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株式会社Fast Fitness Japan

7092東証プライムサービス業

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事業内容

株式会社Fast Fitness Japanは、米国発祥の24時間・マシンジム特化型フィットネスチェーン「エニタイムフィットネス」の日本におけるマスター・フランチャイジーとして、2010年の創業以来、全国47都道府県に1,194店舗(直営184店舗・FC店1,010店舗、2025年3月末)を展開する。主要顧客は健康志向の高い幅広い世代の一般生活者であり、低価格・24時間・世界全店利用可能という利便性を訴求する。

中期経営計画(2025年3月期〜2027年3月期)では国内事業の規模拡大に加え、ドイツ・シンガポールへの海外展開、新ブランド「The Bar Method」、EC・物販事業「A PROP」を新たな成長領域として位置づけ、事業ポートフォリオの多様化を推進している。

ビジネスモデル

収益の柱は、FC店1,010店舗から毎月1店舗ごとに定額で受け取るロイヤリティ収入(FC売上6,468百万円、2025年3月期)と、直営184店舗の会員から得る会費収入(店舗売上10,786百万円)の二本柱。定額ロイヤリティは会員数増加に伴いFC側の収益が拡大する仕組みであり、当社には安定的なストック収入をもたらす。

加盟金・システム運用費・販促協力金等も収益源として積み上がる構造。

企業の強み

2025年3月末時点で直営184店舗・FC店1,010店舗の計1,194店舗を全国47都道府県に展開。この規模を活かした大規模全国プロモーション(年2回)が会員獲得の好循環を生み出し、2025年3月末の国内会員数は97.4万人(前期末比13.3万人増)に達した。

FCから1店舗ごとに毎月定額のロイヤリティを受け取る仕組みにより、会員数増減に関わらず店舗数に比例した安定収入を確保。2025年3月期の売上高営業利益率は18.5%、自己資本比率は63.4%と財務健全性も高い水準を維持している。

2025年6月に更改したAnytime Fitness Franchisor,LLCとのマスター・フランチャイズ契約は2040年6月まで有効(15年ごとに無制限更新権あり)。日本における唯一のマスター・フランチャイジーとして参入障壁が高く、競合他社が同ブランドで展開することは不可能な独占的地位を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は15,392百万円(前年同期比+15.8%)、営業利益は3,304百万円(同+35.2%)と、前年同期の減益トレンドから明確に反転。会員数・店舗数・1店舗当たり会員数がいずれも拡大基調にあり、売上成長の加速と利益率改善が同時進行している。

2025年3月期の投資先行フェーズを経て、規模拡大の果実が収益に反映されてきた段階と評価できる。

2025年12月のMBO実施(株式会社JG35による公開買付け)が2026年1月に成立し、2026年4月20日をもって上場廃止となる予定。これに伴い2026年3月期通期連結業績予想は非開示。

株式併合比率は4,554,450株を1株に併合するものであり、少数株主の締め出しが進行中。上場廃止後は公開情報が限定されるため、投資家の継続的なモニタリングが困難になる点は留意が必要。

ドイツ・シンガポールへの海外展開、The Bar Method(直営2店舗)、EC・物販「A PROP」はいずれも育成段階にあり、当期の収益貢献は軽微。ドイツでは建築許可取得の遅延により出店スケジュールが後ろ倒しとなるケースも発生している。

また、株式会社ベストフィットネス(旧ベストライフ)の取得(1,132百万円)に伴うのれん751百万円(暫定値)が計上されており、今後の償却負担と減損リスクが潜在的な下押し要因となりうる。

成長戦略

国内エニタイムの規模拡大を基盤に、海外・新ブランド・ECで事業ポートフォリオを多様化

2025年12月末に会員数108.9万人(前年同月比+15.2万人)、店舗数1,235店舗(同+62店舗)を達成。全国47都道府県展開のスケールメリットを活かした大規模全国プロモーションと「エニタイムYEAR」キャンペーンにより会員獲得を加速。

1店舗当たり平均会員数も882名(同+84名)と充填率が向上している。

FC店舗数は2025年12月末時点で1,046店舗。株式会社ベストフィットネス(旧ベストライフ)を完全子会社化(取得原価1,132百万円)し、エニタイムフィットネス7店舗を承継。

同社のエニタイムフィットネス事業は100%子会社の株式会社AFJ Projectへの統合を予定しており、グループ内の事業集約と運営効率化を図る。

ドイツ(フィットネス参加率13.4%)でマスターFC権を保有し、2025年4月に直営2号店をオープン。今期中にさらに3店舗の直営店出店を予定し、3店舗分のFC契約も締結済み。

シンガポールでは2025年7月にNTU店(3店舗目)をオープン。一部店舗で建築許可取得の遅延が発生しており、出店スケジュールが後ろ倒しとなるケースも生じている。

米国発バーエクササイズブランド「The Bar Method」の日本展開を推進。2024年11月に直営第1号店(自由が丘)、2025年6月14日に直営第2号店(二子玉川)をオープン。

都市部を中心にエニタイムフィットネスとは異なる顧客層の開拓を目指し、早期のFC展開を視野に多店舗運営ノウハウを蓄積中。

2024年12月に公式オンラインショップ「A PROP」をオープン。アパレル・雑貨・ニュートリションの3カテゴリーを展開し、2025年7月にプロテイン「A PROP WHEY PROTEIN」を発売・定期便モデルを実装。

2025年10月よりFC店舗と連携したアフィリエイトモデル(逆O2O施策)を実装し、EC事業全体の成長基盤を強化している。

最終更新: 2026年7月17日