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株式会社アンビスホールディングス

7071東証プライムサービス業

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事業内容

株式会社アンビスホールディングスは、末期がん患者や人工呼吸器装着者など医療依存度が高い方を対象とした有料老人ホーム「医心館」を運営するホスピス事業を中核とする持株会社。2013年創業、2023年3月に東証プライム市場へ上場。

2025年9月末時点で1都1道1府30県・130事業所・定員6,706人を展開し、延べ45,365人の利用者を受け入れてきた。連結子会社の株式会社アンビスが事業所運営を担い、持株会社が開設戦略・営業・請求管理等を一気通貫で支援する体制を構築。

医心館事業の単一セグメントで構成されるが、連結子会社「株式会社明日の医療」を通じた医療支援事業にも本格参入している。

ビジネスモデル

医心館事業の収益は、国保連等の審査支払機関から得る医療保険報酬と介護保険報酬、および入居者から収受する家賃・管理費・食費等の保険適用外売上による三階建構造で構成される。医師を外部化(アウトソーシング)することで看護体制に人材を集中させ、入居者数とほぼ同数の看護・介護職員を配置(看護職員比率9.5:1)。

新規事業所の開設資金は金融機関借入で調達し、運転資金は自己資金を基本とする。

企業の強み

2014年5月から2025年9月の間に約37,000人の看取りに対応。2024年10月〜2025年9月の1年間だけで約11,000人の看取りを実施し、これは同期間のアンビス職員数を上回る規模。累積ノウハウと組織知(デスカンファレンス等)が競合参入障壁を形成している。

医療保険報酬・介護保険報酬・家賃等の三階建収益構造により、一般介護施設と異なり医療保険と介護保険の双方から収益を得る。主要販売先は神奈川県国保連(売上高の13.2%)、東京都国保連(10.8%)、社会保険診療報酬支払基金(9.7%)と公的支払機関が中心で、売上債権の回収安定性が高い。

2025年9月末時点の自己資本比率は43.0%と、自社目安の30%を大幅に上回る。純資産合計36,132百万円、現金及び現金同等物10,833百万円を確保。積極的な事業所開設投資を継続しながらも財務健全性を維持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期は売上高7.5%増の一方、営業利益は25.1%減の2,804百万円、親会社株主帰属中間純利益は29.5%減の1,896百万円と大幅な利益減少が続いている。通期予想(営業利益3,800百万円、当期純利益2,100百万円)に対し、中間期で営業利益の約74%を消化しており、後半の収益回復が通期達成の鍵となる。

特別調査委員会対応による稼働率低下の影響が解消されるかが注目点。

医心館セグメントの利益は2,479百万円と前年同期比32.5%減。新規施設開設に伴う先行的な人員配置や人材確保目的の人件費増加が粗利率を押し下げている。

売上原価は18,539百万円(前年同期16,081百万円)と大幅増加しており、売上総利益率は27.6%(前年同期32.5%)に低下。外部要因として医療・介護分野の人材不足・賃金上昇圧力が続く中、コスト構造の改善には時間を要する可能性がある。

総合医療支援セグメントは売上高569百万円(前年同期比149.6%増)、セグメント利益324百万円(同375.7%増)と急成長しているが、連結売上高に占める比率は約2.2%にとどまる。一部取引先への貸倒引当金繰入額81百万円を計上しており、与信管理リスクも顕在化している。

医心館事業の利益貢献を補完するには事業規模の大幅拡大が必要であり、第二の柱としての確立は中長期的な課題である。

成長戦略

医心館の全国拡大と総合医療支援事業の育成による総合医療カンパニーへの進化

綿密なマーケティングと開設戦略に基づき積極的な新規開設を継続。2026年9月期中間期に6事業所(埼玉・千葉・東京2・神奈川・三重)を開設した一方、採算性の低い「医心館 倉敷」を事業譲渡するなど選別的な運営も実施。

医心館運営で獲得したノウハウを活用し、地方・過疎地に限定せず総合病院・後方支援病院を含む幅広い医療機関への経営支援を展開。当中間期に経営支援先が2機関増加し、既存支援先へのサービス拡充も進展。売上高569百万円と急成長中。

「世界で最もエキサイティングな医療・ヘルスケアカンパニーへ」のビジョンのもと、医心館事業に続く新規事業を創生し100年続くカンパニーを目指す。総合医療支援事業はその第一歩として位置付けられている。

最終更新: 2026年7月17日