%増)・営業利益2,000百万円(同12.7%増)を予想しており、下期からの売上成長フェーズ移行が計画通り実現するかが注目点。

営業活動によるキャッシュ・フローは1,698百万円と前期(2,395百万円)から減少。法人所得税支払額の増加(374百万円)や棚卸資産増加(241百万円)が要因。

また、のれん4,452百万円・無形資産4,851百万円が資産合計21,164百万円の約44%を占めており、ことせ事業等の業績悪化時には減損リスクが顕在化する可能性がある。親会社所有者帰属持分比率は42.0%と前期(39.2%)から改善したが、引き続き財務健全性の動向を注視する必要がある。

成長戦略

収益性改善の定着と下期からの売上成長フェーズ移行による持続的な増収増益

2023年秋以降悪化していた広告効率の改善が2026年3月期に顕在化し、販管費が前期比541百万円減少。2027年3月期も引き続き収益性向上施策を継続し、営業利益率のさらなる改善を目指す。

前期の広告投資抑制で一時減少したカタログ送付先を、今期からの広告投資再開により回復させる。2026年3月期に黒字転換(セグメント利益3百万円)を実現しており、収益性を維持しながら顧客数を上向かせる段階にある。

2026年3月期に福屋広島駅前店・伊勢丹立川店・山形屋店・遠鉄百貨店の4店舗を新規開設。百貨店チャネルを通じた新規顧客獲得を継続し、雑誌・物販のクロスセル基盤を拡大する。

2027年3月期は上期を収益性改善フェーズの継続と位置づけ、下期から構造改革中に開発した新商品の発売を開始し売上成長フェーズへ移行する計画。売上収益35,000百万円(前期比3.5%増)を目標とする。

健康サポートインナー・リラックスインナー・お試しミニ商品投入によるコスメ新規顧客獲得・高価格帯コートなど、顧客インサイトに基づくオリジナル商品が2026年3月期のハルメク物販売上伸長に貢献。引き続き商品ラインナップの拡充を進める。

最終更新: 2026年7月19日