継続企業の前提に関する重要疑義
前連結会計年度に債務超過となり、当連結会計年度は新株予約権行使等による資金調達で債務超過を解消したものの、売上高が著しく減少し、継続して重要な営業損失・経常損失・親会社株主に帰属する当期純損失および営業キャッシュ・フローのマイナスを計上した。さらに当連結会計年度末日後に多額な支払が発生し手元資金が減少しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が依然として存在する。新たな経営陣のもとで資金調達を進めているが、対応策は実施途上または検討中であり、重要な不確実性が認められる。
新株予約権による株式希薄化
役職員へのストック・オプション付与および資金調達目的の新株予約権発行により、2025年6月30日現在の潜在株式数は7,580,800株に達し、発行済株式総数20,427,500株の37.1%に相当する。将来的にこれらの新株予約権が行使された場合、1株当たりの株式価値が大幅に希薄化する可能性がある。今後もインセンティブプランや資金調達目的での新株予約権発行が検討されており、希薄化リスクは継続的に存在する。
景気変動による業績影響
企業の広告宣伝・広報関連予算は景気動向に連動して調整されやすく、当社グループの売上高はこれらの予算に強く依拠しているため、景況感の悪化が直接的に業績を圧迫するリスクがある。対応策として短期的な不況に耐えうる財務体質の強化を目指しているが、現状の継続的な損失計上を踏まえると財務的な耐性は限定的である。
特定取引先への依存
成長過程にある当社グループは大型案件受注時等に特定取引先への依存度が高まる傾向があり、当該取引先の方針変更が業績に直接影響を及ぼすリスクがある。対応策として新規顧客獲得に努めているが、依存度の高い状態が継続する場合、単一取引先の動向が業績の大きな変動要因となり得る。
大規模コンサート開催リスク
大規模コンサートの開催時には売上高が急増する一方、予測困難なビジネス特性から計画的な投資回収ができない場合や、コンサートが中止された場合に業績へ重大な影響を及ぼす可能性がある。コンサート事業は収益の振れ幅が大きく、業績の変動要因として特有のリスクを内包している。対応策としてアーティスト出演やコンサート運営の質向上により影響軽減に努めている。
業績変動(案件ミックス)
顧客ニーズに応じて価格・利益率の異なる複数サービスを組み合わせて提案するため、受注案件の内容によって売上高や売上総利益率が想定水準から乖離するリスクがある。収益性の低いサービス提供を余儀なくされるケースが多発した場合、十分な売上総利益を確保できず業績に影響を及ぼす。対応策として利益確保を重視した営業活動と目標売上総利益を確保できる案件組成に努めている。
人材確保・流出リスク
サービス領域の内製化方針を採る当社グループにとって人材は最重要の経営資源であり、優秀な人材の確保・定着が事業拡大の鍵となる。人材マーケットの環境変化により適時確保が困難になった場合や人材流出が生じた場合、事業展開および業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。対応策として新卒・中途採用の積極実施と社内教育への注力により人材の確保・定着を図っている。
情報管理・個人情報漏洩
事業推進において顧客の機密情報や個人情報を扱う機会があり、不測の事態による情報流出が発生した場合、社会的信用・ブランドイメージの低下や損害賠償金の支払いにより財政状態および業績に影響を与える可能性がある。対応策として2015年11月にプライバシーマークを取得し、情報管理に必要な措置を講じている。
広告業界の取引慣行リスク
スポット業務等では業界慣習上、引合いから活動開始までの期間が極めて短く、契約文書を締結しないまま業務を遂行する案件が存在する。取引先との認識の食い違い等により取引が成立しない事態が発生した場合、業績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として注文書や受注に関するメールログ等の受注記録を必ず保存し、受注内容の齟齬を防ぐ体制を徹底している。
新規事業展開リスク
事業開発事業やアジアを中心としたインバウンド・アウトバウンドブランディングサービス等の関連・周辺事業への積極展開を推進しているが、事業環境の変化等により当初計画通りの成果が得られない場合、業績に影響を及ぼす可能性がある。特に現状の財務基盤が脆弱な状況下での新規事業投資は損失拡大リスクを伴う。対応策として慎重な検討を重ねた上で取り組む方針としている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月28日

