LSI
アナログ・ロジック・メモリ等LSIを手掛けるローム最大の売上セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(外部顧客向け、2027年3月期第1四半期) | 62,128百万円 | 54,816百万円(2026年3月期第1四半期) | ↑ |
| セグメント利益(2027年3月期第1四半期) | 7,314百万円 | 4,328百万円(2026年3月期第1四半期) | ↑ |
事業詳細
アナログIC、ロジックIC、メモリ等のLSIを生産・販売する報告セグメント。自動車(ボディ・インフォテインメント向け)、産業機器、コンピュータ&ストレージ(AIサーバー向け)、民生機器(家電向け)市場に幅広く展開。2027年3月期第1四半期の外部顧客向け売上高は62,128百万円と四半期ベースでグループ最大セグメントを維持し、前年同期比13.3%増収、セグメント利益は前年同期比69.0%増の7,314百万円となった。
直近の概況
自動車・産業機器・AIサーバー向けが牽引し増収増益
2027年3月期第1四半期は、自動車市場でボディ向け・インフォテインメント向けを中心に売上が伸長。産業機器市場も需要回復により堅調に推移し、コンピュータ&ストレージ市場ではサーバー向け製品を中心に売上が大幅増加した。一方、民生機器市場では家電向け製品が調整局面となった。これらの結果、売上高は前年同期比13.3%増の62,128百万円、セグメント利益は前年同期比69.0%増の7,314百万円となり、グループ全体の増収増益を主導した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 自動車市場向けボディ・インフォテインメント向け製品の伸長
- 産業機器市場における需要回復
- 生成AI普及に伴うAIサーバー向け製品需要の大幅増加
- コンピュータ&ストレージ市場全体の堅調な需要
- 構造改革・価格適正化による収益性改善
リスク
- 民生機器市場(家電向け)の調整局面継続リスク
- 自動車市場におけるBEV需要の伸びに対する慎重な見方
- 中東情勢を背景とした原油価格上昇・物流・原材料調達への影響懸念
- AIサーバー需要の変動が業績に与える影響
- 地政学リスク・通商政策変化に伴う需要不透明感
半導体素子
SiC/Siパワーデバイス・発光素子を擁するローム最大の投資集中セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期第1四半期) | 58,932百万円 | 47,069百万円(2026年3月期第1四半期) | ↑ |
| セグメント損失(2027年3月期第1四半期) | -945百万円 | -6,263百万円(2026年3月期第1四半期) | ↑ |
| セグメント資産(2026年3月期末) | 225,178百万円 | — | — |
| 減価償却費(2026年3月期通期) | 33,300百万円 | — | — |
| 設備投資額(2026年3月期通期) | 69,099百万円 | — | — |
| 減損損失(2026年3月期通期) | 191,648百万円 | — | — |
事業詳細
トランジスタ、ダイオード、SiC/Siパワーデバイス、発光ダイオード(LED)、半導体レーザーを製造・販売する。自動車(xEV向けSiCパワーデバイス)、産業機器、コンピュータ&ストレージ市場を主要顧客とする。前期に実施したSiC固定資産を中心とする大規模減損の影響で減価償却費が減少し、収益性が改善。売上高は前年同期比25.2%増と回復が加速している。
直近の概況
売上高25.2%増、セグメント損失は945百万円まで大幅縮小
2027年3月期第1四半期の売上高は58,932百万円(前年同期比25.2%増)となり、SiC・SiパワーデバイスともxEV向け・サーバー向けを中心に堅調に推移した。セグメント損失は945百万円(前年同期は6,263百万円の損失)と大幅に改善し、前期に実施した大規模減損処理に伴う減価償却費の減少が損益改善に寄与した。汎用デバイス・LEDも産業機器市場の需要回復で改善が見られる。
主要プロダクト
成長ドライバー
- xEV向けSiCパワーデバイスの自動車市場での採用継続(長期的な自動車電動化・電装化トレンドの持続)
- コンピュータ&ストレージ市場における生成AI普及・データセンター投資拡大に伴うSiC/Siパワーデバイス及び半導体レーザー需要の拡大
- 産業機器市場の需要回復による汎用デバイス・発光ダイオードの売上改善
- 前期の大規模減損処理に伴う減価償却費減少による固定費負担軽減と収益性改善
- 設備投資の必要最小限化による固定費増加抑制と収益性改善
- 東芝デバイス&ストレージ半導体事業・三菱電機パワーデバイス事業との事業統合協議(基本合意段階)による将来的な規模拡大の可能性
リスク
- BEV市場の中期成長率が従来予測を下回ることによるSiCパワーデバイス需要の成長鈍化リスク
- 前期の大規模減損(191,648百万円)後も残存する固定費負担と収益回復の不確実性
