事業内容
株式会社ピクセラは1982年設立のパソコン周辺機器・デジタルAV機器メーカー。東京証券取引所スタンダード市場上場。
長年の主力であったTVチューナー事業(Xitシリーズ等)から、子会社A-Stageが展開するウェルネス家電ブランド「Re・De」と、ポイ活アプリ「エブリポイント」・スマートリング等を組み合わせた「ウェルネス・ヘルスケア×Web3」戦略へ事業構造を転換中。AV関連事業と家電事業の2セグメントを報告セグメントとし、主要顧客は国内一般消費者・法人(ホテル・病院等)・海外家電メーカー。
2025年9月期の連結売上高は1,001百万円。
ビジネスモデル
従来はTVチューナー・IoT機器等のハードウェア単体売切りが主収益源。現在はRe・DeブランドのD2C・EC販売、BIZmode/pipipcoのソフトウェア月額課金、テレビキャプチャーSDKのロイヤリティ、ポイ活アプリ「エブリポイント」の広告・アフィリエイト収益、OEM受託製造など多様な収益モデルへ移行中。
資金調達は新株予約権行使・社債発行に依存しており、自己資金創出力は限定的。
企業の強み
電気圧力鍋「Re・De Pot」は2020年発売以来累計11万台を販売。Re・Deブランドの家電事業売上構成比は2025年9月期58.9%(前期40.7%)に拡大。ドライヤー「Re・De Hairdry」は売上高126百万円(前期比79.8%増)を達成し、ブランド牽引力を実証している。
パソコン向けテレビキャプチャー関連製品は2025年9月期売上高157百万円(前期比1.6%増)と安定推移。BIZmode・pipipcoのソフトウェアロイヤリティは前期比166.2%増の8百万円。研究開発スタッフ21名(全従業員32名中)を擁し、ソフト・ハード両面の内製開発体制を維持している。
2025年7月、台湾のLASKO International Limited, Inc.と「Re・De」ブランドの独占販売代理店契約を締結(契約期間1年・自動更新)。2026年9月期より台湾の主要家電量販店・ECサイトでの展開を開始し、2027年までに台湾・韓国・中国・シンガポール・香港のアジア主要5地域展開を目標として掲げている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は3,329百万円(2021期)→2,008百万円→1,451百万円→1,163百万円→1,001百万円(2025期)と5期連続減少。2026年9月期中間期は602百万円(前年同期494百万円、前年同期比21.9%増)と増収に転じ、家電事業(前年同期比36.9%増)とAV関連事業(同6.9%増)の両セグメントが寄与。
売上総利益率は前年同期23.7%から34.7%へ改善。しかし販管費が前年同期523百万円から864百万円へ急増(ブランド認知向上目的の大型マーケティング投資・店頭展示ディスプレイ導入等)したことで営業損失は654百万円(前年同期406百万円)に拡大。
特別損失として減損損失79百万円を計上。外部環境として地政学リスク(中東情勢)に伴う原材料・部材調達価格の高騰、EC市場でのグローバルブランドとの競争激化が収益圧迫要因として作用している。
成長戦略
ウェルネス家電ブランド深化・量販店チャネル拡大・アジア展開・Web3エコシステム構築の四本柱
プレミアム&ウェルネス領域での新製品開発を継続。Re・De Hairdry+(2026年4月発売)、光美容器Re・De DuoClear IPL(2026年3月発売)等を投入。
理美容家電カテゴリはリベート控除後売上高123百万円(前年同期比145.5%増)と急成長しており、2026年2月公表の資金調達を「理美容関連製品及び同領域事業の強化」に直接充当予定。
Re・De Ringは2026年4月よりヨドバシカメラ全店舗での販売を開始し、専用什器によるブランド世界観の訴求を展開。PoiTeleは第3四半期より大手量販店での展開を計画中(商談進行中)。大手各社のレコーダー事業撤退を機に録画・視聴ソリューション市場での地位獲得を目指す。
LASKO International Limited, Inc.との独占販売代理店契約に基づき、Re・De HairdryのBSMI認証取得・2026年6月出荷決定・生産開始済み。Re・De PotはBSMI認証申請中。
2027年までに台湾・韓国・中国・シンガポール・香港のアジア主要5地域展開を目標とし、追加ラインアップの展開提案も進行中。
Re・De Ringの活動量・コンディションデータとエブリポイント・WellthVerseを連携し、ユーザー行動をポイントとして可視化・還元するエコシステムを構築。PoiTeleの視聴ポイント還元機能と合わせ、ハードウェア販売を超えたデータ活用型ストック収益基盤の確立を目指す。
現時点での収益貢献は限定的。
PoiTeleで開発した次世代チューナー技術を大手家電メーカーへOEM展開すべく複数社と商談開始。ホテル向けSTBおよびLTE対応USBドングルPIX-MT110の引き合い増加・売上改善傾向。
EWBS対応海外向けSTBは送信機側整備完了後の受信機需要を見込む。ハードウェア単体依存からソフトウェア・保守運用収益への構造転換を加速。
最終更新: 2026年7月17日

