事業内容
株式会社カーブスホールディングスは、「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」を中心に展開する純粋持株会社。国内では株式会社カーブスジャパンがフランチャイズ本部として1,996店舗・86.3万名の会員基盤を持ち、株式会社ハイ・スタンダードが直営75店舗を運営する。
男性向け「メンズ・カーブス」(25店舗)、新業態「からだ動き回復センター ピント・アップ」(37店舗)にも展開を拡大。海外では欧州8カ国124店舗を擁するCurves Europe B.V.を傘下に持ち、グローバルフランチャイザーCurves International, Inc.を通じて世界各国にロイヤルティ収入を得る。
主要顧客は中高年女性を中心とした健康意識の高い層で、超高齢化社会における健康寿命延伸という社会課題に応える事業モデルを構築している。
ビジネスモデル
収益の根幹はフランチャイズ加盟店からの加盟金・ロイヤルティ・広告分担金・機材販売であり、会員数増加に連動して収益が拡大するストック型モデル。これに加え、プロテイン等の会員向け物販(定期便)が第二の収益柱として機能し、2025年8月期の仕入実績は8,989百万円に達する。
海外ではマスターフランチャイジー・マスターライセンシーへのロイヤルティ収入が積み上がる構造。設備投資は軽微(2025年8月期884百万円)で、高い営業キャッシュフロー創出力(6,211百万円)を誇る資産軽量型ビジネスモデルである。
企業の強み
サービス産業生産性協議会のJCSI調査フィットネス部門で11年連続第1位を獲得。顧客満足度向上の結果、月次退会率は過去最低水準を維持しており、2025年8月期末の会員数は86.3万名と前期末比4.6万名純増し過去最高を更新した。
2025年8月期の売上高37,566百万円(前期比5.9%増)、営業利益6,342百万円(同16.2%増)、当期純利益4,303百万円(同20.6%増)はいずれも過去最高。2021期から2025期にかけて売上高は52%増、営業利益は291%増と収益性が大幅に改善した。
2025年8月期の営業活動によるキャッシュフローは6,211百万円と前期(5,426百万円)から大幅増加。設備投資額884百万円に対し、フリーキャッシュフローは5,484百万円と極めて高い水準。現金及び現金同等物残高は8,383百万円を確保し、財務的安定性も高い。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期にかけて売上高は24,681百万円→37,566百万円(CAGR約11%)、営業利益率は6.6%→16.9%へ大幅改善。2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)は売上高31,570百万円(前年同期比+13.8%)、営業利益6,150百万円(同+22.0%)、営業利益率19.5%と加速傾向にある。
会費価格改定による単価向上と物販定期便の高成長が利益率改善を牽引。外部要因として円安が海外資産の円換算増加をもたらす一方、為替差損118百万円が営業外費用に計上された。
通期予想(売上高42,300百万円、営業利益7,700百万円)は変更なし。
成長戦略
新業態多角展開・会員数拡大・欧州強化で2030年売上高56,000百万円・営業利益10,300百万円を目指す
TVCM・WEB・地域密着マーケティングの組み合わせによる新規入会促進と、4月実施の会費価格改定による単価向上を両立。2026年5月末会員数89.0万人と第3四半期末過去最高を更新し、月次退会率も低水準を維持している。
プロテイン定期購入を中心とした会員向け物販の定期契約者数が第3四半期末過去最高を更新。定期便継続率の向上も寄与し、物販売上は前年同期比14.8%増と高成長を維持。食生活相談強化月間等の施策が定期契約獲得に貢献している。
メンズ・カーブスは当第3四半期累計で12店舗新規出店し総37店舗、ピント・アップは10店舗新規出店し総47店舗に拡大。既存店会員数の着実な増加と新規出店時の計画超え会員数獲得が確認されており、本格的成長ステージへの移行を図っている。
英国・イタリア・スペイン他5ヶ国で展開する欧州カーブスは126店舗(2026年3月末時点)。既存店会員数・売上が過去最高を更新し、出店拡大フェーズへの移行を宣言。2019年のFC本部買収以来、欧州を重点地域と位置付けて育成してきた成果が顕在化しつつある。
2026年7月13日の取締役会で上限3,000,000株・取得価額総額3,500,000,000円の自己株式取得を決議(取得期間:2026年7月14日~9月30日)。2026年8月期年間配当予想は30円(普通配当20円+記念配当10円)と前期比13円増配を予定しており、利益還元姿勢を強化している。
最終更新: 2026年7月17日

