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ザインエレクトロニクス株式会社

6769東証スタンダード電気機器

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ザインエレクトロニクス株式会社6769

事業内容

ザインエレクトロニクスは1991年創業の研究開発型ファブレス半導体メーカーで、独自のアナログ・論理設計技術をもとにミックスドシグナルLSIを開発・販売するLSI事業と、AI/IoT/M2M機器・通信モジュールのソリューションを提供するAIOT事業の2セグメントで構成される。LSI事業では自社登録商標「V-by-One®HS」を中心とした高速インターフェースLSIを産業機器(売上の73%)・車載機器(16%)・民生機器(11%)向けに展開。

AIOT事業ではスマートメーター向け通信モジュールやAED・エレベータ遠隔監視向けIoT機器を提供する。主要顧客は富士通(売上比16.2%)、マクニカ(18.8%)、加賀電子(12.0%)。

東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

製品企画・設計は自社で行い、製造は国内外ファウンドリーに委託するファブレス型を採用。LSI事業では開発したIPのライセンス(ロイヤリティー収入)と製品販売の二本柱で収益化。

AIOT事業ではSIMCOM社製通信モジュールの技術支援付き販売に加え、4G/5G/LTE対応ゲートウェイ・ルーター等のハードウェア開発・販売、および遠隔監視等のAI/IoTソリューションをワンストップで提供する。販売は直販と代理店経由の併用。

企業の強み

AIデータセンター向けに世界初のDSPレス技術による低遅延・低消費電力を実現する光半導体チップセットを開発中。当該開発はNICT令和7年度社会実装・海外展開志向型戦略プログラムに採択され、翌期以降の助成が見込まれる。独自技術の外部機関による認定は技術優位性の客観的証左となる。

2025年12月期末の自己資本比率は90.4%と極めて高水準を維持。現金及び現金同等物の期末残高は6,454百万円に達し、有利子負債に依存しない財務構造を堅持。機動的な研究開発リソース確保やM&A機会への迅速対応を可能にする内部留保の厚さが特徴。

自社登録商標「V-by-One®HS」は事務機器・車載・セキュリティカメラ・液晶パネル等の広範な市場に採用実績を持つ。2023年度より次世代規格「V-by-One®HS plus Standard」の提供を開始し、標準技術としての普及が進行中。

IPライセンス事業によるロイヤリティー収入も収益源として機能している。

エンヴァリスの着眼点

AIOT事業は売上高2,103百万円(前期比389.1%増)、営業利益113百万円(前期は78百万円の損失)と大幅な改善を見せ、全社の中間純損失を前年456百万円から85百万円まで縮小させる主要因となった。スマートメーター需要という外部の需給環境の追い風も受けているが、量産体制の確立と価格改定実現は自社の実行力による成果である。

LSI事業は売上高1,125百万円(前期比3.7%増)と小幅増収にとどまる一方、営業損失は290百万円から426百万円へ拡大した。戦略的研究開発投資(研究開発費702百万円)を積極化した結果であり、光半導体等の将来投資と目先の収益性のトレードオフが続いている。

OA機器向け低調や車載機器市場向けの11.9%減少等、需要側の外部環境も一部影響している。

中間期営業損失は313百万円(前期369百万円から改善)だが、通期業績予想は営業利益13百万円(2026年7月21日に上方修正済み)であり、下期に約326百万円の利益改善が必要となる。AIOT事業の増収基調継続が前提となるが、LSI事業の損失拡大トレンドが継続すれば下期での挽回余地は限定的となるリスクがある。

成長戦略

「Innovate100」で光半導体・スマートメーター・エッジAIの3軸を推進

NICT助成を受けた次世代AIサーバー向け低消費電力・低遅延光半導体技術を開発し、PCI Express6.0対応品を2027年、7.0対応品を2028年に量産出荷する計画。OFC2026出展で高い関心を獲得済み。

前第3四半期に量産出荷を本格開始し、当中間期は前期比497.4%増と急拡大。価格改定も実現し収益性が改善、AIOT事業の黒字転換を実現した中核ドライバー。

EVパネル向け高速インターフェース新製品の拡充により中国・米国市場向け出荷は順調に推移。一方で車載機器市場向け全体は前期比11.9%減となり、需要の地域・用途間でばらつきが見られる。

「Innovate100」のもと事業ポートフォリオシナジーで2027年度連結売上高100億円超を目指す。通期予想6,695百万円に対し、達成には更なる成長加速が必要。

最終更新: 2026年8月6日