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日本ホスピスホールディングス株式会社

7061東証グロースサービス業

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日本ホスピスホールディングス株式会社7061

事業内容

日本ホスピスホールディングス株式会社は、「在宅ホスピスの研究と普及」をミッションに掲げ、末期がん患者・難病患者を対象としたターミナルケアを提供する。子会社ファミリー・ホスピス株式会社を通じ、ホスピス住宅(サービス付き高齢者向け住宅・有料老人ホーム等)の提供と、訪問看護・訪問介護・看護小規模多機能型居宅介護等を組み合わせた在宅ホスピスサービスを展開。

2025年12月期末時点で全国59施設・2,024室を運営し、北海道・関東・東海・関西の各地区に展開している。売上高の9割以上をホスピス住宅の提供が占める。

年間死亡者数が2024年に160万人を超え2040年まで増加が見込まれる超高齢社会において、最期を迎える場所の不足という社会課題に応える事業モデルを構築している。

ビジネスモデル

土地オーナーへの土地活用提案を通じて平均30室前後のホスピス住宅を開設し、入居者から家賃収入を得るとともに、併設・近設の訪問看護・訪問介護事業所を通じて医療保険・介護保険収入を獲得する。収入は国民健康保険団体連合会・社会保険診療報酬支払基金からの診療報酬と利用者自己負担金で構成される。

施設開設後に順次入居者を受け入れ、30室規模で約1年、40室規模で約1年半をかけて目標稼働率85%を目指す運営モデルを採用している。

企業の強み

専門看護師・認定看護師・難病看護師資格保持者が複数在籍し、緩和ケア病棟勤務経験者も擁する。ELNEC-J等の終末期ケア包括教育プログラムを実施し、看護師を中核としたホスピスチームによる24時間365日対応の高専門性ケアを提供している。

2020年12月期末17施設・524室から2025年12月期末59施設・2,024室へと拡大。2025年12月期単年で11施設・415室(前期比25.8%増)を新規開設し、売上高も2021年12月期6,019百万円から2025年12月期14,169百万円へと4年間で2.4倍に成長した。

収入の大部分が医療保険・介護保険・家賃収入で構成され、主要売上先は神奈川県・愛知県・東京都の各国民健康保険団体連合会。公的保険制度に基づく収入構造により、景気変動の影響を受けにくい安定的な収益基盤を有している。

エンヴァリスの着眼点

2025年12月期通期の営業利益が849百万円(前期比34%減)と大幅に落ち込んだ後、2026年第1四半期の営業利益は264百万円(前年同期比277.4%増)と急回復した。前年同期は助成金収入148百万円が経常利益を下支えしていたのに対し、当期は助成金収入がほぼ消滅(0.2百万円)した中での営業利益急拡大であり、本業の収益力回復を示す。

通期予想(営業利益1,500百万円)に対する進捗率は17.6%にとどまるが、施設開設が2Q以降に集中する季節性を考慮する必要がある。

外部環境を要因とした利用者1人あたり売上単価の下落が継続しており、収益性への下押し圧力となっている。一方で、営業部門強化による稼働率改善が増収を牽引しており、単価下落を量でカバーする構図が定着しつつある。

2026年4月以降に開設する7施設(254室)が稼働率向上フェーズに入るまでの先行コスト負担が、2Q〜3Qの収益を圧迫するリスクに留意が必要である。

2026年第1四半期末の総資産18,579百万円に対し、固定負債のリース債務残高は8,645百万円と資産の約46%を占める。自己資本比率は19.2%(前期末19.4%から低下)と低水準が続いており、期末配当の実施により利益剰余金が減少した。

短期借入金は400百万円返済し200百万円に圧縮されたものの、長期借入金(流動・固定合計)は約3,998百万円残存する。施設拡大に伴うリース債務の積み上がりが財務レバレッジをさらに高める可能性があり、稼働率の早期向上による収益化が財務健全化の前提条件となる。

成長戦略

新規施設の継続開設と稼働率向上による全国展開の加速

2026年第1四半期中に2026年4月以降開設予定の7施設(254室)の準備を完了。施設開設前にホスピスチームを組成し、開設後に順次入居者を受け入れる運営モデルで、30室前後の施設は約1年、40室前後は約1年半で目標稼働率85%を目指す。

前期から継続して取り組んできた組織体制の整備が2026年第1四半期に成果を発揮し、稼働率改善による増収増益を実現。営業部門の強化が利用者獲得に直結しており、既存施設の収益性向上に寄与している。

既存エリアでの稼働率向上と並行して、未進出地域への展開を推進。高齢化進展による死亡者数増加(市場環境として2024年に年間160万人超、2040年まで増加予測)を背景に、全国規模でのターミナルケア需要の取り込みを目指す。

最終更新: 2026年7月17日