事業内容
株式会社ピアズは、通信キャリア・キャリアショップ・家電量販店等を主要顧客とし、販売現場の生産性向上を支援するコンサルティング事業を展開する。サービスは「セールスプロモーション」「オンライン接客/セールス」「AIボーディング」の3領域で構成される。
NTTドコモグループが売上構成比63.6%を占める主要顧客であり、2025年8月には金融業界向け電話面談システム「bellFace」事業を取得し、銀行・証券業界への顧客基盤拡大を図っている。東京証券取引所グロース市場上場。
ビジネスモデル
通信キャリアや販売店に対し、コンサルティング・オンライン接客システム運営・AI活用研修(mimik等)を組み合わせて提供する。SES事業の内製化により外注費を抑制しコスト構造を改善。
売上高・EBITDAを主要KPIとし、M&Aや事業譲受を通じた事業ポートフォリオ最適化で収益源の多様化を推進している。
企業の強み
NTTドコモグループ向け売上高は3,884百万円(売上構成比63.6%)に達し、前連結会計年度比37.1%増と大幅拡大。「dサービスオンラインカウンター」「ドコモ光オンラインヘルパーセンター」等の運営受託を通じ、主要顧客との関係を深化させている。
2025期は売上高6,103百万円(前期比1.7%減)ながら、営業利益559百万円(前期比16.4%増)、EBITDA767百万円を達成。SES事業人材の内製化活用による外注費抑制がコスト構造改善に寄与し、利益率の向上を実現した。
不採算のリモートワークボックス事業を売却し事業売却益を計上する一方、2025年8月にbellFaceシステム株式会社を完全子会社化。金融業界向け顧客基盤を獲得し、通信業界依存からの分散を図る機動的な事業ポートフォリオ管理を実践している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2021期から2025期にかけて売上高は3,130百万円→6,104百万円、営業利益は101百万円→559百万円と拡大基調が継続。2026年9月期中間期(上期)は売上高3,668百万円(前年同期比17.7%増)、営業利益356百万円(同13.4%増)、経常利益397百万円(同33.3%増)と増収増益を達成した。
ただし法人税等が前年同期47百万円から159百万円へ急増したことで親会社株主帰属中間純利益は237百万円(同5.3%減)と減少に転じた。通期予想は売上高7,800百万円(前期比27.8%増)、営業利益445百万円(同20.3%減)、純利益270百万円(同33.3%減)と修正済みで、下期は利益面での大幅な減少が見込まれている。
外部要因として雇用・所得環境の改善を背景とした緩やかな景気回復が事業環境を下支えする一方、地政学的リスクによるエネルギー価格高止まりや物価高が先行き不透明感を高めている。
成長戦略
M&A・AI・デジタルコンテンツで通信依存脱却と収益多様化を推進
過去のM&Aで参画したグループ会社のPMI・基盤整備が順調に進展し、2026年9月期中間期において利益貢献が顕在化。全社的なコストコントロールと合わせて営業利益・経常利益の増加に寄与している。
AIOパートナーズ株式会社の新規設立および株式会社フォークウェルの子会社化により、当中間期に連結範囲を2社拡大。既存事業の基盤強化と新事業領域への参入を同時に推進している。
自社で立ち上げたデジタルコンテンツ事業において情報コンテンツ提供を通じた相当規模の収益化が実現し、利益貢献フェーズへ移行したことが2026年9月期中間期に確認された。
独自のAIシステム開発サービスにおいて生成AIを活用したコンプライアンス対応・内部統制業務支援の取組みが進み、顧客企業での実装・運用フェーズを通じて知見を蓄積。今後は上場企業・金融機関を中心に営業展開を拡大する方針。
bellFace事業を通じた銀行・証券等金融業界向けオンラインセールス支援の展開により、通信業界依存からの脱却と収益源の多様化を図る。PMI進展による利益貢献が顕在化しつつある段階。
最終更新: 2026年7月17日

