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ウシオ電機株式会社

6925東証プライム電気機器

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ウシオ電機株式会社6925

事業内容

ウシオ電機は1964年創業の光源・光学装置専業メーカーで、連結子会社44社を含むグループで事業を展開する。主力のIndustrial Process事業では半導体露光用ランプ・露光装置を製造販売し、Visual Imaging事業ではCHRISTIEブランドのデジタルシネマ・一般映像向けプロジェクターをグローバルに展開する。

Life Science事業では環境衛生・紫外線治療機器、Photonics Solution事業では固体光源デバイスを手掛ける。売上高179,211百万円(2026年3月期)を計上し、半導体・映像・ライフサイエンスにまたがる多角的な光技術事業体を形成している。

ビジネスモデル

製品販売(露光装置・プロジェクター・ランプ等)を主軸としつつ、設置済み装置の保守メンテナンスサービスによる継続的な収益を積み上げる構造を持つ。Industrial Process事業が売上高77,142百万円、Visual Imaging事業が83,882百万円と二大セグメントが収益を牽引し、研究開発費13,547百万円を投じて技術優位性を維持する。

ams-OSRAM AG光源事業買収により光源業界の再編を主導し、調達・生産シナジーによるコスト競争力強化も図る。

企業の強み

投影露光装置(ステッパ)・直描式露光装置(DLT)・デジタルリソグラフィ装置(アプライドマテリアルズ社との業務提携)・ガラス基板用露光装置と、半導体アドバンスドパッケージ向け露光装置のフルラインアップを保有。2024年にガラス基板用露光装置の初号機を上市し、DLT装置も2026年3月期に初売上を計上した。

1992年に買収したCHRISTIEブランドを核に、シネマ・テーマパーク・イベント向け高輝度プロジェクターをグローバルに展開。Visual Imaging事業の売上高は83,882百万円(2026年3月期)で前年同期比3.7%増を達成し、構造改革によるコスト改善でセグメント利益は前年同期比539.7%増の4,667百万円に急回復した。

2026年3月2日にams-OSRAMグループのランプ事業買収を完了し、USHIO INE GmbHを通じて光源事業の収益基盤を強化。調達・生産・技術面でのシナジー効果を見込み、光源業界の再編を主導する立場を確立した。

Industrial Process・Visual Imaging・Life Scienceの各セグメントへの増収寄与が期待される。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の連結営業利益は11,959百万円(前期比35.5%増)と回復したが、主力のIndustrial Process事業のセグメント利益は6,486百万円(前期比32.6%減)と大幅減益。露光装置関連の先行投資拡大と滞留資産の一時的評価損が響いた。

Visual Imaging事業の大幅改善(+539.7%)が全体を下支えした構図であり、Industrial Process事業の収益回復が連結業績の本格的な改善に不可欠である。

ams-OSRAM AG光源事業の買収に伴い長期借入金が35,000百万円から39,775百万円へ増加し、1年内返済予定の長期借入金も26,725百万円に急増した。自己資本比率は67.4%から59.9%へ低下し、キャッシュフロー対有利子負債比率も1.9年から3.7年に悪化した。

次期業績予想(売上高210,000百万円、前期比17.2%増)の達成には買収効果の早期顕在化が必要であり、統合進捗の確認が重要な投資判断ポイントとなる。

2027年3月期の業績予想は売上高210,000百万円(+17.2%)、営業利益14,000百万円(+17.1%)、当期純利益10,500百万円(+31.3%)と強気の見通しを示す。前提為替レートは150円/米ドル・175円/ユーロ。

外部要因として米国の関税措置の影響、中国経済の動向、地政学リスクが継続しており、特に半導体設備投資の回復タイミングと関税影響が予想達成の鍵を握る。配当性向は73.8%(2026年3月期)から52.9%(2027年3月期予想)へ低下する見込みで、利益成長による改善を前提とした水準設定となっている。

成長戦略

「Revive Vision 2030」のもとIndustrial Process集中投資とams-OSRAM買収効果の早期実現

直描式露光装置(DLT)は生成AI向けサーバー需要増加を背景に2026年3月期も販売増加を達成。投影露光装置はサブストレート基板メーカーの設備投資回復傾向を受け受注・引き合いが増加しており、次期の売上増加に貢献する見込み。

デジタルリソグラフィ装置(DLG)は基板大判化技術の採用遅延で本格立ち上がりが遅れているが、関連メーカーからの受注・引き合いは増加傾向。

2026年3月期にUSHIO INE GmbHを通じてams-OSRAM AGの産業・エンターテインメント用ランプ事業を買収。Industrial Process・Visual Imaging・Life Scienceの各事業で次期増収効果が見込まれる。

買収に伴うのれんは635百万円から7,063百万円へ増加しており、統合効果の早期実現が財務健全性維持の観点からも重要。

2026年3月期に製品ポートフォリオ見直しと構造改革を実施し、セグメント利益が4,667百万円(前期比539.7%増)と大幅改善を達成。次期もシネマ向けプロジェクター置き換え需要の堅調推移と一般映像向けハイエンドプロジェクターの販売増加により増収増益を見込む。

事業構造改善費用は6,330百万円(前期5,707百万円)と依然高水準であり、費用の逓減が収益性向上の鍵。

Life Science事業は植物育成向けナトリウムランプの販売増加と新規案件の投資対象見極めにより、2026年3月期にセグメント利益140百万円(前期損失1,079百万円)へ黒字転換。Photonics Solution事業も案件の選択と集中により564百万円(前期損失415百万円)へ黒字転換。

次期は両事業ともに横ばい水準での利益維持を見込み、経費コントロールと案件管理強化を継続する方針。

最終更新: 2026年7月19日