株式会社図研 logo

株式会社図研

6947東証プライム電気機器

株式会社図研 logo
株式会社図研6947

事業内容

株式会社図研は1976年創業、エレクトロニクス・自動車関連・産業機器製造業を主要顧客とし、設計から製造までのプロセスにかかわるソリューションを研究開発・販売・サポートする企業グループです。主力製品は電気設計システム「CR-8000 Design Force」、ワイヤハーネス設計システム「E3.series」、設計データ管理システムDSシリーズ、MBSEモデリングツール「GENESYS」など。

日本・欧州・米国・アジアの4セグメントで事業を展開し、22社の子会社・1社の関連会社を含むグループで世界のモノづくり企業を支援しています。東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

設計システムのライセンス販売(基板設計・回路設計・ITソリューション)で初期収益を獲得し、導入後はクライアントサービス(保守・サポート)として継続的な収益を積み上げる構造です。2026年3月期のクライアントサービス売上高は18,483百万円(全体の42.9%)に達し、ライセンス数増加に伴い安定的に拡大しています。

受注残高26,224百万円(前期比25.4%増)が次期以降の収益可視性を高めています。

企業の強み

売上高は2022年3月期31,502百万円から2026年3月期43,102百万円へ5期連続で過去最高を更新。営業利益・経常利益も5期連続過去最高、当期純利益も2期連続過去最高を達成。全ソリューション区分で前期を上回る売上を計上しており、特定製品依存ではない多面的な成長を実現しています。

2026年3月期のクライアントサービス売上高は18,483百万円(前期比9.1%増)で全売上の42.9%を占め、ライセンス数増加に連動して安定拡大しています。受注残高のうちクライアントサービス分は18,782百万円と全受注残高の71.6%を占め、将来収益の高い可視性を確保しています。

日本・欧州・米国・アジアの4セグメントで独立した現地法人を持ち、研究開発費5,445百万円を日本(3,088百万円)・欧州(1,994百万円)・米国(362百万円)で分担。欧州ではE3.seriesを中心に自動車・産業機器向けに強固な顧客基盤を持ち、アジアでは営業利益率29.2%の高収益を実現しています。

エンヴァリスの着眼点

米国セグメントの営業損失は392百万円(前期785百万円の赤字)と大幅に縮小し、改善傾向は明確。受注高は前期比26.3%増の3,597百万円、受注残高も2,882百万円に積み上がっており、売上拡大の先行指標は良好。

ただし黒字転換の時期は未確定であり、MBSE・半導体分野での収益化進捗が引き続き注目点となる。

2026年3月期の年間配当は普通配当100円に記念配当100円を加えた200円(前期比100円増)、配当性向79.0%。2027年3月期は普通配当を50円増配し年間150円を予定(配当性向予想55.5%)。

当期中に自己株式3,001百万円を取得しており、株主還元姿勢は明確に強化されている。一方、配当性向の高さは利益成長が鈍化した場合の還元余力に対する注視が必要。

当期の研究開発費は5,445百万円(前期比6.2%増)と増加傾向にあり、MBSE分野を中心とした開発加速が営業利益率の改善を一定程度抑制している。外部要因として、米国通商政策や中東情勢による先行き不透明感が顧客のIT投資判断に影響するリスクがある一方、製造業DXの加速という追い風は継続。

AI活用の自動配置配線機能リリースや次世代半導体プロジェクトへの参画が中期的な差別化要因となるか注目される。

成長戦略

主力製品の全世界拡販とMBSE・AI・半導体分野による次世代設計市場の開拓

全世界で主力の電気設計システム「CR-8000」シリーズの拡販を継続。当期はAIを活用した自動配置配線機能を新たにリリースし、顧客の設計資産特性に応じた最適設計提案を実現。次世代半導体プロジェクトへの技術支援も継続し、新規需要の取り込みを図る。

従来の自動車関連・産業機器製造業に加え、工場プラントや電力インフラなどの新市場向けに「E3.series」の機能拡充を実施。欧州・日本・米国での拡販が堅調に推移しており、受注残高の積み上がりが次期売上に貢献する見込み。

構想設計段階のデジタル化を実現するMBSEツール「GENESYS」の提案活動を強化し、本格的な運用フェーズへの移行を支援。当期はGENESYSで作成したモデルのWeb共有・情報交換製品をリリースし、利便性を向上。MBSE分野を中心に開発費を増加させており、収益化は途上段階。

ライセンス数の積み上がりに伴いクライアントサービス売上高は18,483百万円(前期比9.1%増)と拡大継続。受注残高18,782百万円(クライアントサービス分)が次期以降の安定収益を担保しており、利益の質向上に寄与している。

米国セグメントの営業損失は392百万円と前期(785百万円の赤字)から大幅縮小。受注高3,597百万円(前期比26.3%増)・受注残高2,882百万円と先行指標は改善。GENESYS・CR-8000・E3.seriesの拡販継続により黒字転換を目指す。

最終更新: 2026年7月19日