- 米国EV優遇措置縮小・欧州2035年内燃機関規制見直しによるxEV市場の中期的成長率低下
- 中国資本の半導体メーカーとの競合激化(自動車市場・産業機器市場向け)
- 米国通商政策の動向・地政学リスク(中東情勢を背景とした原油価格上昇等)による需要変動および供給チェーン混乱
- 東芝デバイス&ストレージ・三菱電機との事業統合協議が最終契約に至った場合の中期経営計画見直しリスク
モジュール
プリントヘッドとオプティカル・モジュールを手掛けるローム唯一の四半期黒字安定セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(2027年3月期第1四半期) | 8,073百万円 | 7,994百万円(2026年3月期第1四半期) | ↑ |
| セグメント利益(2027年3月期第1四半期) | 1,015百万円 | 859百万円(2026年3月期第1四半期) | ↑ |
| セグメント利益率(2027年3月期第1四半期) | 12.6% | 10.7%(2026年3月期第1四半期) | ↑ |
事業詳細
モジュールセグメントはプリントヘッドおよびオプティカル・モジュールの2事業で構成される。プリントヘッドは事務機向け製品が主力、オプティカル・モジュールはスマートフォン向けセンサが主要製品。2027年3月期第1四半期は事務機向けプリントヘッドの売上増加とスマートフォン向けセンサの売上増加により増収増益となり、セグメント利益は前年同期比18.1%増と堅調に推移した。売上規模はグループ全体の約5.9%と小さいが、収益安定性の観点で存在感を持つ。
直近の概況
事務機向け・スマホ向け需要増で増収増益、前年同期比18.1%増益
2027年3月期第1四半期の売上高は8,073百万円(前年同期比1.0%増)、セグメント利益は1,015百万円(前年同期比18.1%増)となった。プリントヘッドは事務機向け製品の売上が増加し、オプティカル・モジュールはスマートフォン向けセンサの売上が増加したことが業績を押し上げた。グループ全体が構造改革を推進する中、当セグメントは増収増益を維持し、収益安定性を発揮している。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 事務機向けプリントヘッドの売上増加による収益貢献
- スマートフォン向けセンサの需要拡大によるオプティカル・モジュールの増収
- グループ全体の構造改革による固定費削減の恩恵
リスク
- 事務機市場の長期的な縮小トレンドによるプリントヘッド需要の構造的減少
- スマートフォン市場の需要変動によるオプティカル・モジュール売上への影響
- セグメント資産規模・売上規模が小さく、グループ内での投資優先度が低い可能性
その他(抵抗器事業)
抵抗器事業を主力とするローム唯一の非半導体報告外セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(当第1四半期累計) | 6,604百万円 | 6,325百万円(前年同期) | ↑ |
| セグメント利益(当第1四半期累計) | 903百万円 | 1,018百万円(前年同期) | ↓ |
| 減価償却費(グループ全体、参考値) | 8,831百万円 | 13,137百万円(前年同期) | ↓ |
事業詳細
「その他」セグメントは主に抵抗器事業で構成される。シャント抵抗・高電力抵抗などの高信頼品を自動車市場・産業機器市場向けに供給するほか、民生機器市場向け汎用抵抗器も手掛ける。LSI・半導体素子・モジュールの3報告セグメントに含まれない事業を集約しており、当第1四半期の外部顧客向け売上高は6,604百万円とグループ全体売上高の約4.9%を占め、小規模ながら安定した収益貢献セグメントとして機能している。
直近の概況
売上高は前年同期比4.4%増だがセグメント利益は11.3%減少
当第1四半期連結累計期間の売上高は6,604百万円(前年同期比4.4%増)となり、産業機器市場向けのシャント抵抗及び高電力の高信頼品を中心に売上が順調に推移した。一方でセグメント利益は903百万円(前年同期比11.3%減)となり、増収にもかかわらず利益は減少した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 自動車市場・産業機器市場向けシャント抵抗および高電力高信頼品の堅調な需要継続
- 産業機器市場における需要回復の進展
- グループ全体の構造改革による固定費削減効果がセグメント利益率の改善に寄与
リスク
- 汎用抵抗器の需要低迷:民生機器・自動車市場向け汎用品は市況悪化時に売上が減少しやすい
- セグメント規模の小ささ:グループ売上高の約5%程度にとどまり、スケールメリットが限定的
- 自動車市場の生産台数変動リスク:xEV需要の停滞が高信頼品需要にも波及する可能性
- 産業機器市場の需要回復遅延リスク:在庫調整が再燃した場合、高信頼品需要にも影響
- 米国通商政策など地政学リスクに伴う需要不透明感
- 増収下でのセグメント利益減少:コスト構造や製品ミックスの変化による収益性低下リスク
最終更新: 2026年8月6日

