事業内容
and factory株式会社は2014年9月創業。「日常に&を届ける」をミッションに、スクウェア・エニックス、集英社、小学館、白泉社など大手出版社と共同開発したマンガアプリ(マンガUP!、マンガPark、マンガMee、サンデーうぇぶり等)と、占いアプリ(uraraca、星ひとみの占い)を中核とするAPP事業(売上高の約95%)を展開する。
加えて、東京・大阪で6店舗の「&AND HOSTEL」を運営するRET事業、マンガIPの商用活用を行うその他事業を有する。2025年8月期の連結売上高は3,209百万円。
主要顧客はスマートフォンアプリのエンドユーザーおよびマンガアプリの協業出版社。
ビジネスモデル
マンガアプリは電子マンガのダウンロード課金とアドネットワーク広告収入が主収益。占いアプリ「uraraca」は電話・チャット相談の時間課金、「星ひとみの占い」は月額利用料収入を得る。
大手出版社との共同開発により人気タイトルの安定供給とリスク分散を実現。MAUが収益規模に直結するため、広告宣伝費(2025年8月期800百万円)を積極投下してユーザー獲得を図る構造。
企業の強み
集英社・小学館・白泉社・スクウェア・エニックスと資本業務提携を締結し、「マンガMee」「サンデーうぇぶり」「マンガPark」「マンガUP!」を共同開発。出版社が保有する人気タイトルを安定供給できる体制を構築し、オリジナルタイトル開発リスクを分散している。
2025年8月末時点のマンガアプリ・WEBサービスの平均MAUは875万人。2018年5月末の204万人から約4.3倍に拡大した実績を持つ。MAU減少局面においても課金ARPU・広告ARPUが伸長しており、ユーザー単価の向上が確認されている。
スマートフォンアプリ開発で培ったUI/UXデザイン構築力は、マンガアプリ・占いアプリの開発・運用のみならず、「&AND HOSTEL」のサービス開発にも展開されており、事業間シナジーの基盤として機能している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年8月期第3四半期累計(2025年9月〜2026年5月)の売上高は2,208百万円(前年同期比8.7%減)、営業損失45百万円(前年同期は169百万円の損失)、親会社株主帰属四半期純損失39百万円(前年同期172百万円の損失)。売上高は2024期の5,024百万円(不動産売却等の一時要因含む)から大幅に縮小した後、2025期3,209百万円・2026期通期予想3,072百万円と漸減が続く。
一方、コスト削減の徹底によりAPP事業セグメント利益は148百万円と前年同期比154.3%増と大幅改善。市場環境として電子書籍市場の成長率鈍化(2024年度3.9%増)が売上の重石となっているが、費用構造の改善により損益分岐点は着実に低下している。
総資産は1,774百万円(前期末比246百万円減)、自己資本比率は47.8%(前期末43.9%)と財務健全性は維持されている。
成長戦略
既存事業のコスト最適化と占い・IP活用・Rights事業への多角化で収益基盤を再構築
人員配置の最適化と業務効率化により全社費用を前年同期の248百万円から200百万円へ圧縮。APP事業セグメント利益は148百万円と大幅改善。MAU減少局面においても課金ARPU維持・広告収益の効率化で利益確保を優先する方針。
2026年6月1日を効力発生日として現金18百万円の対価でnarrative社のブリッジ事業(売上高101百万円・営業利益5百万円、2026年1月期)を承継。出版社等大手IPホルダーとの取引基盤・専門人材を獲得し、コンテンツの多角的二次利用を促進してRights事業の成長を加速させる。
業績取り込みは第4四半期から。
その他事業(マンガIP活用)の売上高は2026年8月期第3四半期累計で34百万円(前年同期比100.9%増)・セグメント利益2百万円と黒字転換。APP事業で運営するマンガアプリ群のIPを商品化許諾・広告宣伝活用の両軸で収益化し、narrative社承継後はIPホルダーとの連携深化により機会を拡大する。
インバウンド需要の継続的拡大を背景に外国籍客の宿泊需要が堅調に推移し、稼働率は高水準を維持。ただし前期に計上した宿泊物件売買仲介手数料(58百万円)の当期不発生により、RET事業売上高は51百万円(前年同期比42.6%減)にとどまった。
宿泊売上自体は堅調であり、仲介案件の発生有無が業績変動の主因となる構造。
最終更新: 2026年7月17日

