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株式会社ピクセラ

6731東証スタンダード電気機器

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株式会社ピクセラ6731

事業内容

株式会社ピクセラは1982年設立のパソコン周辺機器・デジタルAV機器メーカー。東京証券取引所スタンダード市場上場。

長年の主力であったTVチューナー事業(Xitシリーズ等)から、子会社A-Stageが展開するウェルネス家電ブランド「Re・De」と、ポイ活アプリ「エブリポイント」・スマートリング等を組み合わせた「ウェルネス・ヘルスケア×Web3」戦略へ事業構造を転換中。AV関連事業と家電事業の2セグメントを報告セグメントとし、主要顧客は国内一般消費者・法人(ホテル・病院等)・海外家電メーカー。

2025年9月期の連結売上高は1,001百万円。

ビジネスモデル

従来はTVチューナー・IoT機器等のハードウェア単体売切りが主収益源。現在はRe・DeブランドのD2C・EC販売、BIZmode/pipipcoのソフトウェア月額課金、テレビキャプチャーSDKのロイヤリティ、ポイ活アプリ「エブリポイント」の広告・アフィリエイト収益、OEM受託製造など多様な収益モデルへ移行中。

資金調達は新株予約権行使・社債発行に依存しており、自己資金創出力は限定的。

企業の強み

電気圧力鍋「Re・De Pot」は2020年発売以来累計11万台を販売。Re・Deブランドの家電事業売上構成比は2025年9月期58.9%(前期40.7%)に拡大。ドライヤー「Re・De Hairdry」は売上高126百万円(前期比79.8%増)を達成し、ブランド牽引力を実証している。

パソコン向けテレビキャプチャー関連製品は2025年9月期売上高157百万円(前期比1.6%増)と安定推移。BIZmode・pipipcoのソフトウェアロイヤリティは前期比166.2%増の8百万円。研究開発スタッフ21名(全従業員32名中)を擁し、ソフト・ハード両面の内製開発体制を維持している。

2025年7月、台湾のLASKO International Limited, Inc.と「Re・De」ブランドの独占販売代理店契約を締結(契約期間1年・自動更新)。2026年9月期より台湾の主要家電量販店・ECサイトでの展開を開始し、2027年までに台湾・韓国・中国・シンガポール・香港のアジア主要5地域展開を目標として掲げている。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の営業損失は654百万円(前年同期406百万円)、親会社株主帰属中間純損失は740百万円(前年同期435百万円)と損失が大幅に拡大。前連結会計年度まで8期連続の営業損失・12期連続の営業CFマイナスという実績が継続しており、継続企業の前提に重要な疑義が付されている。

通期業績予想は「合理的算定困難」として未定のまま。EVO FUNDへの新株予約権・社債依存の資金調達構造は希薄化リスクを内包しており、投資判断上の最大の懸念事項。

家電事業の売上高は337百万円(前年同期246百万円、前年同期比36.9%増)と大幅増収を達成。Re・Deブランド構成比78.9%、理美容家電カテゴリ145.5%増など製品力の向上は確認できる。

一方、大型スポーツイベントのテレビCM等の戦略的マーケティング費用・大型展示ディスプレイ導入等のセールスプロモーション費用の先行投入により、家電事業のセグメント損失は287百万円(前年同期87百万円)と約3.3倍に拡大。月次ベースでは販管費をカバーできる水準まで改善が進展しているとの説明があるが、通期での損益改善時期は不透明。

「ウェルネス・ヘルスケア×Web3」戦略はエブリポイント・WellthVerse・Re・De Ringを軸に構想されているが、現時点での収益貢献は軽微。AV関連事業のその他売上高(ポイ活・ウェルネス・ソフトウェア保守等)は20百万円(前年同期比32.2%増)にとどまる。

販管費は前年同期523百万円から864百万円へ65%増加しており、売上総利益209百万円を大幅に上回る構造が継続。外部環境として地政学リスク・原材料高騰・EC市場でのグローバルブランドとの競争激化が逆風として作用しており、収益化の時間軸が長期化するリスクがある。

成長戦略

ウェルネス家電ブランド深化・量販店チャネル拡大・アジア展開・Web3エコシステム構築の四本柱

プレミアム&ウェルネス領域での新製品開発を継続。Re・De Hairdry+(2026年4月発売)、光美容器Re・De DuoClear IPL(2026年3月発売)等を投入。

理美容家電カテゴリはリベート控除後売上高123百万円(前年同期比145.5%増)と急成長しており、2026年2月公表の資金調達を「理美容関連製品及び同領域事業の強化」に直接充当予定。

Re・De Ringは2026年4月よりヨドバシカメラ全店舗での販売を開始し、専用什器によるブランド世界観の訴求を展開。PoiTeleは第3四半期より大手量販店での展開を計画中(商談進行中)。大手各社のレコーダー事業撤退を機に録画・視聴ソリューション市場での地位獲得を目指す。

LASKO International Limited, Inc.との独占販売代理店契約に基づき、Re・De HairdryのBSMI認証取得・2026年6月出荷決定・生産開始済み。Re・De PotはBSMI認証申請中。

2027年までに台湾・韓国・中国・シンガポール・香港のアジア主要5地域展開を目標とし、追加ラインアップの展開提案も進行中。

Re・De Ringの活動量・コンディションデータとエブリポイント・WellthVerseを連携し、ユーザー行動をポイントとして可視化・還元するエコシステムを構築。PoiTeleの視聴ポイント還元機能と合わせ、ハードウェア販売を超えたデータ活用型ストック収益基盤の確立を目指す。

現時点での収益貢献は限定的。

PoiTeleで開発した次世代チューナー技術を大手家電メーカーへOEM展開すべく複数社と商談開始。ホテル向けSTBおよびLTE対応USBドングルPIX-MT110の引き合い増加・売上改善傾向。

EWBS対応海外向けSTBは送信機側整備完了後の受信機需要を見込む。ハードウェア単体依存からソフトウェア・保守運用収益への構造転換を加速。

最終更新: 2026年7月17日