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共栄セキュリティーサービス株式会社

7058東証スタンダードサービス業

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共栄セキュリティーサービス株式会社7058

事業内容

共栄セキュリティーサービス㈱は1985年設立の警備専業会社で、東京証券取引所スタンダード市場に上場(2019年)。施設警備・交通誘導警備・イベント警備・ボディーガード・駐車場運営管理・建物設備管理など幅広い人的警備サービスを展開する。

2025年7月期末時点でグループ14社体制(連結子会社9社・非連結子会社3社等)を構築し、19都道府県に拠点、28都道府県でビジネスを展開。主要顧客は官公庁・合同庁舎・半導体製造工場・商業施設・空港等の施設オーナーおよびイベント主催者。

セコム㈱との資本業務提携(発行済株式の3.11%保有)も有する。

ビジネスモデル

売上高の約89%を占める常駐契約(1年以上の継続契約)が安定的な収益基盤を形成し、残り約11%を臨時契約が補完する。人件費が原価の大半を占める労働集約型ビジネスであり、規模拡大による交渉力強化と料金改定が利益率改善の主要手段。

M&Aで警備員数・エリアを拡大し、グループ内再編でコスト効率を高める構造。2025年7月期の売上総利益率は22.3%から23.2%へ改善した。

企業の強み

2015年の最初の子会社化以降、2025年7月期末までに連結子会社9社・グループ14社体制を構築。2025年1月には㈱ネオ・アメニティーサービス・㈱バンガード・中国警備保障㈱を相次いで完全子会社化。

売上高は2021年7月期6,184百万円から2025年7月期10,113百万円へ5年間で約64%増加した。

2025年7月期の常駐契約売上高は8,987百万円と全体の約89%を占め、安定的な収益基盤を形成。常駐契約は警備員の稼働安定化による離職率低下・採用コスト抑制にも寄与する構造であり、公営競技場・合同庁舎・半導体製造工場等の新規開始により前期比649百万円増加した。

2020年5月にセコム㈱と業務・資本提携を締結。セコム㈱は発行済株式の3.11%を保有し、営業・業務等に関する情報提供および支援を受ける関係にある。警備を主力事業とする上場会社が国内7社のみという希少性と合わせ、採用・営業両面での競争優位性を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年7月期は16ヶ月決算のため前期比較が不可能だが、4Q累計(12ヶ月)の売上高11,583百万円・営業利益1,038百万円は、前期(2025年3月期)の売上高10,151百万円・営業利益508百万円を大幅に上回る。万博特需(臨時契約1,557百万円)の剥落後の実力値を見極める必要があるが、常駐契約の料金改定効果と新規連結子会社の寄与が継続的な収益改善を支えている点は評価できる。

4Q累計(12ヶ月)時点で売上高11,583百万円・営業利益1,038百万円を計上しており、残り4ヶ月(2026年4月〜7月)で売上高3,417百万円・営業利益262百万円を積み上げれば通期予想を達成できる計算となる。業績予想に変更はなく、万博関連業務の終了後も常駐契約の積み上げと新規連結子会社の貢献が継続することから、達成確度は相応に高いと判断される。

4Q累計で抱合せ株式消滅差損24百万円・関係会社清算損3百万円等の特別損失33百万円が発生し、M&A統合コストが顕在化している。のれん残高は650百万円(前期末比285百万円増)に拡大しており、のれん償却費も4Q累計で136百万円に達する。

外部環境として警備業界の人手不足が続く中、M&A先の人材統合・定着が収益性に与える影響を継続的にモニタリングする必要がある。

成長戦略

M&Aによるグループ拡大とグループ経営深化で規模・収益を同時に追求

4Q累計期間に株式会社デンツートラフィック・常総警備保障株式会社の2社を新規連結化。顧客基盤の共有と事業拠点再編によりシナジーを創出し、売上高・利益の規模拡大を図る。47都道府県プラットフォーム構築を長期目標とする。

連結子会社である株式会社KSSと株式会社ネオ・アメニティーサービスを2026年7月1日付で吸収合併し、首都圏地域の警備体制を一本化。関東一円の顧客への迅速かつ大量の警備サービス提供体制を構築し、管理コストの削減と営業力の集中を図る。

人件費上昇を背景に常駐契約の料金改定を継続的に実施し、売上単価の引き上げを図る。4Q累計の営業利益率は8.96%と前期比で大幅改善しており、料金改定効果が収益性向上に寄与していることが確認されている。

グループ各社の保有資産を一元管理する管理機能子会社を設立し、不動産賃貸収益を売上高・売上原価に計上する会計方針に変更。グループ保有資産の有効活用を推進し、警備事業以外の収益源を整備する。

最終更新: 2026年7月17日