事業内容
ローム株式会社は1954年創業の京都発の電子部品総合メーカーで、LSI(アナログ・ロジック・メモリ)、半導体素子(SiC/Siパワーデバイス・発光素子)、モジュール(プリントヘッド・オプティカル)、抵抗器の4セグメントを展開する。国内7社・海外29社の子会社を含むグループで、自動車・産業機器・民生機器・コンピュータ&ストレージ市場を主要顧客層とし、製造から販売まで一貫したグローバルサプライチェーンを構築している。
2026年3月期の連結売上高は481,148百万円。
ビジネスモデル
材料・設計・製造・品質管理を自社グループ内で一貫して手掛け、車載・産業・民生・データセンター向けに高付加価値部品を供給する。SiCパワーデバイスや車載LSIなど技術差別化製品を中心に価格転嫁力を持ち、研究開発費46,605百万円・設備投資82,403百万円(2026年3月期)を継続投下することで技術優位を維持する。
企業の強み
2009年にドイツのSiCrystal GmbHを買収し、SiCウェハ製造から最終デバイスまでの垂直統合体制を構築。xEV向けSiCパワーデバイスは自動車市場での採用が継続しており、2026年3月期の半導体素子セグメント受注高は前期比40.6%増の242,942百万円と大幅に拡大している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2027年3月期第1四半期は売上高135,739百万円(前年同期比16.8%増)、営業利益9,635百万円(前年同期195百万円から大幅増)、経常利益11,243百万円(同352.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益9,006百万円(同203.6%増)と大幅改善した。自動車・産業機器・コンピュータ&ストレージ市場での増収に加え、前期実施の減損処理に伴う減価償却費減少が寄与。
通期予想は売上高510,000百万円(前期比6.0%増)、営業利益30,000百万円(同176.1%増)、純利益29,000百万円で黒字回復を見込み、業績予想の修正はないとされている。過去5期でみると2025期・2026期と2期連続の営業/純損失を経て、当四半期は明確な回復軌道に入っている。
成長戦略
構造改革による収益体質立て直しとSiC・AIサーバー需要の取り込み
市況変動に左右されない強固な事業基盤構築を目指し構造改革を推進。当第1四半期の営業利益改善(前年同期195百万円→9,635百万円)に寄与している。
SiCパワーデバイスの自動車xEV向け・サーバー向け需要を取り込みつつ収益化を推進。半導体素子セグメント損失は前年同期6,263百万円から945百万円まで縮小したが、依然損失状態。
生成AI普及に伴うデータセンター投資拡大を背景に、サーバー向け製品の開発・拡販に注力。コンピュータ&ストレージ市場向け売上が大幅増加し、LSI・半導体素子両セグメントの増収に貢献。
最終更新: 2026年8月6日

